ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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豪華絢爛!アルトサックス吹き比べ

またまた試奏レポートです。

今日は4本のアルトサックスのまとめて試奏レポートです。

見てください、この豪華絢爛なラインアップ!

試奏楽器の提供は、いつもお世話になっている、JEUGIA梅田ハービスENT店さんです。

豪華絢爛


左側から順番に、

・Cannonball AV/LG-L (レディー・ゴディバ)
・CONN CAS280R
・YAMAHA YAS-82Z (High F♯キー付きのノーマルタイプ)
・YAMAHA YAS-875EX (須川先生の選定品)

という、豪華なサックスたち。

今日は、それぞれの詳細なインプレッションというよりは、この4本の比較という観点でレポートします。

この中で、私が初めて試したのは、CONN CAS280R と 名器の YAMAHA YAS-82Z です。

色が少し違うぐらいで、見た目にはほとんど差がないように見えますが、実際に吹いてみると、面白いぐらいそれぞれの楽器の個性が出ますね。


【 試奏データ 】
マウスピース: Selmer S90 180
リード: Rico Grand Concert 3 1/2
リガチャー: BG Traditional 5micron


【 CONN CAS280R 】
この4本のアルトの中でも、お値段も少しお手頃のこのモデルは、さすがJazz向けの楽器だけあって、軽くてポップな音がしますね。吹き込む息がすぐに音になるような感触は、まさにJazz向けに作られたモデルです。

少しお値段がお手頃価格なためなのか、Jazz向けに作られたモデルだからなのか、抵抗感はあまりなく、息をかなり吹き込むと音が少し飽和状態になる感がありました。ビギナー向けの楽器によくある感覚ですね。

音色はとにかく明るくて軽く、ポップスやロックなどでは活躍しそうな楽器ですね。この楽器のいいところは、台湾製のサックスの特徴とも言える、メカニズムがしっかりしているところです。

キーアクションは素晴らしく、私の中の順位ではこの4本の楽器の中で他のハイエンドモデルを差し置いて堂々の2位でしたね。これだけのキーアクションの楽器であれば、相当速い運指でも苦労なく対応できると思います。


【 YAMAHA YAS‐82Z 】
アマチュアでジャズをされている人の中でもかなりのユーザ数を誇る、YAMAHAのジャズ向けハイエンドモデルの 82Z。私も、お恥ずかしながら吹くのは今回が初めてで、プロでも愛用者が多いこのモデルの人気の秘密を探るべく試してみました。

まず吹いてみて感じたのは、この楽器もCONNと同様に、Jazz向けに開発されたモデルだけあり、吹き込む息がすぐ音になる反応の良さ、そして息を吹き込めば吹き込むほどパワフルに音が鳴ってくれる豪快さ。ジャズの巨匠、フィルウッズ氏が愛用し、絶賛している理由がよく分かりました。

この楽器の素晴らしいところは、音のコントロールが楽々とできてしまうこと。ベンドなんかは、口元で楽に1音分、計ったように綺麗に上げたり下げたりできて、ちゃんと音の差が1音分変っていることがハッキリと分かるぐらいです。また、フラジオを出してみると、楽器が変身したように音抜けのいい高音が炸裂します(笑) 音のコントロールのし易さは、この4本の楽器の中では堂々の1位ではないでしょうか。

そして、何よりもこの楽器の優れているところは、とにかくキーアクションがこの上なく素晴らしい!!私も眼からウロコのキーアクションでした。キーと指がまさに同化するような感じで、キーの配列といい、キーを押したり離したりしても、キーが指にしっかりとくっついて離れない感じですね。キーのバネの強さも、絶妙のフィーリングですね。キーアクションは、この4本の楽器の中ではダントツの1位でブッチギリだと思います。

いや~~恐れ入りました。m(_ _)m


【 YAMAHA YAS-875EX 】
クラシカルサクソフォーンでは、まさに世界のトップモデルと言ってもおかしくない、ヤマハの送り出したクラッシクの傑作モデル、YAS-875EX。クラシカルサクソフォーンの巨匠、ジャン・イヴ・フルモー氏を始め、日本のトッププレーヤーの須川展也氏も愛用しているモデルです。(須川先生は、正確にはYAS-875EXGですが。。)

この875EXの開発には、フルモー氏、須川先生が深く関わっており、プロの奏者がクラッシックの演奏で要求する音楽表現を忠実に再現できるように作られていますね。

今回は、運のいいことに、須川先生の選定品が店頭にあり、それを試奏させて頂きました。同じYAMAHAの楽器なのに、82Zとはここまでも性格が違うのか…と改めて驚かされましたね。クラッシックで必要とされる、柔らかくて深みのある音色と、個々のプレーヤーの音楽性を引き出す心地よい抵抗感。CONNや、82Zに比べると、全くと言っていいほど音の方向性が異なっており、音が下の方から湧き上がってくるような感じですね。

この楽器の優れているところは、やはり何と言っても、須川サウンドに代表される柔らかくて深みのある美しい音色ですね。私も以前に何度か、この875EXを吹いたことがありますが、何度吹いてみても本当に美しくていい音色です。そして、これだけの深い音を出しながらも、音程はすこぶる安定していて、ヤマハの高い技術力がうかがえますね。プロの奏者から、サックス初心者の方まで幅広く使えるモデルだと思いますし、まさに一生使える楽器ですね。20年前にこの楽器があれば、私も迷わずこの楽器を購入したのに…(T_T)

私の個人的な欲を言うとすれば、この楽器に82Zのキーを付けて欲しい!!(笑)この音色に、82Zのキーが装備されているのであれば、私なら迷わず今の楽器を全て手放して、この楽器を買います!(^O^)/(笑)


【 Cannonball AV/LG-L 】
最後は、私の大のお気に入りの楽器、キャノンボールのレディー・ゴディバです。ビッグベルで有名なキャノンボールですが、このモデルのベルはビッグベルではなく、従来のキャノンボールとは全く性格の異なる楽器です。

以前の記事でも紹介しましたが、私の個人的な評価が高く、今私の中では一番のブームの楽器です(笑) 音色は、YAS-875EXのように柔らかくはなく、どちらかと言えば硬めの音色なのですが、かと言ってジャズモデルのようにストレートな音ではなく、硬い音色ながらも深みのある音色が特徴です。一言で言えば、「シブくてカッコイイ音」の出る楽器です。

以前にも吹いたのですが、私のように息の量も多く、息の力のあるタイプの方であればきっと心地よく鳴らせる楽器だと思います。この楽器のいいところは、地味な音色ながらも音の当たりがよく、ギュッと引き締まって広がらないシブい音がするところです。

キーアクションはどちらかと言えば、柔らかいキータッチで、オールドのバネのように長年使ってバネが柔らかくなったような感じで、CONNやカドソン、SERIEⅢのようにカッチリとしてて反応のいいキーとは対照的ですね。私のように好みの偏ったマニアックな方好みの楽器かも知れませんね(笑)


ということで、今回はまとめて4本の試奏レポートでした!


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華麗なるサクソフォンアンサンブルの世界: J.Y.フルモー・サクソフォンカルテット

今日は、久しぶりにCDの記事ということで、私の大好きなプレーヤーの一人で、今や世界のクラシカルサクソフォーンの巨匠と言われている、ジャン・イヴ・フルモー氏率いる、J.Y.フルモー・サクソフォンカルテットのアルバムです。

このアルバムは、もう10年以上前にリリースされた古いアルバムで、私も当時はかなり聴き込んでいたアルバムなのですが、前に組んでいたカルテットのメンバーに貸したままで、もう何年も貸しっぱなしで返ってきていないアルバムです(笑)

T君、もうしばらく会ってないけど、今度の機会にはちゃんと返してね!(笑)




華麗なるサクソフォンアンサンブルの世界
~ J.Y.フルモー・サクソフォンカルテット
価格: ¥ 3,066 (税込)


【 収録曲 】

1. 合奏協奏曲より/A.ヴィヴァルディ (arr.P.ルマン)
2. 3つの小品/D.スカルラッティ (arr.G.ピエルヌ、M.ミュール)
3. アヴェ ヴェルム コルプス/W.A.モーツァルト (arr.M.ミュール)
4. サバの女王の登場/G.F.ヘンデル (arr.J.Y.フルモー)
5. 異教徒の踊り/P.スキョルティーノ
6. パッチワーク/J.ノレ セヴィラ/J.アルベニス(arr.M.ミュール)
7. アンダルシアの騎士/P.ヴェローン
8. ゴリヴォーグのケークウォーク/C.ドビュッシー (arr.M.ミュール)
9. ダンス/G.ロッシーニ (arr.J.ドヴォーゲル)
10. トラベリング組曲より/R.アレサンドリーニ
11. クールダシーズ/R.アレサンドリーニ
12. グラーヴェとプレスト/J.リヴィエー


カルテットの名曲、「異教徒の踊り」や「グラーヴェとプレスト」も収録されており、フルモーカルテットの魅力満載のアルバムです。

昔のダニエル・デファイエ四重奏団の演奏を彷彿させるようなダイナミックな演奏ですね。

フルモー氏のソプラノの音、本当に美しい音ですね。


このアルバムの中で、私が最も心を奪われた曲は、7曲目の「アンダルシアの騎士」です。
この曲は、アンサンブルの選曲のクラッシック編の記事でも紹介した曲なのですが、フルモーカルテットの華麗な演奏がものすごく光っていますね。

出だしの冒頭部の超高速半音階スケールの受け渡しの凄さ…
中間部の何とも言えない美しい音色とハーモニー…

もう、「ブラボーー!!」と叫んでしまいたくなるような演奏です。

かなり感動してしまいましたね。

もう10年以上?ぐらい昔になりますが、このフルモーカルテットの「アンダルシアの騎士」に感動してしまった私は、その当時に一緒にカルテットを組んだ仲間に声をかけて、メンバーの足りないバリトンは私の知人のバリトン吹きにお願いして、半分無理矢理メンバーを揃えた形で、淡路島のサクソフォーンフェスティバルにこの「アンダルシアの騎士」で出演し、またもう1つ別のイベントでもこの「アンダルシアの騎士」を演奏しました。

私も、コレ!!と思ったら、突き進んでしまうタイプですので、当時もこのアルバムに影響されて、「アンダルシアの騎士」の楽譜をすぐに入手して、この曲をやろう!!ということで、メンバーもすぐに集めて練習に取りかかりました。

最近では、ペドロ・イトゥラルデの「ギリシャ組曲」にハマった時のような勢いでしたね(笑)

当時のカルテットを懐かしく思い出しましたね。

最初は、私の呼びかけで3人のメンバーでスタートしたのですが、その後にバリトンのメンバーが加わり、さらにもう1人が加わってクインテットの編成になり、過去の記事で紹介した、トルヴェールカルテット with 本多俊之 のアルバム 「High Five」 の中の曲を演奏して活動したりと、本当に楽しかったですね。

今は当時のメンバーも、それぞれが仕事が忙しくなって練習に参加できなくなったり、転勤で他県に遠く離れてしまって一緒にできなくなったりと、みんなバラバラになってしまいました。

そして一昨年の秋には、とてもとても悲しい出来事があり・・・

もうあの時のメンバーでは、二度と演奏ができなくなってしまいました・・・

記事を書きながら、いろんなことを思い出しました。


いろんなことがありましたが、サックスって本当にいいですね・・・

ちっぽけな私のこれまでのサックス人生の中にも、本当にいろんなドラマがありました。


昔を懐かしく思い出しながら、ちょっとしんみりとしてしまいましたが、話を元に戻して・・・

このアルバム「華麗なるサクソフォンアンサンブルの世界 ~ J.Y.フルモー・サクソフォンカルテット」 は、サクソフォーンアンサンブルのアルバムとしてはオススメのアルバムですので、機会があれば是非とも一度聴いてみて下さい。


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メトロノーム: KORG MM-1

今日は、音楽の練習には欠かせない、メトロノームについて書きたいと思います。

みなさんはいつも練習の時は、ちゃんとメトロノームを使って練習していますか?

私は、いつも練習に行くスタジオにメトロノームが完備されているので、それを使っていつも練習しているのですが、自分のメトロノームが欲しくなり、買ってしまいました(笑)

昔は、電子式のやつも使っていたのですが、楽器を吹くと電子音が聞こえなくなってしまいますし、よく使っているうちにボタンが壊れてしまって使い物にならなくなって、THE END。(笑)

本当は、コンパクトな振り子タイプのものをと思っていたのですが、業界柄モバイル志向なもので、こんなメトロノームをGETしました。


KORG MM-1 です。

KORG MM-1


片耳に入れて練習しますので、楽器の音でメトロノームの音がかき消されてしまうこともないですし、コンパクトで場所も取らないので、楽器ケースの隅に放り込んでおけばいいですしね。でも、小さいのですぐに失くしてしまいそうですが…(笑)

後は、カルテットの練習でも、テンポキーパーに役立ちそうです。

お値段もお得な、¥1,365- 也~!だったかな?(笑)


持ち運び便利な、セカンドメトロノームとして大活躍しそうです。


みなさんも、ご興味があればGETしてみてはいかがでしょうか?


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Selmer S80 C☆ VS Selmer S90 180

過去の「Selmer S80 C☆ と Selmer S90 180 の違い」の記事でも書いたのですが、アンサンブルコンテストが終わってから個人練習の時間が取れましたので、過去の記事の続編ということで、「Selmer S80 C☆」と、「Selmer S90 180」のそれぞれの良さを改めて検証するために吹き比べをしてみました。

ということで、今日は、クラッシックや吹奏楽ではまさに2大バイブルとも言われている、セルマーの定番マウスピースの「S80 ☆」と「S90 180」のもっと詳細な比較という観点でインプレッションについて書きたいと思います。


Selmer Mouth Pieces


写真は、私の持っているもので、左側が20年以上愛用している、S80 C☆で、右側が最近ずっとカルテットで愛用している、S90 180です。

どちらも、クラッシックや吹奏楽をやっている初心者の方にオススメのマウスピースです。


【S80 C☆】
1980年代に開発された、S80シリーズの定番と言われているマウスピース。

私が20年来愛用してきたマウスピースなので、私も今まではこれが基準となっていたのですが、最近はS90 180の方をよく使ってますので、今回はこのマウスピースの特徴がよく分かりました。

吹奏感: S90シリーズよりもフェイシングが短いため、息を吹き込んでから音になるまでの立ち上がりが非常に早いですね。レスポンスのいいマウスピースです。中音から低音にかけては、口の中の容積をしっかりと取って喉を開いて吹いてやることで豊かな響きが得られますし、高音域ではかなり音抜けが良く、フラジオなどもかなり当たりがよくてよく鳴ります。

音色: ポップスなどにも十分通用する明るくて張りのある音で、音色は1本硬い芯の通ったような感じの少し硬めの音色ですね。音のエッジがはっきりしていて、細かくて速い音符をちゃんと聴かせたいという場合には非常に有効なマウスピースです。

音程: 私の場合は20年来愛用して慣れてるだけあって、音程のコントロールもし易いですね。音色の性格上、少し音が♯気味に聴こえることもありますが、人と音を合わせたりする場合も、耳で聴いて合わせやすいです。かなり素直なマウスピースで、奏者の音程の悪さも素直に出てしまうところがあり、基礎を習うための教科書のようなマウスピースですね。

音抜け: 高音域の音抜けが特に抜群で、遠くまでよく響く音が出ます。また、中音から低音にかけても同じように音抜けがいいために、低音域の音などは、音抜けがいいですが少し硬くて軽い音のように感じるところがあります。また、ティップオープニングもS90シリーズよりも開きが大きいので、音のボリュームも出ます。


【S90 180】
S80シリーズをベースにして、1990年代に開発されたマウスピースで、現在のセルマーの楽器に付属しているマウスピースです。

私も、最近カルテットで音色を他の人と合わせるために使っていますが、
プロ奏者の須川展也さん(S90-170)や、新井靖志さん(S90-170)も愛用されている、今や人気のマウスピースです。

吹奏感: フェイシングが長くなっていますので、息を吹き込んでから音になるまでのレスポンスがS80に比べると、若干遅く感じられますが、音の出だしのタッチが非常にソフトな感じです。チェンバーが広くなっている分、S80よりも少し抵抗感があるような感じで、中音から低音にかけてはそれほど口の中を広げたり、喉を開いたりしなくても音がよく響いてくれます。また、ティップオープニングの開きが小さいので、女性のように息の量が少ない方でも楽に音が出せると思います。

音色: S80は、かなり明るい音色ですが、S90の方は少し暗めの音色で、マイルドでソフトで甘い音色になります。まさに、須川サウンドはこのマウスピースから出て来ているのだなぁ…と想像できますね。少し暗めのソフトなサウンドですので、細かい音符などは少しハッキリ目に発音してやらないと、音がこもったような感じになって細かい音符が分からなくなってしまうと思います。

音程: 私の個人的な感想では、最初は少し音程が♭に感じて変に感じましたが(S80のシビアで硬めの音に慣れていたせいです)、音程はとにかく安定しています。私のように、S80の明るい音色に慣れた方ですと、S90の音程がすごく♭に感じるんですよね。音色が少し暗い分、音程は正確なのに音が少し♭に聞こえてしまうと思います。(最初からS90を吹いている方ですと問題ないと思います)また、ティップオープニングの開きが、S80シリーズよりも小さいので、音程のコントロールもし易いと思います。

音抜け: S80ほどの音抜けの良さはありませんが、音が本当によく響いてくれますね。マウスピースの特徴としては、芯のある音の硬さで音抜けがよいというS80 C☆とは対照的に、音の響きがものすごくいいため、音の響きで音が飛ぶタイプのマウスピースだと思います。ティップオープニングは、S80よりも開きが小さいため、音量はそれほど出ないですね。


【総評】
どちらも、クラッシックや吹奏楽で使用するには、非常に適したマウスピースですが、上記のようにそれぞれのマウスピースの個性がありますので、好みに応じて選ばれるのがいいと思います。

もしも、私が初心者の方にどちらを主に推奨するか?と言えば、使用する方の性格やタイプによって変わりますね(笑)

体育会系で、私のように自分の音を聴いてショックを受けながらそれでも負けるか!って思いながら頑張るタイプの方には、S80 C☆の方がいいように思います(笑) S80 C☆の方が、「音の響き」という面ではシビアで、しっかりと息を入れてやらないと軽い音になってしまいますし、素直なマウスピースですので、自分の生の音をよく知ることができます。その代わり、このマウスピースでかなり上達すると、しっかり基本が身に付きますので、他のマウスピースに変えた時に、たいていのマウスピースには対応できると思いますし、ジャズやフュージョン向けのマウスピースでも素直に入っていけると思います。

また、息の量が少なくて吹く力も弱い女性の方や、どちらかと言えば誉められて伸びるタイプの方でしたら、S90 180の方で始められるのがオススメです。音量はS80ほど大きな音が出ませんが、とにかくマウスピースの特性で音がよく響いてくれますので、楽によく響く音が出せるようになります。須川サウンドに憧れていらっしゃる方であれば、迷わずこちらから始められるのがいいと思います。



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Cadeson A-902V W/SE (A-902Vの特別豪華彫刻仕様モデル)

今日は、先日試奏した4本の楽器のうちの最後の1本の試奏レポートです。

Cannonball と同じ台湾で製造された、最近ではすっかり人気のメーカーとなった、カドソンのアルトサックス Cadeson A902V W/SE です。

カドソン

Cadeson A-902V W/SE
価格: \404,250円
(本体価格: \385,000円 消費税: \19,250円)

このモデルは、A-902Vというモデルに、超豪華な彫刻を施したもので、色は濃いゴールドのヴィンテージラッカーです。

カドソンのサックスと言えば、昔は全く見たことも聞いたこともなくて、ここ最近になって出てきたサックスで、台湾製のサックスだけどものすごく完成度が高くていいという評判がたちまちに広まり、プロのプレーヤーとかでも、セルマーを吹いている人がこのカドソンのサックスに乗り換える人がどんどんと出てきたということで、一気に人気機種の楽器になりました。

私も、カドソンはすごくいいということで、噂はよく聞いていたのですが、実際に吹いたことがなく、今回がカドソンを初めて試奏するということで、どんな音の出る楽器なのかが非常に楽しみでした。

カドソンのサックスと言えば、つや消しのヴィンテージモデルのような、アンティークサテン仕上げのモデルがジャズとかでよく使われていて、プロ奏者の佐藤達哉さんの選定モデルなどがよく店頭にも並んでいます。

今や大人気のカドソンのサックス、以下にレポートを書きます。

試奏楽器の提供は、JEUGIA 梅田ハービスENT店さん です。


カドソン 2

【 試奏データ 】
楽器: Cadeson A-902V W/SE (A-902Vの特別豪華彫刻仕様モデル)
マウスピース: Selmer S90 180
リード: Rico Grand Concert 3 1/2
リガチャー: BG Traditional 5 micron



カドソン 3


【 ルックス 】
 濃いゴールドのヴィンテージラッカーの美しくて高級感溢れる管体は、Cannonball のヴィンテージラッカーシリーズと同じく、台湾製のサックスとは思えないですね。
このモデルは、A-902Vに豪華な彫刻を施したモデルで、管体の彫刻も非常に美しいですね。
カドソンのサックスは、セルマーのサックスをモデルにして作られたと言われており、ルックスもセルマーによく似た感じに仕上がっています。


【 音色 】
 なんじゃぁ、このサックスはぁ~~~?!?!?!
いきなり変な言葉が出てしまいましたが、決して変だという意味じゃないですからね(笑)
思わず吹いてビックリ!!

私が今まで27年間サックスを吹いてきて、いろんな楽器を吹いて来ましたがが、この楽器が恐らく一番音抜けのいい楽器だと思います。

新品の楽器にも関わらず、いきなり吹いてもこの抜群の音抜けと音の響きの良さ……
私の中では、「ありえない・・・」の一言でした。

マウスピースを付けて、普通に吹いて音を出してみたのですが、音の立ち上がり、音抜け、音の響きと、今まで吹いてきた楽器の中のどの楽器よりも優れており、それほど息を吹き込んでもないのに、管体全体が響き渡り、芯のある太くて遠くまで届くような音が簡単に出てしまうのです。
サムレストとサムフックは、金属製のものが標準装備されていますので、それも大きく影響しているのかも知れませんね。

例えば、セルマーの楽器とかですと、新品の楽器を購入してから、何年もその楽器をじっくりと吹き込んでいくことによって、音の響きや音抜けがだんだんとよくなってきて、楽器が成長してくるのですが、このカドソンの楽器は、新品の楽器のうちから既に育ってしまっており、しかも育ちすぎと感じるぐらいの感じですね…

音色は、とにかく音がめちゃくちゃ明るくて華やかで、パァーーーっと音が広がるような音色ですね。

総銀製のシルバーソニックの楽器に息をかなり吹き込んだ時のような音が、息をそんなに入れなくても楽々と出せてしまう感じですね。

これは、初心者の方が吹いても相当いい音が出ると思います。


【 吹奏感 】
 私もこれまたビックリしてしまったのですが、楽に普通に吹いただけでも、よく響く太い音が出ますし、他のどの楽器よりも軽く吹いただけで楽器全体が響き渡るような楽器ですね。楽器を吹いた時の抵抗感はそれほど強くないのですが、そんなに息を入れなくても本当に楽器がよく鳴ってくれます。

息の量も圧力も共に強いタイプの私が、普通にこの楽器を吹くとうるさいぐらいに楽器が鳴ってくれて、「あ、俺はそこまで音を響かそうと思ってないんだけど…」って思っても、楽器が勝手に響いてくれる感じですね(笑)

私にとっては、おいおい、そこまでよく響いて鳴ってくれなくても大丈夫だってば…って思うほどの楽器です(笑)

しかしながら、この楽器にもやはり欠点はありましたよ!(笑)

これだけ楽器がよく響いて、音抜けもレスポンスも抜群であるにも関わらず、フラジオについては少し出しにくい楽器ですね。楽器が楽によく鳴りすぎてしまうせいなのか、何が原因なのかはよく分かりませんが、フラジオの音の当たりが少し悪く、フラジオの音程のコントロールも少しし辛いですね。


【 キーアクション 】
 キーアクションは、カッチリとした少し硬めの感じで、セルマーのSERIEⅢに近いキーの感覚ですね。キーは少し硬い感じがあるかもしれませんが、かなりキーのレスポンスが良く、速い運指などにはバッチリ対応してくれますし、キーアクションについてはセルマーのSERIEⅢのような感じのキーアクションで申し分ないですね。また、右手のキーは指の短い日本人でも余裕で押さえられるようなコンパクトで近めのキーポジションですので、手の小さい方や女性の方でも安心ですね。


【 所感 】
 今回、私も初めてカドソンのサックスを吹かせて頂いたのですが、本当に台湾製のサックスってどうしてこんなにいい楽器ばかりが出てるのでしょうね?

台湾製のサックスは、日本に輸入された後、店頭に並ぶ前にタンポの総交換や、楽器の組み立て直しなどを行って、製品のチェックや管理体制がしっかりしているとのことでしたので、おそらくそういうところも、楽器の完成度の高さに現れてきているのでしょうね。

それにしても、買ったばかりの新品のサックスの音抜けや鳴りがいきなりここまでいい楽器というのは、他には私もまだ吹いたことがありませんね。

この楽器は、まさにこれからサックスを始めようとされている方や、レンタルの楽器から新しい自分の楽器を買いたいと思っているようなビギナーの方には是非ともオススメの楽器だと思います。

店員さんとも話をしたのですが、私がこのような感想を言うと、「実は、最近ではカドソンからサックスを始められる人ってものすごく多いんですよ。」という返事が返って来ましたので、やっぱり思った通り初心者の方がファーストサックスとして購入されているのだな…と妙に納得してしまいました。

それにしても、新品の楽器でここまで音抜けがよくて、よく響く楽器があったとは本当に驚きでしたね。

この、A-902 W/SE のモデルはお値段もかなりいい値段がすると思いますが、セルマーのSERIEⅡやSERIEⅢの購入を考えていらっしゃる方や、これからサックスを始められる方、マイ楽器を購入される方で、一生使えるような1本を購入したいと考えていらっしゃる方には、本当にオススメの楽器ですね。また、同じカドソンでもう少しお安いモデルを検討されるのもいいと思います。

いや~~~、台湾製のサックス恐るべし!!!


いかがだったでしょうか?

今回は、ソプラノ、アルト、テナーと合計4本の楽器を試奏してレポートしました。


初心者の方や、楽器の経験がまだそれほどなくて、楽器の違いなどがよく分からない…という方もいらっしゃったと思いますが、次なる企画では、初心者の方やビギナーの方が購入を検討する、10万~15万円前後のお手頃価格のサックスをいろいろと試奏して、初心者の方の楽器購入にも役立つようなレポートをしたいと考えていますので、また楽しみにしておいて頂ければと思います。


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Cannonball TV/PC-L (ピート・クリストリブ)

今日は、テナーサックスの試奏レポートです。

先日は、アルトの、Cannonball のCannonball AV/LG-L (レディー・ゴディバ)でしたが、今回は同じ Cannonball のヴィンテージラッカーモデルのテナー、Cannonball TV/PC-L (ピート・クリストリブ)です。

ピート・クリストブ

Cannonball TV/PC-L (ピート・クリストリブ)
価格: 504,000円
(本体価格:480,000円 消費税:24,000円)


試奏楽器の提供は、もちろんいつもお世話になっている、JEUGIA 梅田ハービスENT 店 さんです。

キャノンボールの、レディー・ゴディバに魅せられ、ずっとこのモデルが気になっていたので、次回は是非とも試奏したい!ということで、今回吹かせて頂きました。

TV_PC-L 2

【 試奏データ 】
楽器: Cannonball TV/PC-L (ピート・クリストリブ)
マウスピース: Selmer S80 C*
リード: Vandren Traditional 3
リガチャー: Selmer純正リガチャー


私も長らくサックスを吹いてきて、テナーもいろいろと吹いたのですが、キャノンボールのサックスの出来の良さには本当に驚かされますね。


TV_PC-L 3


キャノンボールといえば、ビッグベルで重厚でパワフルなサウンドというのが世間での評判ですが、このTV/PC-Lは、アルトのAV/LG-Lと同じように、キャノンボール独特のビッグベルではなく、音色も一味違ったテイストのモデルですね。


TV_PC-L 4

ネックスクリューとライヤースクリューは、キャノンボール独特の三角の穴が開いており、オシャレですね~~~



【 ルックス 】
 手に取ってみると、レディー・ゴディバの時と同様に彫刻の美しさに目を奪われました。
このキャノンボールの最新作は、彫刻違いの2種類があり、ひとつは先日私が試奏した「レディー・ゴディバ」で、もうひとつが今回の「ピート・クリストリブ」です。今回のこのテナーの「ピート・クリストリブ」は、ドラッグ・レースの煙と炎をあしらった豪華な彫刻が刻まれており、限定200本のヴィンテージシリーズモデルです。

サムレストとサムフックはアルトのレディー・ゴディバと同様に金属製で、よく響きそうな感じです。
色は、セルマーのリファレンスのような濃いゴールドのヴィンテージラッカーメッキで、重厚感と高級感がありますね。


【 音色 】
 いや~~本当にいい音しますね…
音色は、派手ではありませんが、深くてしっとりとした味わい深い音色で、まさにクラッシックを演奏するのには持って来いのシブ~~い音色ですね。
高音域も軽々しい音はせず、テナーらしい安定した美しい響きがしますね。
アルトのレディー・ゴディバと同様に、音色の良さはセルマーの上を行っていると個人的には思いましたね。セルマーのSERIEⅢのようにシャープな音色とは対照的な艶っぽい音色がします。


【 吹奏感 】
 吹いてみた感じは想像通りで、高音域は息を吹き込めばよく響きますし、音がギュッとまとまった感じで、上品でよく響きますね。低音域も安定しており、全音域に渡ってバラツキも少なくて、楽に吹けます。音程も安定しており、音も上ずることもなく、楽器の完成度の高さが光っていますね。


【 キーアクション 】
 キーのポジションがヤマハなどの国産楽器に比べて間隔が少し広い感がありますが、キーを押さえた感じは他の楽器よりもソフトな感じで、握力の弱い女性とかにはいいかもしれませんね。キーアクションも、カッチリとしたセルマーのSERIEⅢとは対照的で、ソフトでなめらかな感じでしたね。


【 所感 】
 キャノンボールのヴィンテージシリーズ、本当にいい楽器ですね。私は、アルトのレディー・ゴディバに魅せられてしまいましたが、このテナーのピート・クリストリブも味わい深い本当にいい楽器だと感じましたね。テナーのレディー・ゴディバは残念ながら、楽器店にはなかったのですが、レディー・ゴディバとは彫刻が違うだけですので、吹奏感はほぼ同じだと思います。セルマーのリファレンスを購入しようと思っている方は、是非ともこのモデルを試して見てください。
キャノンボールは、ジャズでよく使用されているようですが、このヴィンテージモデルのシリーズは、どちらかと言えば、クラッシックの方が向いていると思いましたし、吹奏楽やクラッシックのカルテットでも大活躍してくれるモデルだと思います。

それにしても、本当にいい音してますね…

テナーの方は、限定200本ですし、こちらも個体差が少ないので、このモデルも私のオススメサックスとして胸を張ってオススメできるモデルですね。

楽器店の方の話では、限定モデルですので、もうすぐメーカーからの供給がストップするとのことですので、ご興味のある方、これからサックスの購入を検討されている方はぜお早めにご検討されることをオススメします。

私も、レディー・ゴディバのアルトを購入しようかな…(笑)





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Yanagisawa SC-9937 (カーブドソプラノ・シルバーソニック)

先日に引き続き、今日もサックスの試奏レポートです。

今日は、ついに出ました!Yanagisawa のカーブドソプラノのシルバーソニック SC-9937 です。

ヤナギサワのシルバーソニックは、アルトを始め、日本のサクソフォーン奏者の人気を集め、現在では名器として確固たるステータスを築き上げましたよね。

試奏楽器の提供はもちろん、JEUGIA 梅田ハービスENT 店さんです。

実は、私がJEUGIA 梅田ハービスENT店さんに楽器の試奏にお伺いした時に、ちょうどこの SC-9937 が入荷したばかりで、まだ誰も試奏していないとのことで、是非とも試奏して行って下さい!とのことで、恐れ多くもおろしたての楽器を吹かせて頂きました。

SC-9937

Yanagisawa SC-9937
定価: \997,500円 (税込)

【 試奏データ 】
楽器: Yanagisawa SC-9937 (総銀製)
マウスピース: Selmer S80 C☆
リード: Vandren Traditional 3
リガチャー: ヤナギサワ純正リガチャー


【 ルックス 】
 ついに出ました、総銀製のカーブドソプラノ!!!定価も軽自動車が買えるほどのお値段で、思わず引いてしまいますね。(笑)
それにしても、本当に美しい総銀製の管体がキラキラしています。

まさに高級アクセサリーのような楽器ですね。
サムレストとサムフックは、私が先日アルトに付けた「サムの魔法使い」が標準装備です。

見て下さい!この溜息の出るほどの美しさを…

SC-9937 body


【 音色 】
 とにかく凄い!!!
さすが総銀製ですね。ゴールドプレートや、ゴールドラッカーの音色とは違い、重厚で力強いサウンド…
たたみ2畳半ほどの狭い試奏ルームで吹いたのですが、ものすごいパワフルな音に耳が痛くなりそうなほどよく鳴りますね~~~

総銀製らしく、音の抜け、音の飛び具合は抜群です。
音色はゴールドとは違って、硬くてパワフルな音色ですね。

この楽器でカルテットを組むのであれば、他のアルト、テナー、バリトンもシルバーソニックでなければ、間違いなくバランスが取れないと思います(笑)
カーブドソプラノはストレート管よりも音色が柔らかくてよく響くのですが、さすがに管体が総銀製になると音色は硬くて重厚な音色になります。


ソプラノのソリストには持って来いの楽器ですね。

恐るべし、ヤナギサワのシルバーソニックモデル・・・


【 吹奏感 】
 シルバーの楽器は、しっかりと吹いてやらないとちゃんと鳴ってくれないとよく言われていますが、息をしっかりと入れてやると、これほどまでに鳴ってくれる楽器はないと思いますね。
総銀製らしく、息を入れた時の抵抗感が強くて、息の量、圧力ともかなり多くて強いタイプの私が吹くとうるさくて耳が痛くなるほどです(笑)
また、ストレート管のソプラノとは違って、ベルが上を向いてますので、余計に音が大きく聞こえますね。
普通のゴールドラッカーのソプラノを吹かれている方が吹くと、息を入れた時の抵抗感がかなり強くて戸惑うかも知れませんね。

フュージョンなんかでガンガン吹くのにはパワフルでいい楽器だと思います。


【 キーアクション 】
 私も台湾製のカーブドソプラノを吹いたことがあるのですが、キーを押さえた時のキーポジションの違和感があって、速いパッセージなどはキーポジションが慣れるまでは本当に苦労したのですが、そこはさすが日本のヤナギサワですね。キーを押さえた時の指のポジションが本当に自然で、日本人の指にもピッタリとマッチしますし、アルトを吹いている時のキーポジションとそれほど差を感じさせないほどのキー配列には驚かされましたね。
ただ、ストレート管で慣れている方ですと、右手でキーを操る時に、管がU字になっているので、管体をしっかりと固定して吹かないと、楽器が縦に長くないので管の支えが効かずに、指を動かす度に楽器がブレやすくなってしまうと思います。

少なくとも、私はカーブドソプラノを吹く時は右手のキーアクションのときが吹きにくいです。


【 所感 】
 軽自動車が買えるほどのお値段の、この SC-9937。お金に余裕のあるセレブな奏者か、猛烈なシルバーソニックマニアの方ではない限り、なかなかこの美しいカーブドソプラノを購入される方もさすがになかないないのではないでしょうか。私も、宝くじで1等でも当たらない限りは、さすがに手が出ない楽器ですね(笑)

しかしながら、ヤナギサワの名器と言われる、シルバーソニックのカーブドソプラノ。
価格の問題を除くと、非常に完成度の高い、素晴らしい楽器だと思いますね。

庶民の私は、ヤマハのYSS-875EXで十分だな・・・と再確認しましたね(笑)

シルバーソニックファンの貴族の皆様、この SC-9937 の完成度は非常に高く、本当に素晴らしい楽器ですよ!

機会があれば、是非とも一度、試奏してみて下さい。



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アンサンブルコンテスト県大会

今日は、アンサンブルコンテストの県大会でした。

うちのアンサンブルも出場してきましたので、今日はコンテストの模様を書きたいと思います。

コンテストに出場したのは全部で、15団体。うちの出番は、2番目でした。

サックスの団体は、うちの団体を含めて2団体の出場でした。


今年は、会場が去年とは違う会場で、控え室で音出しができたので助かりましたね。

当日はよりにもよって寒波の影響でかなり冷え込み、出番が早い我々にとっては辛かったです。

出番は、10時35分ぐらいだったのですが、私は9時過ぎに会場入りして、控え室での音出しに精を出しました。

気温による音程の変化の記事でも触れましたが、楽器がかなり冷えて音程もかなり下がっていましたのでしっかりと音出しをして、楽器を暖めようとしたのですが、なかなか楽器が暖まらず、チューニングでも音程がかなり低くてなかなか音程が上がってくれなくて大変でしたね。

おまけに、手が冷たくてかじかんで、曲の後半部分の速いパッセージを吹いてみたのですが、なかなか指が回らなかったので、ヤッベ~~~って感じでした(笑)

演奏した曲は、アルト、アルト、テナー、バリトンの2ATB編成の曲で、ブレーン出版から出ている、「グリムの古城」という曲を演奏しました。

ちなみに、音源は以下のヴィーヴ! サクソフォーン・クヮルテットのアルバムに収録されています。






曲は、静かに美しいメロディーで始まり、2nd アルトのソロ、高速ワルツ、中間部のゆったりしたコラールのような部分、後半部分の速いテンポのバトルの部分から構成され、まさにグリム童話などに出てくる古城のイメージが物語りのようになっている曲です。

ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのSATB編成が主流になってきた今日では、この曲のような2ATB編成の曲は珍しく、曲の難易度も結構高いのでやりがいがありましたね。

中高生のみなさんも、もうアンサンブルコンテストの曲も決まり、今頃は一生懸命練習に励んでいることと思いますが、この曲は個人的には結構オススメですね。

本当に美しくていい曲ですので、興味のある方は是非とも上記のCDで聴いてみて下さい。

音色に自信のあるアンサンブルなんかですと、非常に演奏効果の高い曲です。


当ブログにアンサンブルの選曲で、オリジナル編を記事にするつもりだったのですが、クラッシック編しか今回は記事にできなかったのですが、また今後の記事でオリジナル編を書きますね。


さて、話は戻りますが、いよいよ本番です。

私も今までに何度もアンサンブルコンテストのステージを踏んでますので、特に緊張もせずにスタートしましたが・・・

私は1st アルトで、冒頭の途中からメロディーで入ってくるのですが、、、

気持ちよ~~~くメロディーを・・・と思って、楽器に息を吹き込んだのですが、、、

おいおい、音が鳴らないぞ・・・

本番には付き物の大ハプニングが発生!

原因は、控え室から楽器が冷えないようにと暖かい息を吹き込んでいたため、その息が結露して水滴がマウスピースの先端のティップオープニングの部分に溜まってリードの振動を妨げていたようで、見事に音が出ませんでした。

さすがに私もビックリして、すぐに息を強めに入れて音を出したのですが、見事に頭のメロディーの音が短くなってしまいました(笑)

普通ならここでボロボロになってしまうところですが、まぁ本番には大なり小なりアクシデントは付き物ということで、他のメンバーには申し訳ないと思いながらも気持ちを切り替えて吹きました。

途中で4人のアンサンブルが少しバラけて、ヤバっ・・・と思った部分もありましたが、何とか無事終了しました。

朝2番の演奏で、結果発表は夕方の16時過ぎでかなり間があったので、本番終了後はうちのカルテットのメンバーはある人は一旦家に帰ったり、暇つぶしにふら~っと出かけたりと別行動でした。

私は、バリトンのメンバーと聴きに来てくれた知人と3人で残りの団体の演奏を聴いてました。

去年も他の団体の演奏を聴かせてもらったのですが、アンサンブルコンテストに出場する団体のレベルも年々高くなっていますね。

特にクラリネットアンサンブルなどは、どこの団体もいい演奏が多かったように感じましたね。


夕方16時になり、散らばっていたメンバーもまた会場に集結して、結果発表を聞きました。

結果は、さすがに関西大会への代表権はGETできませんでしたが、無事「金賞」を頂きました。

昨年は、思うような演奏ができなくて、かなり悔しい思いをしましたので、正直ホッとしましたね。

審査員は全部で、6名の先生方に審査頂きました。


以下、審査員の先生方の講評コメントです。

【サックスの先生】
曲の雰囲気をよくつかんだ、大変良い演奏でした。
・ゆったい歌う部分は特に、フレージングをより研究しましょう。フレーズが短くとらえられてしまう所が多くありました。
・細かいパッセージ(tr.含む)は安定した息の圧力で演奏しなければ、せっかくのテクニックがクリアに聴こえてきません。
・速い動きで拍子感がなくなってしまうのはよくありません。音楽が平坦に聴こえてしまいます。


【クラリネットの先生】
個人の技術、アンサンブルのまとまりなど、全体として完成度の高い演奏になりました。
バランスも良く、聴き易かったです。
ただ、曲の中での場面変化に伴って、もっと表現が変わって欲しいです。
もっと大きく歌ったり、Stacc. をより大袈裟に演奏するなどして、曲にメリハリや幅をつけていきましょう。


【トランペットの先生】
とてもまとまった演奏だと思います。
ハーモニーもいつも美しく、各人のアンサンブルしようとする気持ちが感じられる団体ですネ。
もっと、f と p の差や、ハッとする様な表現があればさらに良いと思います。


【ユーフォニウムの先生】
暖か味のあるブレンドされた美しい響きですね。
細かい心遣いの感じられる好演ですね。
さらに個人のスタイル(タッチ、音色)の統一感を望みたいと思います。
pitch の問題を少々感じました。


【打楽器の先生】
各奏者の音色の統一感があり、良いと思います。
細かいフレーズがもう少し揃うと良いのですが。
また、バランスに乱れが生じる部分があり、残念です。
特に内声部にメロディーが移行した部分などはもう少し配慮が必要かも知れません。


【作曲家の先生】
難しい曲をよく仕上げました。
4人の音色の傾向に適度な一致があり(適度に、Alt.Ten.Br.の個性を保ちつつ)、いいアンサンブルでした。
しかし、歌い方や表現が合わなかったのは残念です。


どの先生も、さすがプロの先生ですね。

お褒めのお言葉の後の鋭くて辛口なご指摘は、ごもっともと言えるものばかりですね。

上記の講評を見るとお分かりだと思いますが、アンサンブルはいくら個人個人がそれぞれしっかりと演奏しても、メンバー全員の奏法や歌い方などがちゃんと揃っていないといい演奏にはなりません。

そこがアンサンブルの難しいところであり、アンサンブルの面白いところでもあるんですよね。

4人で上記の先生方の講評を読んだのですが、「ほら~~やっぱり言われてる・・・」って感じで、来年のコンテストに向けての課題がより明確になったように思います。

私も大学生の頃は、毎日何時間もサックスを吹き、私以外のメンバーはほとんどプロみたいなメンバーだったことと、地元の出場団体が少なかったこともあって、県大会、地方大会、全国大会と、それほど苦労したという記憶がないのですが、社会人になってからは、練習も週に1回の2時間程度の練習のみとなり、しかも吹奏楽では激戦区の関西地区の県大会の一般部門ということで、金賞を取るのもかなりの努力と苦労が必要ですので、かなり頑張らないとダメですね。

上記には評価は書かずに、先生の講評コメントのみを紹介しましたが、実は一番厳しい講評を書いて頂いたサックスの先生に一番いい評価頂いたんですよ。

昨年は、また別のサックスの先生に一番悪い評価をもらってメンバー全員ですごく悔しい思いをしたので、今年は嬉しかったですね~~


審査をして頂いた先生方が結果発表の前に全体の講評の時にお話されていましたが、「音楽には、音色、音程、音の強弱、スタッカートなどなど、いろんなハードルがたくさんあると思いますが、まずは“美しい音色”という視点に立って練習して下さい。」というコメントと、「音楽を作っていく際には、フレーズ感をしっかり出して、できるだけ長いフレーズで感じるようにして下さい。」ということをおっしゃっていました。

過去の記事で私も書いたのですが、「ブレスの取り方とフレーズの取り方について」という記事の中で、フレーズについても触れましたが、サックスの先生も言われているように、フレーズをできるだけ長く取るということは本当に大切です。

テンポが速い曲ですと、フレーズ感も出しやすいのですが、さすがにスローテンポの部分ではフレーズ感を出すのが難しくなり、フレーズが短くなると音楽の流れが止まってしまいます。

また、曲のテンポの速い部分も、重くならないように軽く吹こう!ということで、昨年の失敗に習って今年は軽やかに吹いたのですが、今度は拍子感がなくなってしまうとのコメントでしたので、難しいですよね。

まぁその分、アンサンブルはやりがいがあって、すごく楽しいんですけどね。


来年の候補曲は、先日楽譜を買った「ギリシャ組曲」も含めて、また何曲か候補曲探しです。

また新曲とかでいい曲が出るといいのですが…


他の都道府県の方や、中高生のみなさんは、来年の1月にアンサンブルコンテストという方が多いのではないでしょうか。

悔いのないように、自分たちの日頃の練習の成果を出し切れるように頑張って下さいね!

テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

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Selmer Ciger Cutter (シガー・カッター)

今日は、アルトサックスの試奏レポートです。

1930年代に生産された、セルマーのヴィンテージアルトサックス、Selmer Ciger Cutter です。

Cigar Cutter (シガーカッター) は1930年頃から1933年頃までの4年間で6700本ほど生産され、セルマーの中でも Model 22 や Model 26 の次に開発されたサックスです。生産数も少ないため、なかなか市場には出ませんが、セルマーの歴史を語る上では外せない稀少なサックスです。

この、Cigar Cutter (シガーカッター) の名前の由来は、オクターブキーのメカニズム構造が紙巻タバコを切るシガーカッターに似ているのでその名前がつけられたそうです。

また、LowB♭とLow H の音孔が、通常のセルマーサックスとは異なり反対の位置についているのも特徴のひとつです。

シガーカッター1

Selmer Ciger Cutter
310,000円 (中古価格)


試奏楽器の提供は、いつもお世話になっている、JEUGIA 梅田ハービスENT 店さんです。


シガーカッター2


楽器: Selmer Ciger Cutter
マウスピース: Selmer S90 180
リード: Rico Grand Concert 3 1/2
リガチャー: BG Traditional 5 micron


以前、神戸の楽器店で、120万円もする程度のいい Selmer の名器、MarkⅥ を吹いたことがあるのですが、それ以来のヴィンテージサックスの試奏でした。

Ciger Cutter はずっと店頭ではチェックしていたのですが、どんな音がするのかずっと気になっていて、今回ちょうどいい機会でしたので、試奏させて頂きました。


【 ルックス 】
 メッキの剥げ具合もちょうどいい感じで、手に取ってみると、管体が何て細いんだろう…と思うぐらい普通のアルトよりもかなり細身のボディです。

また、サムレストの部分は、普通のキーのようなシェルのサムレストで、かなり小さいですね。
オクターブキーも、サムレストの上側に付いていて、かなりかわいらしい感じです。

シガーカッター3


ビックリしたのは、左手の小指で押さえるテーブルキーです。
見て下さい!!!この独特のテーブルキーを!!!

思いっきり外人仕様のこのテーブルキーは、はっきり言って小指を思いっきり開いても届かないぐらい遠いです(笑)

シガーカッター4


【 音色 】
 いや~~~コレですよ!コレ!!!
何とも言えない、本当に柔らかくて繊細で美しい音色…

セルマーに代表される、明るくて煌びやかで、パワフルなサウンドとは全然テイストの違った音色ですね。吹いてみて思ったのですが、私が昔吹いていた、クランポンの音色のような、ものすごく柔らかくて繊細な音色ですね。

クラッシック音楽には、まさにこの音色!と言うに相応しい音色です。
セルマーの楽器って、こんなに柔らかくていい音が出るんだ…とつくづく感心してしまいました。
音色の柔らかさは、まさに天下一品ですね。
感情込めて美しいフレーズを吹いてしまいたくなりました。

おそらくこの甘くて美しい音色は、やはり古きよき時代のヴィンテージサックスにしか出せないでしょうね…

心からそう感じました。ヴィンテージサックスを愛して止まない方が大勢いるのも、やはりこういう音色が出せるからなのでしょうね。現代のどんな優れたサックスにも出せない、本当にいい音色がしますね。


【 吹奏感 】
 息を入れてみると、音の頭から柔らかくていい音が楽に出せる感じで、強めに息を吹き込んでも、音の出だしの優しい感じは変わりませんね。音程も思ったより安定してますし、音揺れもしないですね。吹き心地の良さに、いつまでも楽器を吹いていたいような気分にさせられましたね。

さすがに、フラジオは出にくいですが、中音域から最低音にかけての音の出しやすさは、おそらく右に出る楽器はいないのではないでしょうか。普通なら、Low E♭より下の音は、アンブシュアや息の使い方に気をつけて吹かないと、音が裏返ったり、ちゃんと出なかったり、ビロビロいったりして出しにくいのですが、この楽器ですと普通にキーを押しただけで最低音までの音が、何の苦労もなく楽々とあっさり出てしまいます(笑)


【 キーアクション 】
 管体がかなり細身なので、持った感じも指が届き易い感があり、タッチもソフトでいい感じなのですが、さすがにテーブルキーはどうにかして欲しいですね(笑)
まぁ、生産された時代が時代ですので、仕方ないでしょうね。それに、この音色なのですから、キーアクションについては目をつぶれますね。普通のサックスで慣れた方ですと、このキー配列は押さえ難いこと極まりないと思います…(苦笑)

それと、G♯キーを押してもタンポがくっついて開かないのはいかがかと。
店員さんに、これはかなりマズいので直しておいた方がいいですよ…と言っておきました(笑)


【 所感 】
 いや~それにしても、こんな柔らかくて暖かい音色が出るサックスがまだこうして残っていて、市場に出ているのですね。この Ciger Cutter を吹いてみて、すごく嬉しくなりました。
これで、タンポのくっつきとかがなくて、楽器がちゃんと調整されていれば、31万の値段は決して高くはなく、お買い得のヴィンテージサックスだと思います。セルマーですと、MarkⅥ、最近では、MarkⅦなどもまた人気が出てきましたが、クラシカルサクソフォーンとしては、この 「Ciger Cutter」もかなり人気が出てもいい楽器だと個人的には思うのですが。


といった感じで、今回は、JEUGIA 梅田ハービスENT 店さん のご協力で、4本のサックスを試奏させて頂いたのですが、その中の1本の Selmer Ciger Cutter についての試奏レポートでした。

ヴィンテージサックスに興味を持たれている方で、クラシカルサクソフォーンの音色が好きな方は、ぜひとも一度、この Ciger Cutter を吹いてみてはいかがでしょうか。


テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

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