ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう

今日は、「音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう」ことについて書きたいと思います。

中学生、高校生の吹奏楽部の方で、まだ楽器を始めたばかりの人であれば、この「音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう」ということに悩まされている方も多いと思います。

今回は、なぜこのようになってしまうかの原因について書きたいと思います。

今までの記事でも、音がべーべーと汚い音になってしまうことについて書いたことがあるかも知れませんが、よくブログに来て頂く方から相談のメールをよく頂いたりしますので、もう一度分かりやすくまとめたいと思います。

サックスを吹くときに、音がベーベーとなってしまうにはいくつかの原因があります。

原因をまとめてみると、以下のようなことが考えられます。


1.マウスピースをくわえる位置が深すぎる。

2.吹き込む息が広がってしまっていて、吹き込む息の圧力が弱すぎる。

3.アンブシュアで口の両端(左右)の締めがゆるすぎて、下唇のクッションが弱くなってしまっている。

4.リードがヘタってしまって、ペラペラになってしまっている。

5.リードの硬さが柔らかすぎる。


ほとんどの場合が、上記の5つの原因から来ているものと考えられます。


では、次に上記の1つずつの原因について詳細に書いていきたいと思います。



1.マウスピースをくわえる位置が深すぎる。

 まずはこの原因についてです。マウスピースをくわえる深さについては、アンブシュアの記事のところでも書きましたが、上の前歯がマウスピースの先端から約1センチぐらいのところに当たるようにくわえるのが目安です。ところが、チェックしてみると案外深めにマウスピースをくわえている人が結構います。マウスピースを深くくわえると、リードの振動幅が大きくなりますし、当然音も出しやすくなる上に、息もたくさん入るので、大きな音も出しやすくなります。

このため、初心者の方などはマウスピースをかなり深めにくわえている人も結構いらっしゃると思います。
マウスピースを深くくわえると、確かに音は出しやすくなるのですが、リードが振動する部分が大きくなりますので、リードの振動を下唇のクッションでコントロールするのが難しくなります。
その影響で、マウスピースを強く噛んでリードの振動を押さえ込まないといけなくなったり、リードの振動を押さえきれずに、ベーベーといった汚い音が出やすくなってしまいます。

ですので、マウスピースを深めにくわえてしまっている場合は、マウスピースを少し浅めにくわえてみて下さい。そして、今まで上下に強く噛んでいたのをやめてやれば、マウスピースに息がよく入るようになり、下唇のクッションでリードの振動をコントロールしやすくなります。
マウスピースを深くくわえすぎている人は、少し浅めにくわえるだけでべーべーといった汚い音はすぐに解消されます。


2.吹き込む息が広がってしまっていて、吹き込む息の圧力が弱すぎる。

 次に、吹き込む息が広がってしまっている場合についてです。
これも、音が汚い人によくある原因で、初心者の方のほとんどがこのケースに当てはまると思います。まずは、吹き込む息が広がってしまうということですが、具体的にどういうことかと言うと、マウスピースをくわえて息を楽器に吹き込むときに、何も意識せずに息を入れると、ほとんどの人がこの状態になります。
息を入れる場合には、ほとんどの人が何も考えずに息を吹き込むのですが、何も考えずに息を吹き込むと、マウスピースから入った息は、口先を離れた瞬間から、放射線状に広がってしまうことになります。
このようにいくらたくさんの息を吹き込んでも、何も意識しないで息をいれると、せっかく吹き込んだ息が広がってしまい、吹き込む息の圧力も半減してしまいます。
圧力の半減してしまった広がった息が、リードに当たったらどうなるでしょう?
そうすると、リードの十分な振動に必要な息の圧力がかからずに、リードの振動が不安定になってしまい、結果としてべーべーというリードの汚い振動音が音になって出てしまうことになります。
この原因を解消するためには、吹き込む息が広がらないようにしてやります。具体的にはどうするかと言えば、今までの記事の中でも何度も書いてきましたが、吹き込む息を1点に集めてやって息が広がらないようにします。
分かりやすく言えば、「息を1点に集中させる」、「吐き出す息で細い息の柱ができるように息を入れる」ようにします。
また、違う表現で言えば、「息を密度の高い濃い息にして吹き込む」、「吹き込む息を全部リードに命中させる感じ」で息を吹き込むようにします。
そうすることで、吹き込む息が広がらなくなり、リードの振動も安定しますので、べーべーいう音がしなくなるという訳です。


3.アンブシュアで口の両端(左右)の締めがゆるすぎて、下唇のクッションが弱くなってしまっている。

 次は、アンブシュアの問題ですね。噛みすぎのアンブシュアはNGだということを何度も記事で書いてきたと思いますが、噛みすぎのアンブシュアを直すために、アンブシュアを緩めたとたんに「べーべー」という汚い音になってしまうというのが、この3.のケースです。マウスピースを上下に強く噛まないようにすることは大切なことなのですが、上下に噛むことをやめると、それと同時に口の両端(左右)の締め具合までよわくなってしまってしまいます。
口の両端(左右)の締めが弱くなると、下唇のクッションが柔らかくなりすぎて、リードの振動幅が大きくなってしまい、結果としてリードの振動が不安定になってしまうために、べーべーといった汚い音が出やすくなります。
マウスピースをくわえずに、普通の状態の口から口の両端(左右)をぐっとすぼめて、おちょぼ口みたいにしてみて下さい。
その時の下唇はどのようになっていますか?
おそらく、口をすぼめた時に下唇が硬くなっていると思います。マウスピースをくわえてアンブシュアを作るときには、この口をすぼめたことで硬くなった下唇のクッションを利用して、リードの振動をコントロールしてやる訳です。
噛みすぎのアンブシュアの人は、この状態からさらに上下に強くマウスピースを噛むので、リードの振動を殺してしまい、リードの振動をコントロールすることができなくなってしまっているということです。
リードの振動をコントロールするには、下唇の硬さが柔らかすぎてもべーべーという汚い音になりますし、かといって強く噛んでしまうと逆にリードの振動を殺してしまうことになってしまうのです。
もしも、この原因が当てはまる人は、口の両端(左右)をぎゅっと締めて、噛まずに下唇を硬くしてみて下さい。
そうすることで、べーべーといった汚い音は解消されると思います。


4.リードがヘタってしまって、ペラペラになってしまっている。

 次は、アンブシュアや息の問題ではなく、リードの問題ですね。
アンブシュアや息の入れ方に問題がない場合は、リードの寿命を疑った方がいいと思います。
リードは、ご存知のように消耗品ですので、どんなにいいリードでも、長い間使っているうちに磨耗して薄くなってきます。リードの記事にも書きましたが、リードが磨耗してヘタってしまっていると、息の入れ方やアンブシュアに問題がなくても、音がべーべーといった汚い音が出るようになり、どんなに息やアンブシュアに気を使ってもいい音が出なくなります。
この場合は、もうお分かりですよね。
リードを別のリード、新しいリードに交換するしかありません。
リードは、思ったよりも早く磨耗して、すぐにヘタってきたりもしますので、いくらいいリードで大切に使っていても、いい音が出なくなってしまったら、思い切って新しいリードに変えましょう。
サックスでいい音色を保つには、とにかくリードにお金をかけることだと言われるぐらいです。


5.リードの硬さが柔らかすぎる。

 最後は、そもそものリードの硬さが柔らかすぎるという場合です。
このケースは、4.のリードが磨耗してヘタってしまって、リードのコシがなくなって柔らかくなりすぎてしまう場合以外は、ほとんどないように思います。
サックスを始めたばかりの頃は、いきなり硬めのリードを使うと音が出ませんので、みなさん最初はワンランク下の柔らかいリードから始めると思います。
そして、練習を積んでいくうちに、腹式呼吸ができるようになって、吹き込む息の圧力が強くなってくるとリードの硬さを2 1/2から3に変えたり、3から4に変えたりすると思います。
ただ、私のように息が強いタイプの人などは、新しいリードでも硬さが柔らかいリードだったりすると、音がべーべーいっていい音が出せないというケースがあります。
または、いつも使っている硬さのリードでも、1箱10枚ないし5枚の中には、硬めのもの柔らかめのものがありますので、それによっても自分に合う硬さよりも柔らかいものは、ヘタったリードと同じような感じになってしまいます。
このリードの硬さの問題ですが、べーべーいう汚い音の原因が、1.~3.にあるのにも関わらず、4.や5.に原因があるという風に勘違いしてしまうと、根本的な部分で大きな間違いをおかしてしまうことになります。
特に、中学生、高校生の方に多いのですが、上手な人は硬いリードを使う、硬いリードを使う人が上手な人だという間違った知識を持っている人なんかは特に注意が必要です。
1.~3.に原因があるにも関わらず、リードの硬さをワンランク上げると、音がまろやかになるとか、音が太くなるという大きな勘違いをしている人がいるからです。
リードの硬さを硬くして、音がべーべーいわなくなった、音が太くなったと勘違いしている人は、リードを硬くすることで柔らかいリードよりもリードを振動させるために強い息の力や圧力が必要になることを正しく理解できていないため、硬いリードが十分に振動していない音が、べーべーいわない太い音に聞こえたりするのを勘違いしているからです。
硬いリードでは、その硬さのリードを十分に振動させるだけの息の圧力とスピードが必要になります。
ですので、特別に息の力が強いとか、今のリードの硬さではすぐにリードの振動が飽和状態になってしまうというような、そういう人ではない限りは、3の硬さで十分なぐらいなのです。
私は、かなり息の力と圧力は強い方で、一時期は4の硬さのリードを使ってましたが、さすがに今では、3 1/2の硬さのリードを使っています。
昔、プロのサックスの先生からリードを分けてもらっていたことがありましたが、その先生はかなり柔らかいリードを愛用されていて、バンドレンの青箱の硬さで言えば、2 1/2ぐらいの硬さのリードを使われていました。
つまり、リードの選び方の記事でも書きましたが、リードは自分が一番音の出しやすい硬さを選ぶのが基本です。
ですので、この5.のリードの硬さが柔らかすぎるという原因で音が汚くなるというケースは本当に少ないと思います。
たいていは、1.~3.に原因があることがほとんどです。
また、いつもはちゃんと音が出ているのに、だんだんと音が汚くなってきたということであれば、4.が原因だと思います。



といった感じで少し長くなってしまいましたが、今回は「音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう」ことについて書いてみました。

「音がべーべーと薄っぺらい音」になってしまっている方は、自分の原因がどれにあてはまるか、該当するものはありましたか?


1つ1つチェックしてみて、自分の原因がどれであるかが分かると、自分の課題がどこにあるかが明確になると思いますので、日々の練習で気をつけないといけないことも分かりますよね。


サックスは奥の深い楽器ですので、いい音がなかなか出なくて、サックスを吹くことが嫌になりかけている人も、諦めずにいい音を目指して頑張りましょう!!



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音色の作り方 2

今日は、サックスの音色の作り方のその2です。

音色をよくしていくためにはどうしたらいいか…?

サックスを始めると、最初は音が出ただけでも嬉しくて、あーー私でも吹けるんだ!!と感動して、ソプラノ リコーダーとほとんど同じ運指に嬉しくなって、簡単な曲を吹いたりして喜んだりしていたのが、どんどん練習していくうちに、プロの先生の音や、上手な先輩の音などを聴いたりして、自分の音って何て汚いんだろう…… どうすれば、音色をよくすることができるんだろう…… という壁に必ずブチ当たると思います。

音色の作り方のその1では、自分の出したい音色をイメージすることや、プロの奏者のいい音色をたくさん聴くことについて書きました。


そして、今回はその2ということで、いい音色を作っていくための方法と言えば大袈裟ですが、音色をよくしていくためには、具体的にはどうしていったらいいの???ということについて書いてみたいと思います。


先日、某BBSで私と同い年のサックスを始めてまだ3ヶ月という方のブログにお邪魔したのですが、その方は自分の練習した音源をブログにアップされていて、私もそれを聴かせていただいたのですが、サックスを始めてまだ3ヶ月とは思えないようないい音をしてて本当に驚きました。

その方は私と同じSQUAREの大ファンの方で、サックスの先生のレッスンにもまだ付いたばかりなのですが、初心者とは思えないぐらいのいい音色なんですよね。

その方は、伊東たけしさんの大ファンで、SQUAREの曲の中のバラードやスローテンポの曲をボーカルリデューサーのソフトを使ってサックスの音を消して伴奏音源を作って、その伴奏に合わせて吹いたものをアップしているのですが、私もその方の音を聴いて本当に驚きました。

初心者の方なのに音色がすごくよくて、いい雰囲気を出してるんですよね。


勘のいい方はもうお分かりでしょうか…



要は、プロの奏者や自分の目標とする人の演奏を真似て練習するのです。

つまり、自分の好きな曲の好きなフレーズを、好きな奏者の吹き方を真似て練習するということです。

基礎練習はもちろん大切ですし、避けて通れない必要な練習ですが、音色をよくしていくために私が一番効果的な練習だと思うのは、「いい音色を真似すること」ですね。


基礎もできてないうちから、プロの真似なんてしようとしたら上達の妨げになるなんて言う意見の人もいたりして、人によっては賛否両論だと思いますが、私は本当にコレが一番だと思います。



もちろん…

真似すると言っても、プロの音なんてそうそうすぐに真似出来るようなものではありませんし、それにアマチュアの実力ではとうてい出せるような音色じゃないよ…って思うかも知れませんが、プロの奏者が演奏している曲で、自分の大好きな曲とかをたくさん吹いて練習すると、不思議なことに音色ってよくなってくるんですよ、これが…

プロの奏者と同じ音が出なくても、それっぽい雰囲気の音を出そうとすると、自分でも「いい音で吹こう!」、「自分の出せる一番キレイな音で吹こう!」という意識が働いて、コツコツと練習しているうちに音色がどんどん変わってくるんですよ。

私もその方のブログの音源を聴かせて頂いて、まさしく、「いい音色を真似すること」を意識して練習すると、たったの3ヶ月でここまで音色がよくなるんだ…と改めて驚かされましたね。


つまり、今回のテーマの「音色をよくしていくためにはどうしたらいいか…?」についてのオススメ練習方法は、

「自分の好きな奏者の真似をして、大好きな曲やフレーズをたくさん吹く!」

もちろん、基礎練習もしっかりと練習することが前提です(笑)


これは、プロの先生方もよくおっしゃっていますね。

別に気分だけがプロになった気分で、実力が伴ってなくたっていいんです…(笑)


自分の大好きな曲をたくさん吹くことで、自分の一番いい音で吹こうという風に意識が働いて、これまた不思議なもので、音色は練習を重ねていくごとにだんだんと良くなっていくと思います。


これこそが、いい音色を作るということでは一番大切なことだと私は思っています。

バンドで言えば、誰々のコピーをする…というやつですね。

現在、第一線で活躍しているロックバンドの方々なども、きっと最初は誰かのコピーバンドから始めたというグループもたくさんいるはずですし、それと同じことですね。



ちなみに、私の音色がだんだん変わってきたのは、ちょうど高校時代です。

高校2年の時だったと思います…

当時、東京佼成ウィンドオーケストラの演奏で、アルフレッド・リード作曲の「アルトサックスのためのバラード」という曲があるのですが、私はとにかくこの曲が大好きで、楽譜はなかったのですが、LPレコードを聴きまくって耳で音を取って、ヴィブラートをかけてこの曲を吹きまくってましたよ(笑)

あ、、ありました…

このアルバムです。ひぇ~~~懐かしい~~~(笑)

今はCDですが、当時はLPレコードでした(笑)




高校の部活の練習で私がこの曲を吹きまくっていたら、金管楽器の先輩がやってきて、先輩もこの曲が吹きたくなったのか、「ちょっとサックス貸してくれ…」と言って、私の楽器を持ってたどたどしい指使いでこの曲を吹いてましたよ(笑)

このアルバムのサックスのソロは、冨岡先生のソロだったかな…

冨岡和男先生は、今のトルヴェールカルテットの大先輩に当たる、キャトルロゾーアンサンブルのリーダーで、当時は今の須川さんのような日本のクラシカルサクソフォーン界をリードするトッププレーヤーでした。

冨岡先生は、私の大学時代には、うちの大学の音楽科のサックス科の非常勤講師をされていて、大学でも時々お見かけしてたのですが、オーラの出ているすごい人でしたね…



少し昔話になってしまって、話が脱線してしまいましたね…(笑)

私も、その「アルトサックスのためのバラード」をはじめ、大学を卒業して社会人になってからは、須川さんのアルバムの曲をたくさん耳コピして吹きましたね。

テンポの速い難しい曲は音を取るのが大変で耳コピもなかなかできないのですが、スローテンポのバラードなどの曲は音も取りやすいので、気に入った曲があればすぐに真似事で吹いたりしてます(笑)

中には、「エストレリータ」や、ガルデルの「想いの届く日」なんかは、耳コピだけにとどまらずに楽譜が出版されるのを待って、楽譜を買って吹いたりしている曲もあります。

また、「スカラムーシュ」なんかは、音大のサックス科の知人に楽譜を頼んでコピーしてもらって必死こいて練習してましたし、ハマってた時期はとにかく暇さえあればサックスばっかり吹いてましたね(笑)



話があちこちへと飛んでしまいましたが、サックスって楽しい楽器ですね。

自分の音色作りは結構大変だと思いますが、掘り下げていくと奥が深くて面白いので、みなさんも自分の目指す音色作りに頑張りましょう!

私は今も自分の音色作りにあれこれと考えをめぐらせていますが、年を食ってきたせいか、練習よりもマウスピースやネジなどの小道具を利用する傾向になってきてしまいましたね…(苦笑)

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音にスースーと息の音が混じってしまう

今日は、音にスースーという息の音が混じってしまうことについて書いてみたいと思います。

前回のツバのズルズル音が混じってしまうという話題に続いて、次は吹いているとスースーという息の音が混じってしまうという問題ですが、これも経験の多い方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

音に息のスースー音が混じってしまうのにも、いくつかの考えられる要因があります。



サックスを吹く時に、息のスースー音が混じってしまうのは、リードが吹き込む息に対して十分に振動していないことを表しています。



チェックポイントを以下に挙げてみましょう。

1.リードが硬くて自分に合ったリードを使っていない。

2.リードのバランスが悪くて、リードがちゃんと振動していない。

3.リードがマウスピースに正しくつけられていないため、リードがちゃんと振動していない。

4.リードが乾いていて、リードが十分に湿っていない。

5.ティップオープニングの開きの大きいマウスピースに硬いリードを合わせている。

6.楽器の調整が狂っていて、タンポがきっちり塞がれていなくて息漏れがしている。



では、順番にチェックしてみましょう。

まず、1番目です。

ほとんどの人がこれが原因になっている可能性が一番高いのではないでしょうか。

私がよくコメントしているBBSでもよく見受けられるのですが、中高生の間では硬いリードを吹きこなすようになることがサックスを上達することだと思い込んでいる方が結構いらっしゃいます。

このブログでも触れましたが、リード選びの基本は自分が一番音の出しやすいものを選ぶことで、決して硬いリードを吹きこなすようになることが上達することであるとか、上級者であるということではありません。

そのBBSでは、2半のような柔らかいリードを吹いているヤツは初心者だ!と先輩や同級生に言われたのですが…という方がいらっしゃいましたが、とんでもない話ですね。

プロの奏者でも、2半の硬さのリードを愛用している人はたくさんいますし、マウスピースの種類や仕様、その人の奏法やポテンシャルによっても適したリードの硬さは違ってきます。

しかし、世間一般の中学高校の吹奏楽部では、硬いリードの方が太くていい音が出るし、硬いリードを吹きこなすことが上達することだという話が当然のこととしてまかり通っているようです。


私が昔、クラッシックサックスのプロの先生に教わった時には、そのプロの先生は柔らかいリードの方が柔軟性にも富み、音も柔らかい音が出るということで、当時の私はクラッシック向けのクランポンのマウスピース(フェイシングが短くてティップオープニングの開きが大きいマウスピース)に、柔らかい Rico LaVoz の Medium Hard を合わせて愛用していましたし、その先生も同じ Rico LaVoz の Medium Hard を愛用していました。

ですので、まずは今自分が使っているリードの硬さが本当に自分に合っているかどうか?ということをもう一度根本から見直してみましょう。

よく、柔らかいリードだと「音がベーベー言って汚くなる」という人がいますが、これもマウスピースをくわえる深さに注意して、マウスピースを上下に強く噛まずに周りから包み込むようにくわえて、息も1点に集中して吹くようにすることでほとんどが改善されると思います。(私がこれまでの記事で触れてきた内容です)



次に、2番目です。

リードのバランスが悪くて、リードがちゃんと振動していない。
これはもうみなさんもお分かりですよね?

俗に言う、「ハズレ」のリードを使った場合のことです。

これを改善するには、ハズレのリードを違うリードに変えるか、リードのバランスの悪い部分をサンドペーパーか「とくさ」でリードを少し削ってやって、リードのバランスを調整して吹きやすくすることです。

なお、リードの削り方については、私が以前にご紹介した、ラリーティールの「サクソフォーン演奏技法」の本の中に詳しく解説されていますので、参考にしてみて下さい。



次に、3番目です。

リードがちゃんとマウスピースにつけられていない。
これも、リードの正しい付け方について以前の記事で触れましたね。

リードをマウスピースに付ける位置が、上下左右にズレているとリードがちゃんと振動しないため、息をしっかり入れても息の音ばかりが大きくなり、息の音で音色がかすれるような感じになってしまいます。



次に、4番目です。

リードは、口でなめたり、水につけたりして、リードが十分に湿った状態で吹くのが基本です。

リードが乾いていると、リードがきれいに振動してくれず、音も粗くなったりしますので、リードは乾かないように口でなめたり、水につけたりして、吹く時には十分に湿らせておくようにしましょう。



次に、5番目です。

これについても、ティップオープニングの記事でちらっと触れましたが、もしも硬いリードを使うのであれば、その硬いリードを十分に振動させるだけの息の力があるか、ティップオープニングの開きの小さいマウスピースを選ぶようにしなければ、逆にティップオープニングの開きの大きいマウスピースに硬いリードを合わせると、リードが硬くて十分に振動せず、息の音ばかりが目立つようになってしまいます。

外国人のプレーヤーなどは、日本人に比べると身体などもすごく大きくて、息の力も身体の小さい日本人に比べるとかなり強い人が多いので、外国人のプレーヤーなどのセッティングを日本人がそのまま真似たとしても、同じように吹きこなすことは難しいと思います。



そして、最後に6番目です。

これもまた言わずと知れたことですね。

サックスはいくらハイグレードでいい楽器を使っても、その楽器の調整が不十分な場合はその楽器の持つ本来の音を出すことはおろか、上級者やプロが吹いても明らかに吹き辛くて、音もかすれたりしてしまうということがよくあります。


楽器は定期的にメンテナンスに出すようにして、常に楽器のベストコンディションを保つようにしておきましょう。

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音にズルズルとツバの音が混じってしまう…

みなさんも経験があるかもしれませんが、サックスを吹く時に、ツバのようなズルズル音が混じってしまうことはありませんか?


今日は、そのことについて書いてみたいと思います。

サックスは管楽器ですので、長時間楽器を吹いていると、マウスピースの中やリードの裏、本体管のカーブの部分にツバが溜まってきます。

特に、マウスピースの中やリードの裏に溜まったツバは、サックスの音に混じってズルズルという音がして嫌ですよね。


この音にズルズルというツバの音が混じるのは、楽器を長時間吹いていてそうなってしまうのはある程度仕方のないことですが、それほど楽器を長く吹いていないのに、すぐに音にズルズルとツバの溜まったようになって悩んでいる人が結構いるのではないでしょうか。


このツバの「ズルズル音」の原因ですが、長時間吹いていないのにそうなってしまうのには、大きく2つの原因があります。


1.腹式呼吸を使ってお腹からしっかりと息を吹き込めていない。

2.噛み過ぎのアンブシュアになってしまっている。


まず1つ目ですが、腹式呼吸を使ってお腹からしっかりと息が吹き込めていない場合は、口先だけで楽器を吹こうとするようになりますので、マウスピースから息を吹き込む時に、口の中のツバが吹き込む息に混じりやすくなり、それでそれほど長時間吹いていないのに、すぐにツバが溜まってズルズルという音がするようになってしまいます。

お腹からしっかりと息が吹き込めていれば、お腹から出す息にはツバなんて最初から混じってないですし、口の中は息の通過点に過ぎませんので、ツバが吹き込む息に混じりにくくなるのです。
あと、長時間楽器を吹いていて腹筋が疲れてきたりすると、口先だけで楽器を吹くようになりますので、そうなってしまうとすぐにツバが溜まってしまうという訳です。


次に2つ目ですが、マウスピースを上下に強く噛みすぎる、「噛み過ぎのアンブシュア」になっている人もツバが溜まりやすくなります。

これは、「噛み過ぎのアンブシュア」の記事でも触れましたが、マウスピースを上下に強く噛むようにくわえると、下唇がリードの振動を殺してしまうために、リードが先端部分しか振動しなくなり、リードの付け根の裏側の部分にツバが付着しやすくなってしまうからです。

マウスピースを強く噛み過ぎないリラックスしたアンブシュアで吹いていると、リードもしっかりと振動してくれますので、リードの振動でツバが弾き飛ばされて、リードの裏にツバが付着しにくくなります。


この2点に注意して練習すると、音にズルズルというツバの音が混じりにくくなります。

もしも、演奏中にズルズルという音がしてきたら、マウスピースを軽く「スッ!」と吸ってやるようにすれば、リードの裏側についたツバが少し取れてズルズル音が少しマシになると思います。

また、演奏本番前に少し余裕があるのであれば、舞台袖のところでリードを外して、ハンカチなどでリードに付いたツバをぬぐったり、リードとリガチャーを外してマウスピースをネックにつけたままの状態(チューニングが狂わないように)で、軽くスワブを通したりしておけばバッチリです。

中高生の方などは、練習時間がたっぷりあるので、長時間連続で練習したりすることがあると思いますが、口や腹筋が疲れてきたりすると、アンブシュアをキープするために無意識にマウスピースを強く噛んでしまったり、口先だけで楽器を吹くようになってきてしまいますので、長時間練習する時には、合間合間で適度な休憩を入れて、腹筋や口の周りの筋肉などを休めてやるようにしましょう。

ホッペを膨らませたりしぼめたり、口を大きく開けたり閉じたりして、口や口の周りの筋肉をほぐしてやるようにするといいですね。

私も最近では長時間練習することがなくなってしまいましたが、口が疲れたりすると休憩を取って、口を動かしたり、口の周りの筋肉をマッサージしたりしてほぐすようにしています。


みなさんは楽器を吹いていると、すぐにツバのズルズル音がしてしまう方ですか?

ツバのズルズル音がした時は、腹式呼吸やアンブシュアをもう一度チェックしてみましょう。

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音色の作り方

今日は、サックスの音色の作り方について書いてみたいと思います。

みなさんは、どんな音色を目指していらっしゃいますか?

柔らかい音色、太い音色、明るい音色、硬くてシャープな音色、フワフワしたような音色、芯のある音色、哀愁のある暗い音色などなど…


私も、長い間サックスを吹いていますが、自分の音色作りには今もなお試行錯誤しながらサックスを吹いています。

音色を左右する要素は、口から遠い部分から楽器、ネック、マウスピース(リガチャーやリードを含む)といった具合に、口に近いものほどサックスの音色に大きな影響を与えます。


ということで、マウスピースをジャズ向けのメタルのマウスピースを使ったり、リードをジャズ用のリードにしたりすることで音の方向性を出していくということも大切ですが、今回は物理的な面ではなくて、精神的な面、つまりサックスを吹く時のイメージについて書いてみたいと思います。


まず、音色を作っていく時に一番大切なことは、自分がどんな音を出したいかということを知ることです。

抽象的でもいいので、

こんな感じの音…

という風に頭でイメージすることができますか?

まず、ここまでの段階で自分がどんな音を出したいのかという音色のイメージを持ってみて下さい。



自分の出したい音、音色がイメージできれば、次は具体的にその出したい音、音色を実際に耳でたくさん聴くのです。


実は、自分の出したい音色作りではこの自分の出したい音色を、実際に自分の耳でその音色が夢に出てくるまで(笑)しっかりと聴くことが大切なことなのです。

つまり、自分の出したい音色に近いプロのプレーヤーの音をしっかりと自分の耳で聴いて、その音色をイメージしながら実際にサックスを吹いて練習するのです。


もちろん、プロの奏者の音を自分がそのまま出すことはまず不可能ですが、どうやって吹けばこの人のような音が出るのだろう…?

こんな感じで吹けばどうだろう…

といった感じで、自分の目指したい音をイメージしながらサックスを練習する訳です。


中高生の方ですと、プロの奏者が吹いているクラシカルサクソフォーンの音を聴いたことがないという人も多いのではないでしょうか。

そういう、プロの音を聴いたことがまだないという方は、是非ともプロの奏者のCDなどを購入して聴いてみて下さい。

また、コンサートやライブなどに行って、プロの奏者の生の音を聴くのもすごく勉強になりますので、オススメです。

おそらくプロの演奏を聴いたことがないという人ならば、プロの奏者の音を聴いた時には、「サックスってこんな音がでるんだぁ……」という感じで、本当に驚くと思いますよ。


かく言う私は、中学1年生の時に、とある人のサックスのソロを聴いて、その人に憧れてサックスを始めた訳ですが、その人からレコードでプロの音をしっかり聴いて練習するようにと教わって、プロのサクソフォーン奏者の、しかも当時はCDではなくてレコードだったのですが、その人に教えてもらったプロの奏者のレコードを聴いた時に、ものすごい衝撃を受けてしまいました…

それ以来、私はそのプロの奏者のレコードをレコードの針が擦り切れるまで聴いて練習していました。


そのプロの奏者は、ダニエルデファイエという世界的に有名なクラシカルサクソフォーン奏者で、今の若い人は知らない人も多いかもしれませんが、ユージンルソーやマルセルミュールと肩を並べるような、クラシカルサクソフォーンの世界では巨匠と言われている人です。

彼の音はものすごく大きくてパワフルで、音も太く、なおかつものすごく柔らかくて甘い音色は、おそらく今の日本人のプロの奏者でもとうてい出せないような音だと思います。

当時、中学1年生だった私は、このダニエルデファイエの「愛の喜び/魅惑のサクソフォーン」というアルバムのLPレコードを何度も何度も聴いて、どうしたらこのような音が出るんだろう…?と試行錯誤しながら必死で練習していたのを懐かしく思い出します。


ネットで検索してみて驚いたのですが、当時私がよく聴いていたこのアルバムのCDが出ているんですよね。



へぇーーーCDになってまだあるんだぁ…と思って、本当に驚きましたね。。

彼のこのアルバムの録音には、彼のブレスの音までもが一緒に録音されており、曲の中のいたるところで、「スッ!!スッ!!!」 と彼のものすごい大きなブレスの音が入っているんですよね。

興味のある方は、是非とも聴いて見て下さい。

彼のサックスはとてもダイナミックで、信じられないような音を出してますよ!

今をときめく日本のトッププレーヤーの須川展也さんなどの音とはまた全然違った音です。


話が少しそれてしまいましたが、このようにプロの演奏をしっかりと聴いて、自分の出したい音色をイメージしながら吹くということは、自分の出したい音色作りには本当に大切なことなんですよね。


みなさんは、例えば吹奏楽部のサックスの後輩の音が自分の音に似てきたなぁ…と感じたり、誰かに先輩の音に似てるね…とか言われたような経験はありませんか?

これは本当に不思議なことなのですが、自分がよく耳にする身近なプレーヤーの音が、自分の音色に大きな影響を与えているということなのです。


私が高校時代に、地元では有名な某高校の音楽科の卒業生が主体になって結成された某一般バンドがあって、私はそこの高校の音楽科生ではなかったのですが、私の知人の紹介でそこのバンドの定期演奏会に特別に誘われて出演したことがあって、そこで偶然に私の中学時代の吹奏楽部の顧問の先生に会った時の話です。

私の中学時代の吹奏楽部の顧問の先生は、国立音楽大学のサックス科を卒業した若い男の先生で、私が中学時代には先生はサックス専攻だったにも関わらず、下手な生徒が多かったせいか、その先生からはほとんどサックスのことは教えてもらったことがありませんでした。

それで、私が中学2年の時にその先生は教員を辞めて私の中学を去ってしまってそれっきりだったのですが、偶然にもその高校の音楽科のOBだった先生に久しぶりにその某一般バンドの定期演奏会の練習で会ったんです。

その時、練習室で音出しをしていると先生が私のところにやってきて、「おぅ、久しぶりやな~!お前、かなり上手くなったな~、誰のレコード聴いた?」って言われて、私はその時はあまりピンと来なかったのですが、「えーっと、ダニエルデファイエ、アレクサンドルオセイチュクをよく聴いてます。あ、それとマルセルミュールなんかも聴いてます。」と私が答えると、先生は「お前の音は、オセイチュクじゃないなぁ……どちらかと言えば、ミュールやな!」と言って、その意味が分からない当時の私は、「はぁ…………?????」とよく分からないようなすっきりしない返事をしたのを今でも覚えてます(笑)


プロのいい音をたくさん聴いて、その音色をイメージしながら練習することが、自分の音色作りに大きな影響を与えるということが、その時の先生の「誰のレコード聴いた?」という言葉だったんだな…ということに後から気付いて、それからは私もいろんなプロの奏者の音をたくさん聴きましたね。

プロの奏者の音でも、本当に色々な音色の人がいて、どの人もプロですのでもちろん上手いのですが、その人その人の個性が音色に出ていて、自分の好きなタイプの音色とあまり好きではないタイプの音色というのも分かってきたりして、だんだん自分の出したい音色のイメージが湧いてくるんですよね。


そして、サックスを吹く時は常に自分の出したい音色のイメージを持って吹くようにして、マウスピースやリード、リガチャーとかも、できるだけ自分の出したい音のイメージに近い音が出るようなものをたくさんある種類の中から自分で選んでいく。

これがサックスを吹くことの大きな楽しみのひとつでもあるんですよね。


みなさんは、どんな音色でサックスを吹いてみたいと思っていますか?


「プロの奏者の、○×△□さんのような柔らかくて甘い音色で、なおかつ音が太くて…」

「こんな感じで吹けば、あの人のような音が出るかな…?」




今回は私の昔のエピソードも交えてお話しましたので、かなり記事が長くなってしまいましたね。


ということで、みなさんもサックスのいい音をたくさん聴いて、自分の出したい音色を目指して頑張って下さいね!

テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

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