ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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リードの管理

今日は、リードの管理について書いてみたいと思います。

リードの管理とひとことに言っても、皆さんいろんな管理をされている方がいらっしゃいますし、誰がやっているどの管理が正解なのかという答えも1つではありません。

ですので、ここでは私が常日頃からリードを管理している方法について書きたいと思います。


リードの扱いについてはこれまでの記事でも書いてきましたが、ここでもう一度まとめて書いてみたいと思います。


私の場合は、まず自分の使っているリードを1箱(10枚入)購入します。

私の場合でしたら、バンドレンの青箱(トラディション)をよく使いますので、箱を開封するとリードの1枚1枚が板ガムのように包装されているのを全部破いて中身を出して、まずは包んでいる包装をすべてゴミ箱へ捨てます(笑)

これは、購入した10枚のリードのすべてを試し吹きして、それぞれのリードの良し悪しをまず最初にざっとチェックするためです。

また、バンドレンのリードですと、原産国のフランスでリードが作られて、フランスの工場で1枚ずつ包装されますので、フランスの湿度の状態でリードが包装されて日本に輸入されてきますので、日本でリードを開封するとリードが日本の湿度に馴染むまでに少し時間がかかりますので、リードの包装をすべて取り払った後で1週間ぐらいリードを寝かしておいて、日本の湿度に馴染んだところで吹いてチェックした方がベターかも知れませんね。

過去の記事でも書きましたが、中高生の皆さんですとリードを箱買いしても、もったいないからと言って、1枚ずつ包装を開封して使用するという方もたくさんいらっしゃるかも知れませんが、1枚ずつリードを使うとそのリードばかりを使用することになりますので、リードの消耗も早いですし、いいリードを選ぶということができませんので、結果として開封したリードの良し悪しに自分の音が大きく左右されてしまうことになります。

ですので、1枚ずつリードを開封して使用しているという方は、これを期にリードの使い方を改めた方が賢明です。


そして、次に包装から開封したリードをすべてプラスチックのケースから出して並べ、1枚ずつ1~2分程度ざっと吹いてみて、「1:よく鳴る」、「2:少し硬いがよく鳴る」、「3:硬すぎる」、「4:バランスが悪くて鳴らしにくい」の4つに分類します。

1枚ずつ吹いてみるときは、各リードを光に透かしてみて、リードの中央部分(ハートといいます)がきれいな山型になっていて、左右のリードの厚さが均等になっているかと、リードのかかとの部分の左右の高さが同じになっているかどうかも同時にチェックします。


こうして、1箱に入っている10枚のリードを4種類のランクに分けます。

1:よく鳴る (1~2枚ぐらい)

2:少し硬いがよく鳴る (3~4枚ぐらい)

3:硬すぎる (1~2枚ぐらい)

4:バランスが悪くて鳴らしにくい (2~3枚ぐらい)


この中で、私が「良いリード」として扱っているのは、2番目の「2:少し硬いがよく鳴る」リードです。

一見は、1番目の「1:よく鳴る」リードが一番いいように思うかも知れませんが、最初からよく鳴るリードというのは、ダメになるのも早く、最初はすごく吹きやすくていい音が出ていたのに、あっという間にリードのコシがなくなって、ペラペラの音しか出なくなってしまったりします。

それに比べて、2番目の「2:少し硬いがよく鳴る」リードは、使っているうちに徐々にリードが馴染んできて、すごくいい状態にリードが育ってきますので、ちょっと硬くて吹くのが若干しんどいかな?ぐらいのリードが実は一番いいリードだったりします。

次に3番目の「3:硬すぎる」リードですが、こちらは「サンドペーパー」や「とくさ」を使ってリードの硬さを調整することによって、吹きやすくして使うことができたりします。

最後の4番目のリードですが、こちらはリードのバランスが悪いリードですので、調整して使えないこともないですが、「とくさ」をうまく使いながら、吹きにくい症状に合った部分を微妙に削って調整する必要があるため、調整に手間もかかってしまうので、そのまま捨てても問題ありません。


そして、4種類にリードが分類できると、リードの裏面の隅っこに分類した1~4の番号を書いて、どのリードがどの分類のリードなのかが分かるようにします。


これで、リードの選別が完了です!


次は、リードを本格的に使う前に、各リードの表面をサンドペーパーやとくさで軽く撫でるような感じで、リードの表面をツルツルに磨きます。(本当に軽く1~2度こする程度で、表面をツルツルにするだけですよ)

これは、買ったばかりのリードは表面がザラザラしているのですが、表面をツルツルに磨くことでリードが振動する際のノイズが減り、クリアな音になるためです。(昔はスプーンの裏側でリードの表面を軽くこすってツルツルにしたりもしてました)


これでいつでもリードの使用ができる状態になりました。


次にリードの保存の方法ですが、一番いいのは別売りのリードケースを購入して、リードを保管するのがベストです。

最近では、リードの湿度を一定に保つために、RICOからリードヴァイタライザーという便利な保湿剤が出ていますので、リードケースの中にリードヴァイタライザーを入れておけば、常にリードの湿度が一定に保たれます。

ちなみに、私の愛用しているリードケースは、他の記事でも紹介していますが、RICOのリードケースで、リードヴァイタライザーが一緒に収納できるようになっていますので便利です。





リードヴァイタライザーには、84%、73%、58%の3種類が出ていますので、用途に合わせて選ばれるといいと思います。

もちろん、湿度の高いものの方がリードの保湿には優れていますが、カビも生えやすいので、高い湿度のものを使用する場合は、こまめにリードケースを開けたりして、湿度を適度に外に飛ばしてやる必要があります。


以下が、RICOが提示している目安です。

84% : 常にリードを湿らせておくのに最適。演奏前リードを湿らせる必要がありません。但し、高湿度なので日々の管理に注意を要します。(※2~3日以上無開封は避けてください。カビが発生する恐れがあります。)





73% : 標準設定です。毎日使用するリードの管理にお勧めです。演奏前に多少湿らせるだけで充分です。(※但し、2ヶ月以上の無開封は避けてください。カビが発生する恐れがあります。)





58% : 長期間の安定保存に最適。一定の低湿度で保存されますが、演奏前には普通に湿らせる必要があります。(※カビが発生する恐れはありません。)





リードは生き物と同じようなものですので、その日の湿度によってリードに含まれる水分量が違うとリードの調子も変わりますので、できるだけ一定の湿度で管理してやるのがベターです。

私が学生の頃は、リードヴァイタライザーのような保湿剤もありませんでしたので、カメラのフィルムケースに水を入れて、その中にリードを2~3枚浸しておいて、足元にいつも置いて練習していましたよ(笑)


次に、リードの使い方についてです。

リードの育て方、使い方は人によっても違うかも知れませんが、私の場合は上記にも書きましたように、まず新品のリードの箱をすべて開封して、その中からいいリードを3~4枚選び、リードの表面をサンドペーパーで軽くこすってツルツルにした上で、それらのリードをリードヴァイタライザーの入ったリードケースに入れてローテーションしながら使っていきます。

そして、そのローテーションの中でいい具合に馴染んできたいい音のするリードは、少し使用頻度を下げて、演奏会本番などのここぞという時だけに使うようにしています。

しかしながら、リードも生き物と同じですので、本番当日のためにコレ!!っていうリードを温存しておいても、実際に本番当日のリハーサルとかで吹いてみると、別のリードの方がいい音がしたりするということもよくありますので、そんな時は別のリードを使ったりもします。


みなさんもお気に入りのリードというのは、いい音が出ますし、練習でも本番でもずっとずっと使っていたいという気持ちになりますが、リードの管理、リードを育てるという点で言えば、同じリードばかりをずっと使い続けるというのは全く以ってNGです!

上記で4種類に分類したリードで、1と2に当たるリードをローテーションして使うようにすることで、リードの寿命も長くなりますし、リードの劣化による音質や音色の低下もゆるやかになりますので、リードはローテーションで使うというのがリードの使い方の基本です。


もっと細かく管理するのであれば、上記の1に分類されたリードは新品の状態で一番よく鳴るリードで、ヘタってしまうのも一番早いリードですので、ローテションのリードのなかでも、一番ローテーションの間の期間を長く取ってやるようにすると長持ちすると思います。

通常は、「2:少し硬いがよく鳴る」に分類されるリードを3~4枚用意して、それをローテーションして使うようにします。

また、1日のうちで2時間以上練習したりする場合は、1日の中でリードをローテーションさせてやるようにするとリードが長持ちします。


このように、リードをローテーションして使っていくうちに、少し硬めだったリードが徐々に吹きやすくなってきて、すごくいい状態のリードに育っていきます。


さて、みなさんはいかがでしょうか?

ここまでが、私がリードを購入してからリードを選び、リードを日々管理するまでのプロセスです。


次にリードの廃棄についてです。

リードは皆さんもよくご存知のように消耗品ですので、どんなに素晴らしい最高のリードでも、寿命が来ると音質や音色もだんだん悪くなり、廃棄しないといけない時が必ず来ます。

これは、分かっていてもなかなかお気に入りのリードを捨てられない、新しいリードに変えられないという人がたくさんいますが、それは結果的に自分の音質や音色の低下を早くしてしまい、いいことは何一つありません。


私も若い頃は、いいリードをなかなか捨てられずに困っていたこともありましたが、今はリードに未練を残さないために、廃棄すると決めたリードは、すぐにその場でリードの先端を親指でポキッ!と容赦なく折って捨てるようにしています。

リードの良し悪しは確かに音質や音色に非常に大きな影響を与える重要なパーツであることは確かですが、良いリードに執着してしまうというのは結果としてよくない傾向ですので、皆さんも良いリードとのお付き合いは割とドライに考えられた方がいいと思います。

よく、「リードにはお金をかけなさい」と先生などに言われる方も多いと思いますが、まさにその通りで、寿命の来たリードはサッと廃棄して、また新しいリードで良いリードを育てるようにした方が得策です。

なお、リードを使用する期間については、「リードの寿命について」という記事がありますので、そちらを参考にしてみて下さい。



最後は、リードの調整についてです。

私が中高生の頃は、吹きにくいリードをサンドペーパーやとくさで削ったり、柔らかすぎるリードはリードトリマー(リードカッター)という道具を使ってリードの先端をカットして使うということをよくやっていたのですが、最近ではリードを調整するということ自体を知らないという方も多くなったように思います。

その理由としては、リードを削るにしても、どんな症状の時はどこを削ればいいのかが分からなかったり、削ってはみたものの、うまく調整ができなくてリードをすぐにダメにしてしまったりというのもあるかも知れませんね。

私も昔は、サンドペーパーやとくさ、リードトリマーを使ってよくリードを調整していましたが、今ではサンドペーパーでリードの表面をツルツルにする程度か、硬すぎるリードはカット面の付け根の部分をサンドペーパーで軽く削って吹きやすくするぐらいで、柔らかすぎるリードについては、リードの先端をリードトリマーでカットしたりはしていません。

やわらかすぎるリードについては先端をリードトリマーでカットして使ったりするのですが、私の場合は昔リードトリマーで先端をカットしたリードはいい音がしないという記憶しか残っていませんので、今ではリードトリマーは一切使っていません。

もしかしたら、今のリードトリマーは品質がよくてそんなこともないのかも知れませんが、昔のやつはリードの先端をカットするとうまくカットできなかったり、リードの先端がよく割れたりしてましたからね。


ちなみに、こちらがリードトリマー(リードカッター)のアルト用です。



見た目は、私が昔に使っていたものとあまり変わっていないようですね。


とくさがあるのであれば、サンドペーパーよりもとくさを使った方がリードを部分的にうまく削れますのでオススメです。

私も昔は、家の近所の電車の駅の近くにとくさが生えていたのを見つけて、それを取ってきて乾燥させて使っていましたが、今ではとくさを手に入れるのも面倒なので、サンドペーパーを使っています。

サンドペーパーは、1000番~1500番ぐらいの目の細かいものがいいですが、楽器店でもリードトリムペーパーという名前で売られていますので、私は今はそれを使っています。

以下が私の使っているリードトリムペーパーです。





とくさは観葉植物の一種ですので、苗を買ってきて家で観賞用として育てながら、リードの調整にも使うという風にしてもいいかも知れませんね。




とくさは、竹のように節がありますので、その節の部分でちぎって切り離し、色が茶色くなるまで乾燥させ、使うときはポキッと半分に折って、その切り口の先の部分を指で潰してリード面に押し付け、軽くこすってやるとリードが削れます。


リードの削り方ですが、私の紹介している「サクソフォーン演奏技法」や「うまくなろう!サクソフォーン」に詳しく書かれていますので、そちらを参考にしてみて下さい。

     


ちなみに、「サクソフォーン演奏技法」の方がリードの削り方についてはかなり細かく書かれています。


リードを削って調整する際に注意する点は、「リードの先端部分は削らない」、「リードのハートの部分(光に透かして見たときに山型になっている部分)は削らない」の2点に注意して調整するようにしましょう。

リードはデリケートなパーツですので、削りすぎるとすぐにリードがダメになってしまいますので、削るときは2~3回軽くこする程度にとどめ、その都度吹いて確かめながら慎重に調整するのが基本です。


ちなみに、私が中学1年のときは、あまり意味のないマウスピースだけでのロングトーンとかを先輩からやらされていて、同級生の間でどれだけ長く吹けるかのタイムを競っていたのですが、その時に、タイムが伸びるからといってサンドペーパーでリードを削りまくってペラペラにして吹いたりと、今から考えると本当に意味のないバカなことを真剣にやっていた記憶があります(笑)

ですので、私が中学生の時は高いリードを何枚もダメにしました(笑)


今回は、リードの管理について書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

ちょっと記事が長くなってしまいましたが、リードはサックスの音に及ぼす影響が非常に大きいパーツですので、リードの管理についてはしっかりと押さえておきたいところです。


みなさんも、今までリードの管理についてはあまり意識していなかったという人も、いい機会ですので自分のリードの管理についてもう一度見直してみてはいかがでしょうか。




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リードの硬さと音色の関係

今日は、「リードの硬さと音色の関係」について書いてみたいと思います。

サックスを吹く人でしたら、おそらくほとんどの方がリードの硬さで悩んだという経験を持っていると思います。

ブログの記事でも、リードの硬さについては色々と書いてきましたが、ここではリードの硬さと音色の関係について少しお話したいと思います。

よく、中高生の皆さんの中で、「硬いリードの方がまろやかでいい音が出る」とか、「硬いリードが吹ける人が上手い人」とか思っている方が結構たくさんいるみたいですが、これは全くの間違いです。

何度も言いますが、リード選びの基本は、「自分が一番音の出しやすいリードを選ぶ」ことです。

では、リードの硬さと音色の関係はいったいどのようになっているのでしょうか?

まずは、「硬いリードの方がまろやかでいい音が出る」、「硬いリードが吹ける人が上手い人」ということが間違っているということについて説明します。


このようなことを信じている人は、恐らく柔らかいリードを使って吹いた時に、音色が「べーーべーー」言って汚い音になってしまっているからではないでしょうか?

柔らかいリードを使うと、音色が「べーーべーー」という粗くて汚い音になってしまう人は、ほとんどの人がアンブシュアと息の使い方に問題があります。

音色が「べーーべーー」といってしまう時は、吹いた時のリードの振動が大きくて雑になる時に出てしまうのであって、決してリードが柔らかいことが原因ではありません。

マウスピースをくわえる位置が深すぎたり、下唇のクッションが効いてなかったり、吹き込む息が広がってしまっているとそうなってしまいます。

アンブシュアが正しくて、息も広がらずにちゃんと吹き込めているのに、音が「べーーべーー」と言ってしまう人は、リードの硬さに対して息の力が強すぎるという人です。リードの硬さをワンランク硬くしてもいいのは、この場合だけです。

私の場合は、かなり息の力が強いので、柔らかいリードを使うと音が「べーーべーー」というよりは、リードがマウスピースにペタっとくっついて音が出なくなってしまいそうになりますので、少し硬めのリードを使ってます。

マウスピースをくわえる位置が深すぎたり、下唇のクッションが効いてなかったり、吹き込む息が広がってしまっている人が、「硬いリードを使った方がまろやかでいい音が出る」というように感じるのは、硬いリードにするとリードが十分に振動しないため、少しこもったような音色になって、「べーーべーー」というリードの粗っぽいノイズが抑えられるので、「まろやかでいい音が出る」ということと勘違いしているからです。

では、自分に合ったリードの硬さを知るには、どのようにしてチェックすればいいのでしょうか?

私は、「自分が一番音の出しやすいもの」という風に書いていますが、以下のようにチェックしてみるとすぐに分かります。

硬いリードの方がいい音が出るという方は、オクターブキーを押さない下の「ミ」の音から最低音の「シ♭」までの音を吹いてみて下さい。

もし、この時に音がかすれて息の音が混じってしまうようでしたら、リードの硬さが合っていないということです。

サックスで低音域を吹く時は、自分に合ったリードを使っていてもそれなりに息の力が必要になりますので、硬いリードを使っていると、かなり息の力が強くないと低音域の音はかすれてしまいます。

ですので、お腹で息をしっかりと支えても低音域の音がかすれてしまうようであれば、リードの硬さをワンランク落とすことをオススメします。

低音域がかすれずにちゃんと出せる硬さのリードに変えると、中音域や高音域の音が汚い音色になってしまうという方は、アンブシュアや息の入れ方に問題がありますので、そちらの方をチェックして直すようにしましょう。

マウスピースを深くくわえすぎないように注意して、アンブシュアは決して上下に強く噛んだりせずに、下唇のクッションをうまく効かして、リードの振動が雑にならないようにしてやり、吹き込む息も広がらないように1点に集中させて、密度の濃い息を吹き込むようにすると、柔らかいリードでも中音域や高音域の音がきれいに出せるはずです。

みなさんはいかがでしょうか?

硬いリードで吹けるようになることが上手くなることだと信じている人、硬いリードで吹いている人が上手い人だと思い込んでいる人、それは大きな間違いですよ!

プロの奏者でも、バンドレンのリードで言うと、3や2半のリードを愛用している奏者の方はたくさんいます。

身体の小さい人や女性の人は、もともと息の力がそれほど強くないという方も多いですし、そういう方が無理をして硬いリードを使うと何もいいことはありません。

自分に合わない硬いリードを使うと、リードが十分に振動しませんので、音もこもったようになって響きませんし、低音域を吹くと音がかすれたりします。


「リードの硬さと音色の関係」、いかがだったでしょうか?

リードは、「自分が一番音の出しやすいものを選ぶ」ということが基本だということがお分かり頂けたと思います。


みなさんも、自分の使っているリードが自分に合った硬さかどうかをもう一度チェックしてみましょう。



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Vandoren V12 (銀箱)

今日は、バンドレンのリードの中でも一番新しい、Vandoren V12 (通称:銀箱)について書いてみたいと思います。

最近、私のブログに来て頂いている方で、この「銀箱」についてのご質問が増えてきましたが、私自身、まだ銀箱を試していませんでしたので、今回、Vandoren V12 (銀箱)を試してみました。

このリードは、約3年前ぐらいに出たリードで、私もちょうどこの銀箱が出た時に、馴染みの楽器店で3半を1箱買ったのですが、なかなかアルトを吹く機会がありませんでしたので、ずっと封を切らずにいたリードです。

2012年が明けて、最初に個人練習をした時に、この銀箱をじっくりと試してみましたので、レポートしたいと思います。

この銀箱のリードは、クラリネットでは前からあるリードで、クラリネット奏者の方は気に入って使ってる方が結構いらっしゃると思います。

箱はこんな感じです。

V12-1


中身は、青箱と同じで、リード1枚1枚が板ガムのように包装されている、私にとっては非常にうっとおしい仕様ですね(笑)

DSC_0003.jpg


ということで、もう3年近くも寝かしていた銀箱の封を切り、2時間の練習で吹き倒しました。



少し前に、中学生の方からリードに関しての質問がありましたが、最近のバンドレンのリードは、1枚ずつ板ガムのように包装されてますので、購入後は全部のリードを開封して、全部のリードを吹き比べていいリードを選んで下さいとアドバイスしたのですが、その様子を写真にするとこんな感じですね。

V12-3

箱を開けたら、リードの包装をさっさと全部取って、10枚のリードを全部並べて、全部のリードを吹き比べていきます。

そして、いいリードにはシャーペンや細いサインペンなどで小さく印や番号を書いたりして分かるようにします。

あとは、選ばれたリードたちをリードケースの方に移して、ローテーションでまんべんなく使ってリードを育てていきます。

最初は吹きにくいリードでも、使っていくうちに馴染んできて、いい音が出るようになってきたりしますので、それを「リードを育てる」という言い方をしたりします。

・・・という具合に、リードを1箱買ったら、こんな感じでリード選びをしていきます。


おっと、「銀箱」の話題から少し外れてしまいましたね(笑)

それでは、話題を銀箱に戻して、以下、私が銀箱を試したインプレッションについて書きますね。


<ソプラノ>
    


<アルト>
    


<テナー>
    



【 試奏データ 】

楽器: Selmer SA-80 SERIE Ⅱ
マウスピース: Selmer S80 C☆、Selmer S90 180
リガチャー: BG Traditional GP、Ligaphone Orchestra GP
リード: Vandoren V12 3 1/2



【 品質 】

Vandoren から新しく出たリードということで、V16と同様に品質面に大きな期待を持っていたのですが、大きく期待を裏切られましたね。
写真のように10枚全部を開封して試しましたが、使えるリードはわずかに2枚しかありませんでした。

まぁ、このぐらいならマシかな?というリードを入れても3枚しか使えるリードがなく、これじゃ青箱と同じ、いや、青箱よりも値段が高いのにこの品質だと青箱以下かもしれないと思いました。

この銀箱は、まだこのリードが出たばかりの頃のものなので、出たばかりで品質が悪かったかも知れませんね。
私の知人が、最近この銀箱を使い始めたので、感想をちょっと聞いてみたのですが、10枚中の5~6枚がいいリードだったという風に言ってましたので、今買えば品質はかなり良くなってるかも知れませんね。



【 吹奏感 】

リードの先端が厚めにカットされているとのことでしたので、今回試す前の私の想像では、少々荒っぽく吹いてもリードの振動が安定して、高音域のキンキンした音が抑えられて、まろやかな音色になるのでは?と思っていたら、その点は私の予想通りでしたね。

しかしながら、リードの先端が厚めにカットされているということは、音のクリアさの点では先端の薄い青箱の方にやはり軍配が上がりますね。

フラジオを吹いてみましたが、どの音もちゃんと当たりますし、青箱よりもミストーンは出にくいので、この部分は合格!!!

あとは、吹いた時の抵抗が青箱よりもかなり強めですので、高音域を吹く時はそれなりに息の圧力とスピードがないとしっかりと音が鳴ってくれない感じですね。

その点でいけば、シングルカットのV16の方が楽に鳴る感じです。




中音域に関してはこの銀箱は、特に音が出し易くて太い音がしますので、痩せてしまいやすい中音域がよく響いてくれますのでいいですね。

低音域は、さすがにリードの先端が厚めにカットされていますので、お腹で息の支えをしっかりしないと、音の出だしがかすれてしまうという人もいるのではないでしょうか。

低音域は、少し乱暴に息を入れた方が「ブーーーン」とハッキリ鳴ってくれますが、ppで低音域を吹かないといけないという場合は、音の出だしをハッキリと吹くのがかなり難しくなるのではないでしょうか。




【銀箱のまとめ】

・少々乱暴に息を入れても、高音域のキンキンした音が抑えられ、音色がまろやかになる。

・全体的に息の抵抗が強い。

・フラジオは当てやすくて、出しやすい。

・高音域を吹く時は、青箱よりも息のスピードが必要。

・中音域は音が痩せにくく、太い音が出る。

・低音域は青箱よりも息の圧力が必要。

・音の繊細さ、クリアさは、青箱の方が優れている。

・品質がイマイチ。(今のは良くなっているみたいですが、私はまだ試していません)

・リードの先端が厚めにカットされているため、自分の今使っている硬さよりもワンランク下のものが良い。


ということで、2つのマウスピースと2つのリガチャーで交互に1時間ほど吹き倒しましたが、私の場合はやはり青箱の方が好きですね。

理由は、やはり銀箱は音のクリアさに欠けるという点で、繊細な表現や音色のコントロールがしにくくなるということですね。


しかしながら、音が汚くて悩んでいる中高生にとっては、キンキンした音が抑えられて、音色がまろやかになるということで、この銀箱が好きという人が多いのではないでしょうか。


また、銀箱を購入されるのであれば、今自分が青箱で使っている硬さよりもワンランク柔らかいものを購入されるといいと思います。


今回は、Vandoren V12 のリードについて書いてみましたが、いかがでしたか?

リード選びは、「自分が一番音の出しやすいものを選ぶ」というのが基本ですので、銀箱が一番いい音を出しやすいという人は銀箱を使用されるといいと思いますし、私の場合であれば青箱か V16 の方が相性がいいです。







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リードの寿命について

今日は、リードの寿命について書きたいと思います。

みなさんは、1枚のリードをどのぐらいの期間、使い続けていますか?

いい音の出る、お気に入りのリードですと、長く使いたくて大事にしている人が多いですよね。

リードは、アルト、ソプラノですと、1箱10枚入り、テナー、バリトンですと、1箱5枚入りで、1箱2~3千円ぐらいしますよね。

中高生の方ですと、お小遣いでリードを買わないといけなくて、バラ売りのリードを選んで買って、1枚のリードを大事に長く使い続けている人も多いのではないでしょうか。


リードはどんなにいいリードであっても消耗品ですので、長く使っているとそのうち磨耗してきて、いい音が出なくなってしまいます。

見た目は全然変わらないのに、吹いているうちにだんだん磨耗してきて、音がちゃんと出なくなってきたりします。

では、リードの寿命とはどのぐらいのものなのでしょうか?

寿命については、どのぐらいの頻度で楽器を吹くかによっても変わってきますし、1枚のリードでこのぐらいの期間使えるという明確な基準はないのですが、もう寿命かな?って判断する基準があると思います。

その判断基準も人それぞれだとは思いますが、ここでは私の判断基準を紹介したいと思います。

リードは、長い間使っていると、リードが磨耗してきて、リードの「コシ」がなくなってきます。

リードの「コシ」がなくなってくると、音質が悪くなってきて、高音域が綺麗に鳴らなくなってきたりします。


私が使っているリードが寿命かどうかを判断するには、

1.オクターブキーを押した高音部を強奏してみて、音が裏返ったり、ちゃんと出なかったりする。

2.オクターブキーを押した音にオクターブ下の倍音が混じってきたりする。

3.強奏した時に、リードがマウスピースに張り付くような感じになる。

4.フラジオを吹いた時に、音が裏返ったり、ちゃんと音が出なかったりする。

5.リードを透かして見た時に、先端部分が薄くなって白っぽくなっている。


と、こんな症状が出てきたら、リードもそろそろ寿命かな…と判断して、廃棄するようにしています。

よく鳴る、いい音のリードとかですと、寿命が来てもついつい取っておきたくなってしまいますが、リードが元に戻る訳でもないですし、未練が残ってしまうかも知れませんが、私はリードは消耗品だと割り切って未練を残さずに思い切って廃棄するようにしています。

あと、消耗品のリードをできるだけ長く使う方法ですが、私の場合は、自分のコレは使える!!というリードを3~4枚用意しておいて、そのリードをローテーションして使うようにしています。

そうすることで、1枚のリードの寿命は長くなりますし、1枚のリードをずっと使い続けていると、使えば使うほど音質も低下してきますので、リードをローテーションして使うことで、音質の低下のムラも抑えることができます。

お小遣いの限られている中高生の皆さんには、3~4枚の使えるリードを用意することはちょっとしんどいかも知れませんが、長い目で見ると1枚ずつバラで買うよりもコストパフォーマンスは良くなると思います。

リードケースを買って、使うリードをリードケースに入れてローテーションするのもいいですし、リードを箱買いしている人であれば、使えるリードを逆さまにして入れて分かるようにしておくのもひとつだと思います。


私のリードの消費量ですが、週に1~2回の練習で、練習時間は1回の練習で約2時間ぐらいの使用なのですが、だいたい3~4ヶ月ぐらいで10枚入りの箱を1箱(使えるリードが3~4枚)買うぐらいのペースですね。


私にしてみれば、ごくごく当たり前のように自分で判断しているのですが、リードの寿命がどのぐらいなのか、どうなったらリードの寿命なのかがイマイチよく分からない人の参考になれば幸いです。


みなさんのリードの消費量はどのぐらいですか?



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リードミスについて

今日は、リードミスについて書いてみたいと思います。

楽器を吹いている時に、「キーキー」とか、「キュッキュ」とかいう音が出てしまうことはありませんか?

サックスを吹いている時に、リードが意図しないような変な音を出してしまうことを、一般的に「リードミス」と言っています。

このリードミスが起こる原因としては、実に様々な原因が考えられます。


以下、リードミスの原因をチェックするためのポイントを挙げてみますので、チェックしてみて下さい。



1.マウスピースを少し深くくわえすぎていませんか?

→マウスピースを深くくわえすぎていると、軽いリードミスが起こりやすくなり、吹いていると「キュッキュ」という音が混じるようになります。くわえる深さの目安は、上の前歯2本がマウスピースの先端より1センチぐらいのところに当たるようにくわえます。(1センチはあくまでも目安です)



2.リードのバランスが悪くないですか?

→バランスの悪いリードを使っていると、リードがうまく振動せずにリードミスを起こしやすくなります。
リードの先端の左右の硬さが微妙に違っていたりすると、リードの振動が不安定になったりして、リードミスの原因になってしまうということです。今使っているリードのバランスが悪くないかをチェックする意味でも、他のリードに変えて吹いてみて同じようなノイズが混じるかどうかをチェックしてしましょう。



3.リードはマウスピースに正しく固定されていますか?

→リードはリガチャーでマウスピースに固定しますが、リードの先端とマウスピースの先端が大きくズレたりしていると、音が出にくくなったり、リードミスも起こりやすくなります。リードを固定する位置は、リードをマウスピースに当てて、リードの先端よりもマウスピースの先端がわずかに黒い線(髪の毛1本分)のように見えるぐらいの位置に固定するようにします。また、リードが左右にズレて固定されていないかもチェックしてみましょう。



4.リガチャーのネジはしっかりと締めていますか?

→リガチャーはリードを固定するために重要な役割を果たすパーツです。2本ネジのリガチャーは、下のネジを固くしっかりと締め、上のネジは下のネジよりは少し弱めに締めるのが基本です。
また、上のネジは下のネジよりも弱めに締めるのですが、締め具合を弱くしすぎるとリードミスを起こしやすくなります。
1本締めのリガチャーの場合は、ネジが1本しかありませんので、リードがズレたり、リガチャーが左右にズレないようにネジはしっかりと締めておきましょう。



5.リガチャーが歪んだりしていませんか?

→リガチャーは思っている以上に繊細なパーツですので、扱いが悪かったり、落としたりしていると目に見えない歪みが出て、リードをちゃんと固定できなくなり、結果としてリードミスやノイズの原因となります。4.でリガチャーのネジの締め方について書きましたが、リガチャーが歪んだりしていると、上のネジを弱めに締めるとリードがちゃんと固定されずにリードミスやノイズが混じるようになります。上のネジも下のネジと同じように固くしっかり締めるとリードミスがなくなるようでしたら、リガチャーが歪んでいることが考えられます。この場合は、上のネジも下のネジと同じように固く締めるようにしましょう。そして、リガチャーの歪みを矯正するために、しばらくの間は楽器を収納する時もマウスピースにリードとリガチャーをつけて、リガチャーのネジを2本ともしっかり締めた状態でマウスピースキャップをかぶせて収納するようにしましょう。



以上が物理的に考えられる原因とその対処方法です。


基本的なチェックポイントは、過去の記事で触れた内容がほとんどですね。

たいていは、2.のバランスの悪いリードを使用していることが原因になっていることが多いのですが、吹いているうちにリードがズレたり、リードの付け方が悪くて3.が原因になっていることも多いようです。

また、5.が原因になっていたりする時には、なかなか気付かないことが多いようです。
リガチャーは、思っている以上に精密でデリケートなパーツですので、目に見えない歪みなどでリードがちゃんとマウスピースに固定されないと、リードミスが多くなったり、音が悪くなることもよくありますね。

同じメーカーの同じ種類のリガチャーなのに、新品のリガチャーを付けてみるとすごくいい音が出た!なんてこともよくある話です。

これは、リガチャーに目で見たのでは分からないような歪みがあって、リードをしっかり固定できていなかったということです。


リガチャーはこのように精密でデリケートなパーツですので、丁寧に扱うようにしましょう。



テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

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