ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう

今日は、「音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう」ことについて書きたいと思います。

中学生、高校生の吹奏楽部の方で、まだ楽器を始めたばかりの人であれば、この「音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう」ということに悩まされている方も多いと思います。

今回は、なぜこのようになってしまうかの原因について書きたいと思います。

今までの記事でも、音がべーべーと汚い音になってしまうことについて書いたことがあるかも知れませんが、よくブログに来て頂く方から相談のメールをよく頂いたりしますので、もう一度分かりやすくまとめたいと思います。

サックスを吹くときに、音がベーベーとなってしまうにはいくつかの原因があります。

原因をまとめてみると、以下のようなことが考えられます。


1.マウスピースをくわえる位置が深すぎる。

2.吹き込む息が広がってしまっていて、吹き込む息の圧力が弱すぎる。

3.アンブシュアで口の両端(左右)の締めがゆるすぎて、下唇のクッションが弱くなってしまっている。

4.リードがヘタってしまって、ペラペラになってしまっている。

5.リードの硬さが柔らかすぎる。


ほとんどの場合が、上記の5つの原因から来ているものと考えられます。


では、次に上記の1つずつの原因について詳細に書いていきたいと思います。



1.マウスピースをくわえる位置が深すぎる。

 まずはこの原因についてです。マウスピースをくわえる深さについては、アンブシュアの記事のところでも書きましたが、上の前歯がマウスピースの先端から約1センチぐらいのところに当たるようにくわえるのが目安です。ところが、チェックしてみると案外深めにマウスピースをくわえている人が結構います。マウスピースを深くくわえると、リードの振動幅が大きくなりますし、当然音も出しやすくなる上に、息もたくさん入るので、大きな音も出しやすくなります。

このため、初心者の方などはマウスピースをかなり深めにくわえている人も結構いらっしゃると思います。
マウスピースを深くくわえると、確かに音は出しやすくなるのですが、リードが振動する部分が大きくなりますので、リードの振動を下唇のクッションでコントロールするのが難しくなります。
その影響で、マウスピースを強く噛んでリードの振動を押さえ込まないといけなくなったり、リードの振動を押さえきれずに、ベーベーといった汚い音が出やすくなってしまいます。

ですので、マウスピースを深めにくわえてしまっている場合は、マウスピースを少し浅めにくわえてみて下さい。そして、今まで上下に強く噛んでいたのをやめてやれば、マウスピースに息がよく入るようになり、下唇のクッションでリードの振動をコントロールしやすくなります。
マウスピースを深くくわえすぎている人は、少し浅めにくわえるだけでべーべーといった汚い音はすぐに解消されます。


2.吹き込む息が広がってしまっていて、吹き込む息の圧力が弱すぎる。

 次に、吹き込む息が広がってしまっている場合についてです。
これも、音が汚い人によくある原因で、初心者の方のほとんどがこのケースに当てはまると思います。まずは、吹き込む息が広がってしまうということですが、具体的にどういうことかと言うと、マウスピースをくわえて息を楽器に吹き込むときに、何も意識せずに息を入れると、ほとんどの人がこの状態になります。
息を入れる場合には、ほとんどの人が何も考えずに息を吹き込むのですが、何も考えずに息を吹き込むと、マウスピースから入った息は、口先を離れた瞬間から、放射線状に広がってしまうことになります。
このようにいくらたくさんの息を吹き込んでも、何も意識しないで息をいれると、せっかく吹き込んだ息が広がってしまい、吹き込む息の圧力も半減してしまいます。
圧力の半減してしまった広がった息が、リードに当たったらどうなるでしょう?
そうすると、リードの十分な振動に必要な息の圧力がかからずに、リードの振動が不安定になってしまい、結果としてべーべーというリードの汚い振動音が音になって出てしまうことになります。
この原因を解消するためには、吹き込む息が広がらないようにしてやります。具体的にはどうするかと言えば、今までの記事の中でも何度も書いてきましたが、吹き込む息を1点に集めてやって息が広がらないようにします。
分かりやすく言えば、「息を1点に集中させる」、「吐き出す息で細い息の柱ができるように息を入れる」ようにします。
また、違う表現で言えば、「息を密度の高い濃い息にして吹き込む」、「吹き込む息を全部リードに命中させる感じ」で息を吹き込むようにします。
そうすることで、吹き込む息が広がらなくなり、リードの振動も安定しますので、べーべーいう音がしなくなるという訳です。


3.アンブシュアで口の両端(左右)の締めがゆるすぎて、下唇のクッションが弱くなってしまっている。

 次は、アンブシュアの問題ですね。噛みすぎのアンブシュアはNGだということを何度も記事で書いてきたと思いますが、噛みすぎのアンブシュアを直すために、アンブシュアを緩めたとたんに「べーべー」という汚い音になってしまうというのが、この3.のケースです。マウスピースを上下に強く噛まないようにすることは大切なことなのですが、上下に噛むことをやめると、それと同時に口の両端(左右)の締め具合までよわくなってしまってしまいます。
口の両端(左右)の締めが弱くなると、下唇のクッションが柔らかくなりすぎて、リードの振動幅が大きくなってしまい、結果としてリードの振動が不安定になってしまうために、べーべーといった汚い音が出やすくなります。
マウスピースをくわえずに、普通の状態の口から口の両端(左右)をぐっとすぼめて、おちょぼ口みたいにしてみて下さい。
その時の下唇はどのようになっていますか?
おそらく、口をすぼめた時に下唇が硬くなっていると思います。マウスピースをくわえてアンブシュアを作るときには、この口をすぼめたことで硬くなった下唇のクッションを利用して、リードの振動をコントロールしてやる訳です。
噛みすぎのアンブシュアの人は、この状態からさらに上下に強くマウスピースを噛むので、リードの振動を殺してしまい、リードの振動をコントロールすることができなくなってしまっているということです。
リードの振動をコントロールするには、下唇の硬さが柔らかすぎてもべーべーという汚い音になりますし、かといって強く噛んでしまうと逆にリードの振動を殺してしまうことになってしまうのです。
もしも、この原因が当てはまる人は、口の両端(左右)をぎゅっと締めて、噛まずに下唇を硬くしてみて下さい。
そうすることで、べーべーといった汚い音は解消されると思います。


4.リードがヘタってしまって、ペラペラになってしまっている。

 次は、アンブシュアや息の問題ではなく、リードの問題ですね。
アンブシュアや息の入れ方に問題がない場合は、リードの寿命を疑った方がいいと思います。
リードは、ご存知のように消耗品ですので、どんなにいいリードでも、長い間使っているうちに磨耗して薄くなってきます。リードの記事にも書きましたが、リードが磨耗してヘタってしまっていると、息の入れ方やアンブシュアに問題がなくても、音がべーべーといった汚い音が出るようになり、どんなに息やアンブシュアに気を使ってもいい音が出なくなります。
この場合は、もうお分かりですよね。
リードを別のリード、新しいリードに交換するしかありません。
リードは、思ったよりも早く磨耗して、すぐにヘタってきたりもしますので、いくらいいリードで大切に使っていても、いい音が出なくなってしまったら、思い切って新しいリードに変えましょう。
サックスでいい音色を保つには、とにかくリードにお金をかけることだと言われるぐらいです。


5.リードの硬さが柔らかすぎる。

 最後は、そもそものリードの硬さが柔らかすぎるという場合です。
このケースは、4.のリードが磨耗してヘタってしまって、リードのコシがなくなって柔らかくなりすぎてしまう場合以外は、ほとんどないように思います。
サックスを始めたばかりの頃は、いきなり硬めのリードを使うと音が出ませんので、みなさん最初はワンランク下の柔らかいリードから始めると思います。
そして、練習を積んでいくうちに、腹式呼吸ができるようになって、吹き込む息の圧力が強くなってくるとリードの硬さを2 1/2から3に変えたり、3から4に変えたりすると思います。
ただ、私のように息が強いタイプの人などは、新しいリードでも硬さが柔らかいリードだったりすると、音がべーべーいっていい音が出せないというケースがあります。
または、いつも使っている硬さのリードでも、1箱10枚ないし5枚の中には、硬めのもの柔らかめのものがありますので、それによっても自分に合う硬さよりも柔らかいものは、ヘタったリードと同じような感じになってしまいます。
このリードの硬さの問題ですが、べーべーいう汚い音の原因が、1.~3.にあるのにも関わらず、4.や5.に原因があるという風に勘違いしてしまうと、根本的な部分で大きな間違いをおかしてしまうことになります。
特に、中学生、高校生の方に多いのですが、上手な人は硬いリードを使う、硬いリードを使う人が上手な人だという間違った知識を持っている人なんかは特に注意が必要です。
1.~3.に原因があるにも関わらず、リードの硬さをワンランク上げると、音がまろやかになるとか、音が太くなるという大きな勘違いをしている人がいるからです。
リードの硬さを硬くして、音がべーべーいわなくなった、音が太くなったと勘違いしている人は、リードを硬くすることで柔らかいリードよりもリードを振動させるために強い息の力や圧力が必要になることを正しく理解できていないため、硬いリードが十分に振動していない音が、べーべーいわない太い音に聞こえたりするのを勘違いしているからです。
硬いリードでは、その硬さのリードを十分に振動させるだけの息の圧力とスピードが必要になります。
ですので、特別に息の力が強いとか、今のリードの硬さではすぐにリードの振動が飽和状態になってしまうというような、そういう人ではない限りは、3の硬さで十分なぐらいなのです。
私は、かなり息の力と圧力は強い方で、一時期は4の硬さのリードを使ってましたが、さすがに今では、3 1/2の硬さのリードを使っています。
昔、プロのサックスの先生からリードを分けてもらっていたことがありましたが、その先生はかなり柔らかいリードを愛用されていて、バンドレンの青箱の硬さで言えば、2 1/2ぐらいの硬さのリードを使われていました。
つまり、リードの選び方の記事でも書きましたが、リードは自分が一番音の出しやすい硬さを選ぶのが基本です。
ですので、この5.のリードの硬さが柔らかすぎるという原因で音が汚くなるというケースは本当に少ないと思います。
たいていは、1.~3.に原因があることがほとんどです。
また、いつもはちゃんと音が出ているのに、だんだんと音が汚くなってきたということであれば、4.が原因だと思います。



といった感じで少し長くなってしまいましたが、今回は「音がベーベーと薄っぺらい音になってしまう」ことについて書いてみました。

「音がべーべーと薄っぺらい音」になってしまっている方は、自分の原因がどれにあてはまるか、該当するものはありましたか?


1つ1つチェックしてみて、自分の原因がどれであるかが分かると、自分の課題がどこにあるかが明確になると思いますので、日々の練習で気をつけないといけないことも分かりますよね。


サックスは奥の深い楽器ですので、いい音がなかなか出なくて、サックスを吹くことが嫌になりかけている人も、諦めずにいい音を目指して頑張りましょう!!



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喉を開く?!

今日は、「喉を開く」ことについて書いてみたいと思います。

サックスを吹くときに、よく「喉を開く」という表現を耳にすることがあると思います。

喉を開くと、音がまろやかになる、音がよく響くようになる、音が豊かになるなど、学生のみなさんは先輩から「喉を開く」ということを教えられた方もいるのではないでしょうか。

この「喉を開く」という表現ですが、実際に喉を開いているというよりは、口の奥の方を広げていると言った方が分かりやすいかも知れませんね。


実際に「喉を開く」ことを意識して実践している方は分かると思いますが、音色がまろやかになり、音がよく響くようになります。

これは、お腹から吹き込む息が口の奥の方を広げてやることで、息の流れがそこでゆるやかになり(息のスピードが少しゆるやかになります)、音色に柔らか味が出ますし、サックスの音が口の奥の広げた部分から喉の奥の方まで音が共鳴し、音がよく響くようになります。

サックスの音は、息の吹き込まれたマウスピースより先で鳴っているように見えますが、リードの振動音はマウスピースより先の楽器の部分だけではなくて、口の中から喉の奥、そして上の前歯をしっかりマウスピースに当てて吹きますので、音の振動は上の前歯を伝って、顔の骨から顔全体にも共鳴しています。

ですので、アンブシュアでは上の前歯をマウスピースにしっかりと当てることで、音の響きもよくなりますし、喉を開くとさらに音の響きがよくなります。

また、顔の輪郭は人によってそれぞれ違いますので、顔の骨に共鳴している音の響きは、人によって音色が少しずつ違ってくるようです。

面白いですよね(笑)

さてさて、話を元に戻しましょう。


この「喉を開く」ということについてですが、喉を開いてと言われても直感的によく分からない人も結構いるのではないでしょうか。

私も、この「喉を開く」という言葉自体は、自分ができるようになってから後から聞いた言葉ですので、「あぁ、このことか・・・」とすぐに分かるのですが、すぐにピンと来ない人のために、いくつかの表現を紹介します。


私が、喉を開くことを教えるときには、以下のような表現を使っています。

・口の中で、舌の奥の方をぐっと下にさげて下さい。

・口を閉じた状態で、あくびを我慢したときのような口の中の状態にして下さい。

・オペラ歌手の真似をして、歌を歌う時のような口の中の状態にして下さい。

・舌の先を上の歯の裏側に付けて、そのままの状態で息を吐き出そうとして下さい。(息は舌でせき止められているので出ません)


といった感じで、だいたいは上記の4つの表現で、「喉を開く」ことを覚えてもらいます。

みなさんに分かりやすい表現はありましたか?


いずれの表現も、口の奥の方を広げるような感じになると思います。

この「喉を開く」ということは、私が息のスピードコントロールのところで書いている、「口の中を広げる」、「オーーー」という発音の時の口の中の状態にすることと似ていますが、少し違います。

違っているのは、「口の奥の方」を広くする点です。

高音域を吹くときは、口の中を狭くしてやって、息のスピードを速くしてやりますが、この時に「口の奥の方」を広くしてやることで、高音域の音がよく響くようになります。

口の中を狭くして、口の奥の方(喉に近い部分)だけを広くしてやるのは結構難しいですが、慣れてくるとできるようになってきます。

舌の先端部分を上の歯の後ろの歯茎の部分に当てて、ほんの少しだけ息の通る隙間を作ってやれば、そんな感じになると思います。

舌の先端を上の歯の後ろの歯茎の部分につけたままで、舌の真ん中よりも後ろの部分を上げたり下げたりしてみると感覚がつかみやすくなると思います。

そして、マウスピースをくわえたときは、この舌の先端部分を上の歯の後ろの歯茎の部分ではなく、マウスピースとリードの先端部分に当ててやるようにすればいいのです。


このような口の中の状態で、息を入れる時に、舌の先端をマウスピースとリードの先端からほんの少しだけ離してやると、口の中が狭くなって息のスピードが速くなりますし、大きく離してやると息の通り道が広くなりますので、息のスピードがゆるやかになります。


少しややこしくなってしまったかも知れませんが、「喉を開く」ことと「口の中を広くする」ことの違いが少しでも分かって頂けたでしょうか?


整理してみますと・・・

・口の中を広くしたり狭くしたりすることは、息のスピードコントロールのときに行う。

・喉を開くことは、リードの振動音を口の奥から喉にかけて響かせるために行う。

という風に考えた方が分かりやすいかも知れませんね。


私が、この「喉を開く」ことを覚えたのは、ちょうど中学3年生の時だったと記憶しています。

プロのサックス奏者のレコードを聴いて、あれこれと試行錯誤しながら吹いているときに、口の奥の方を広くしてやると音がまろやかになって、よく響く音になることに気付いて、合奏中にもよく意識しながら吹いていた記憶があります。

ただ、その頃はまだ腹式呼吸がちゃんとできていませんでしたので、音がまろやかになってそれまでよりは柔らかい音色にはなりましたが、音自体はそれほど響く音にはなりませんでした。

そして、高校2年生のときに、腹式呼吸のコツがつかめるようになって、お腹から圧力のある息がしっかりと吹き込めるようになってきたときに、楽器がよく鳴る、音がよく響くようになってきました。


ですので、この「喉を開く」ことに合わせて、腹式呼吸がしっかりとできるようになることで、まろやかでよく響く音になってくると思います。


今回は、「喉を開く」ことについて書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

みなさんも、この「喉を開く」ことを意識して、口の奥の方まで自分の吹いている音を響かせるような感じで練習してみて下さい。


サックスの上達には、日頃からの練習の積み上げが必要です。

なかなか上手くいかなくても、簡単に諦めずにコツコツと頑張りましょう!!


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