ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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アンブシュアと腹式呼吸の関係

今日はアンブシュアと腹式呼吸の関係について書いてみたいと思います。

これまで私のブログでは、アンブシュアと腹式呼吸は別のカテゴリで記事を書いてきましたが、実はアンブシュアと腹式呼吸の間には大きな関係があります。

これはどういうことなのか?ということについて説明してみたいと思います。

アンブシュアで苦労される方がたくさんいらっしゃると思いますが、アンブシュアの作り方はいたって単純で、アンブシュアの記事を読んでもらうと分かると思いますが、私が一番最初に書いている「アンブシュア」の記事は、他の記事に比べると、説明している文章の文字数も少ないと思います。

正しいアンブシュアでマウスピースをくわえる時は、マウスピースを周りから包み込むようにしてくわえることや、口を「オー」と発音する時のように縦型の口にしてくわえることについても書いてきました。

そして、口の両端は横に引くスマイルの口にならないように、口の両端を内側にすぼめるようにするということも書いたと思いますが、今日のポイントは「口の両端を内側にすぼめるようにする」ことです。

では、なぜそれと腹式呼吸が関係しているのかということですね。

サックスを吹く時は、腹式呼吸を使って、吐き出す息にしっかりと圧力をかけてやるのですが、この「腹式呼吸を使って吐き出す息にしっかりと圧力をかけること」と、アンブシュアの「口の両端を内側にすぼめるようにする」ことが実は大きく関係しています。

「息の圧力」の記事でも少し触れたかも知れませんが、吐き出す息に思いっ切り圧力をかけてやるとどうなりますか?

特に口先をほんの少しだけ開いた状態で、その状態を崩さないように、お腹で息に圧力をかけて、思い切り息を吐き出してみて下さい。

楽器を吹くことは関係なしにして、とにかく自分の力ある限りの息の圧力をかけて息を吐き出して下さい。



みなさん、どうですか?

息にものすごい圧力をかけて息を吐き出そうとしますので、口先をほんの少しだけ開いていても、息の圧力に負けて、ほんの少しだけ開いた口先が広がってしまいそうになりませんか?

その状態のままで、口先の息の出る穴が広がらないように必死で我慢しながら、吐く息をお腹でぐいぐいと押すような感じで圧力をかけてさらに息を吐き続けて下さい。

もっともっと強く!!!!!です。



さてさて、みなさんはどうなりましたか?

おそらく、多くの人が口が横に広がって、口の両端から息が漏れてくるようになると思います。

そうなんです。人間の口は、上下に閉じる力は物を噛んで食べるので強いのですが、口の両端を内側にすぼめる力は弱いので、口から思いっ切り圧力のかかった息を吐き出そうとすると、口の両端の方が力が弱いので、息の圧力に負けて横から息が漏れてくるんですよ。

サックスのアンブシュアでも、腹式呼吸を使ってお腹でしっかりと圧力をかけた息をスピードをつけて入れようとすると、まだサックスを始めて間もない方や、噛み癖のついてしまっている方は、口の両端から息漏れがしてしまいます。

もしも、サックスを始めて間もない方や、噛み癖のついてしまっている方が、サックスを吹く時に、口の両端から息が漏れることがほとんどないということであれば、吹きこむ息にかける圧力がまだまだ足りないということだと思います。

腹式呼吸を使ってお腹からしっかりと圧力のかかった息が吹きこめている人であれば、口の両端から息が漏れないようにするために、無意識に口の両端を内側にすぼめて息漏れがしないようにすると思いますし、そうするとほっぺたの筋肉をかなり使いますので、長時間練習していると両方のほっぺたの筋肉が疲れてかなり痛くなります。

長時間練習していると、下唇の裏側に歯形が付いて下唇は痛くなるけど、ほっぺたは全然痛くならないという方は、まだまだ吹きこむ息の圧力が足りないと思った方がいいかも知れません。

ちなみに私の場合は、長時間練習していると、ほっぺたももちろん痛くなってきますし、それでも吹きこむ息に圧力がかかっていますので、疲れて口をすぼめる力が足りなくなってますので、口の両端から息がププププ・・・と漏れてきます(笑)

ということで、アンブシュアと腹式呼吸の関係が分かって頂けましたでしょうか?

アンブシュアと腹式呼吸の関係というよりは、アンブシュアと息の圧力の関係かも知れませんね。

「腹式呼吸を使って ⇒ 息の圧力をしっかりかけてやり ⇒ 息漏れしないように口の両端をすぼめる」

という関係だと言えば分かりやすいかも知れませんね。


アンブシュアで悩む人はかなりたくさんいると思いますが、アンブシュアで悩んで、くわえ方を意識しながら吹いていると、くわえ方や口の形ばっかりに気を取られるようになりますので、吹きこむ息が浅くなってしまったり、息にしっかりと圧力がかけられなくなってしまって、余計に悪循環に陥ることも珍しくありません。

私自身、アンブシュアの作り方はいたって単純でシンプルなものだと思っています。

もちろん、アンブシュアはサックスを吹く上で非常に重要な要素であることは間違いないことだと思いますが、私はそれよりも腹式呼吸を使って、圧力のかかった息をしっかりと吹きこんで、どれだけリードを効率よく振動させるかを意識した方が、音色や響きは格段によくなると思います。

私も、このことが自分の身体で分かるようになってからは、マウスピースを強く噛んで下唇が痛くなることも全くなくなりましたし、特に何も意識しなくても自然に正しいアンブシュアが作れるようになりました。

サックスを吹くのに必要な要素が身についてくると、長時間サックスを吹いた後の疲れ方も違ってきます。

サックスを始めたばかりで、まだうまく吹けない方とかですと、長時間練習するとまず下唇が切れそうで痛くてたまらなくなったり、姿勢が悪かったり身体の余分なところに力が入りすぎて肩がすぐにこったり、喉が疲れたりと疲れ方もいい疲れ方になりません(笑)

正しいアンブシュアで、腹式呼吸を使ってしっかりと息に圧力をかけて吹けるようになってくると、長時間吹いているとまずはほっぺたの筋肉が疲れてきて、ほっぺたが痛くなってきます。

そして、ほっぺたの筋肉が限界に近づいて来ると、口の両端から息がププププ…と漏れてくるようになります(笑)

まぁ、この疲れ方が自分でいい疲れだなぁ…と感じられるかどうかは疑問ですが(笑)

私の場合は、さらに最後に練習が終わって、楽器を片づける時に腹筋が疲れていることもよく感じますよ。


まだまだ若いみなさんですと体力もあると思いますので、私よりも元気だと思いますし、なかなか疲れないとは思いますので、私ほどは疲れを感じないかも知れませんが…(笑)


私も、この傾向は社会人になって、楽器を毎日吹いていた学生の頃と違って、週に1~2度の練習でほんの数時間しか吹く機会がなくなってからですね。

サックスを吹くのも、スポーツや運動と同じで、吹く時間が減ってしまうとダメですね。。。


私もさすがに最近では、アンサンブルで5分ぐらいの曲を1曲通しで吹いただけでもクタクタになってしまう始末です(笑)


さてさて、話がすっかりとそれてしまいましたが、いかがだったでしょうか?

アンブシュアに悩んでいる方は多いと思いますが、アンブシュアで悩んでしまったら、アンブシュアのことはしばらく横に置いといて、腹式呼吸を使って圧力のしっかりとかかった息を吹き込むことを意識して練習してみて下さい。

そうすることで、アンブシュアも自然な形ができて余分なところに力が入らなくなりますし、音色や響きもよくなってきますからね。



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アンブシュア | コメント:2 | トラックバック:0 |

アルトサックス吹きの天才少年

今日は、アルトサックス吹きの天才少年というタイトルの記事を書きます。

先日、YouTube を見ていて、とてもビックリする衝撃的な映像を見つけてしまいましたので、ここで紹介したいと思います。

記事のタイトルにもありますように、アルトサックスを吹く12歳の天才少年の映像です。

この少年は、韓国人みたいなのですが、幼くてかわいい顔からはとうてい想像のできないようなプロ顔負けの演奏をします。

以前も、You Tubeでミスチルの曲をカラオケBOXで吹いた方の映像を紹介しましたが、今回の少年はちょっと人並み外れた演奏をする、まさに天才とも言えるべきショッキングな演奏でしたので、皆さんにぜひとも紹介したいと思います。

まずは、私からのコメントなしに、とにかくこの3つの映像を見て、彼の演奏を視聴してみて下さい。








どうですか?みなさん…

言葉を失った方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

この少年の演奏、私がこれまでにこのブログでいろいろなテーマを記事にしてきましたが、こんな幼い少年なのに、サックスを吹く時に必要となる要素をすべて体得していて、それを自分で自由に操る域にまで達している少年だと思います。

特に、ここ最近の記事で私が重要性を強く書いている腹式呼吸や息のスピードコントロール、音量や表情の付け方など、どれを取ってもプロ顔負けのレベルだと思います。

映像を見る限りでは、楽器やマウスピースも特別なものを使用している訳でもないようですし、映像を加工してる訳でもないので、まさに天才少年ここにあり!ですね。

実は、この少年ですが、韓国でも有名なサックス吹きの天才少年みたいで、YouTubeの他の映像で、韓国のテレビに出演していて、出演者のタレントがビックリしている前で、それを挑発するように演奏している映像もありましたよ(笑)


想像するに、彼はもっと幼い頃からサックスに触れ、日本でもよくあるように、小さい子が3歳からピアノを始めて、持って生まれた才能が開花して、大人になる前に天才的な演奏ができるようになったのと同じように、極めて稀な例だと思います。

ただ普通に3歳からサックスを吹き始めたというだけでは、ここまでの演奏になるはずはないですし、習っていた先生もいい先生に習っていたのだと思いますが、サックスで必要とされる要素を彼の天才的な本能によって体ですべて覚えこんだ上に、彼自身の音楽的センスが加わってここまでになったのでしょう。

普通の人なら、この年齢でこの演奏はまずできないですよね?
この演奏は、天才少年だからできるんだ!!!
自分は天才じゃないし、プロでもない…

だから、こんな演奏を聴いたところで、自分が同じように吹けるようになる訳がない…

きっと皆さんはそう思っている方がほとんどではないでしょうか?

私も確かに彼は天才的な才能を持った少年だとは思いますが、私がなぜここで紹介したかというと、サックスが上達する上で必要になる重要なポイントさえ正しくマスターできれば、ここまでの演奏はできなくても、これに近いレベルの音を出すことは可能になるということが言いたかったからです。

この少年の例は、本当に極端で稀な例なのは確かですが、この少年の弱奏(pp)や強奏(ff)の部分の音の出し方、音色は、まさにアンブシュア、息のコントロール、腹式呼吸などの最も重要となる要素がすべて揃っている人であれば、このレベルの演奏に少しでも近づくことができると私自身が強く感じるからです。

この少年も、最初からこのレベルの演奏ができた訳ではまずないでしょうし、正しい知識、正しい練習に加えて、彼の音に対するイメージ、上達していくにつれて感じる面白さ、人が自分の演奏を聴いた時に驚く姿を見る喜びなどがすべてプラスに働いて、彼の才能が開花したのだと思います。

サックスを吹いている人の中には、なかなか自分の思うような音が出なかったり、先生や先輩にボロボロに注意されて凹んでしまったり、スランプに陥ってサックスを吹くのさえ嫌になっている人もたくさんいると思いますが、そんな人たちでも正しい知識に基づいた地道な練習を積み重ねていく中で、自分の上達を他人の言葉を通じて知ったり、自分の肌で感じることができたならば、今日よりも明日、明日よりも明後日と、サックスの演奏力はみるみると向上していくものだと私は思っています。

ですので、みなさんもこの少年の演奏を聴いて、上手すぎて自分じゃ話にならない…っていう見方をせずに、この少年でも吹けるのだから、自分でも努力次第ではこの演奏に近づけるんだという希望を持って欲しいと思います。

私もモチベーションの上下が激しい人間ですので、モチベーションが下がっている時は、仕事をしても思うようにいかないですし、そういう時に限ってサックスを手にしても自分の思う音は出てくれませんが、気持ちの充実している時や、サックスを吹いてて楽しいと感じる時はやっぱりいつもとは全然違ういい音が出ますからね。

人間は単純なもので、人にいい音だと褒められたり、たとえ今の演奏技術た大したものでなくても人を感動させる演奏ができた時は、この上ない喜びを感じて、自分の音をもっといい音にしたいという気持ちから、日々の練習をもっと工夫してみたり、面白くない基礎練習を頑張ってやってみたりという行動に繋がり、やがてそれが実を結び、みるみるうちに上達していったりするものです。

しかしながら、実は演奏技術が全然初心者レベルで、音色も大した音色じゃないとしても、人を感動させるようないい演奏はできます。

これは、私が知人の通っているとある音楽教室の発表会に行った時の話ですが、その教室でサックスを習っている生徒さんが次々にステージで演奏しているのを聴いていて、その中の1人のとある年配の方のアルトサックスの演奏に心を打たれたからです。

演奏した曲は、美空ひばりさんの「川の流れのように」だったのですが、その演奏には正直言って心動かされました。

耳が肥えてしまっている私にしてみれば、その方の演奏は決して上手い演奏とは言えませんでしたし、テンポも全然取れてませんでしたし、音程も不安定で、客観的に見ればどちらかと言えばひどいとも言えるような演奏だったかも知れません。

また、その方が下手でも一生懸命頑張って吹いている姿に心を打たれたという訳でもありません。

そして、演奏した曲が美空ひばりの「川の流れのように」だったからでもありません。

ではいったい何が私の心を動かしたのでしょうか?


実は、その答えは私も正直言って分かりません…

その人がステージに立って、どんなことを思いながら演奏したのかは分かりませんが、その人の演奏の中に何かしらの「想い」が入っていたのではないか私は思っています。

下手でもいいから人に自分の演奏を聴いて欲しい、今の自分の一番いい音を聴いて欲しい、自分の演奏を聴いてくれている人の笑顔が見たい…

それがどんな「想い」だったかは想像するしかありませんが、そういう楽器を吹く人の「想い」が人の心を動かしているというのは間違いのない事実だと私は確信しています。

吹奏楽の指導者の先生でも、演奏への「想い」を一番大切にされている先生は、このことがよく分かっている先生だと思います。

私もこれまでのサックス人生の中で、特に大学時代には、吹奏楽の名指揮者と言われた先生の合奏指導を受けたり、その先生の指揮で吹いたことがありますが、指導する先生の発する一言一言に音楽に対する強い「想い」が感じられ、吹いている方も魔法にかかったように惹きつけられる何かがあります。

逆に、どんなに演奏技術に優れていて、音色も一流のプロのプレーヤーだとしても、この「想い」のない人の演奏は、いくら上手な演奏だったとしても人の心に残ることはないと思います。


アマチュアプレーヤーのみなさんも、サックスが大好きでたまらないという方がほとんどだと思いますので、ぜひともみなさんのサックスへの「想い」を大切にして、日々の練習の中で私のブログが少しでもみなさんのお役に立つことができれば、このブログの管理者としてこれ以上の喜びはありません。

また、いつかこのブログを読んで下さっているみなさんと一緒にサックスが吹ける日が来ることを楽しみにしています。


アマチュアプレーヤーのみなさん、頑張っていきましょう!



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アルト サクソフォーン | コメント:3 | トラックバック:0 |

息の圧力

今日は、「息の圧力」について書いてみたいと思います。

今までのブログでは、「息のスピード」、「息の向き」、「息の入れ方」などについて書きましたが、それと同じぐらい大切なものが、この「息の圧力」です。

学校の吹奏楽部でサックスを吹いている中高生の皆さんですと、先生や先輩から、「もっと息に圧力をかけて吹いて!」と注意された方も多いのではないでしょうか?

この「息の圧力」をかけるということは、実は腹式呼吸と大きく関係していて、楽器に吹き込む息にお腹でグッと圧力をかけてやることを指します。

「息の圧力」が不足していると、音が薄っぺらくてあまり響かない音になってしまいます。

では、息に圧力をかけるにはどのようにすればいいのでしょうか?


まずは、息に圧力がかかっている状態がどんな状態かをまず知らなければ、息に圧力をかけてと言われても難しいと思います。

ここで、息ではないのですが、「圧力がかかっている気体」を「圧力がかかっている息」の代わりに考えてみましょう。

みなさんは、炭酸飲料は好きですか?

私は、胃が弱いくせに炭酸飲料が大好きで、たまに夜中とかに無性に飲みたくなってコンビニに走ることがあります(笑)

それでは、炭酸飲料でも有名なコカコーラのペットボトルが目の前にあるとします。

そして、そのコーラのペットボトルを思いっきり振って下さい(笑)
そうするとどうなりますか?

ペットボトルの中では、コーラから炭酸の小さな泡が出てきて…

もう誰もフタを開けたくないですよね?(笑)


この時、ペットボトルの上の部分にはコーラから出てきた炭酸が、ギューーーーーっと圧縮されている状態になっています。

そして、フタを普通に開けてしまうと、中からものすごい勢いで炭酸の泡と一緒にコーラが溢れ出てきてしまいますよね(笑)

それでも、フタを開けてコーラを飲まないといけないとしたら、みなさんはどうしますか???


おそらく、ペットボトルのキャップをすこーーーーーーしだけひねって、炭酸が吹き出ないように炭酸を抜こうとしませんか?(笑)


その時は、わずかに開けたフタの隙間から、「プシューーーーーーーーー!!!!!!」とものすごい音で炭酸が出てきますよね?

そうです。もうお分かりですよね?


この、「プシューーーーーーーーー!!!!!!」というのが、気体に圧力がかかっている状態です。

この時の炭酸を「息」、わずかに開いたペットボトルの隙間が「口の中」という風に考えてもらえば、サックスを吹く時に息の圧力をしっかりとかけるというイメージが分かると思います。

例えば、ペットボトルの中が普通の水だったらどうなるでしょう?

いくら振っても炭酸が入っていませんので、ペットボトルの上の部分に溜まっている空気には圧力はかかりませんので、フタをひねって開いても、「プシューーーーーーーーー!!!!!!」とはなりませんよね?

炭酸の入った液体を振って、炭酸でペットボトルの上に溜まっている空気に圧力をかけてやることと、サックスを吹く時に、吹き込む息にお腹で圧力をかけてやるのは、気体に圧力をかけるという意味では同じイメージです。

つまり、圧力のかかった息を口から「フーーーーーーーーーーッ!!!!!」と勢いよく出してやると、息の音がします。

ところが、息に圧力が十分にかかっていないと、口から息を強く吐いても、なかなか大きな息の音がしないと思います。

そこで、口から出す息に圧力をかけてやるには、お腹の力を利用してやる訳です。

腹式呼吸の記事でも書いていると思いますが、腹式呼吸は息をお腹で吸って吐いてやるのですが、吸った息を吐く時に「お腹をヘコませない」ようにして、逆に息を吐く時に「お腹を前に突き出す」感じで吐いてやることでお腹に力が入り、息にしっかりと圧力をかけることができるようになります。

息を吐く時に、「お腹をヘコまさない」ようにすると「お腹を前に突き出す」感じになると思います。

息を吐く時にお腹をヘコませるとどうですか?
多分、お腹に力が入りませんし、吐く息をお腹で強く押し出すことが難しいと思います。

先日、この息に圧力をかけることをテナー奏者に教えていたのですが、その方は腹式呼吸はできている(お腹で息をすること)はできているのですが、息を吐く時にお腹をヘコませていましたので、息に十分な圧力がかかっていない状態で、音にも響きがなかったのですが、お腹をヘコまさないように息を強く吐くことを教えると、息に圧力がかかるようになって、音もガラッと変わってよく響く音になりました。

ただ、今までずっとお腹をヘコます癖がついてしまっていましたので、意識しないとまたお腹をヘコましてしまって息に圧力がかからなくなってしまいましたので、毎回息を入れる時には、意識してお腹をヘコまさないで息を吐くようにして、それを習慣にするようにと指導しました。

ここで注意点ですが、息に圧力をかけてサックスを吹くようにすると、ほとんどの人が息の圧力に負けて、口の中が広がってしまうと思いますので、そこを我慢して、お腹で息に圧力をぐーーーーーーっとかけて息を吐いても、決して口の中が広がらないようにすることが大切です。

この、「お腹で息に圧力をかける」ことができるようになると、息のスピードコントロールがすごくしやすくなります。

つまり、息にしっかりと圧力がかかっていると、口の中の広さを狭くしてやるとかなり息のスピードが付きます。

お腹で息にしっかりと圧力をかけることができない人は、必要な息のスピードに合わせて息の圧力も弱めたり強めたりしてしまいますので、音がよく響かない音になってしまうのです。

サックスを吹く時は、ff(フォルテ)の時も、pp(ピアニシモ)の時も、どちらもお腹でしっかりと息に圧力をかけた状態にしてやる必要があります。

そして、音量の調節は圧力を強めたり弱めたりして調節するのではなく、口の中を広くしたり、狭くしたりして「息の量」を調節することで音量を調節してやります。

小さな音(pp)で吹く時は、圧力のかかった息を少なく出して、大きな音(ff)で吹く時は、圧力のかかった息を多く出してやる訳です。

圧力のかかった息を出すと大きな音が出てしまうという方は、口から出す息の量が多いということですので、口の中を狭く狭くしてやって、息の通り道を狭くしてやることで息の量を減らしてやって下さい。

そうすると、お腹でしっかりと息に圧力をかけても、大きな音ではなくて、小さな音だけどよく響く音が出ます。

pp(ピアニシモ)で吹いて!と言われた時に、音がかすれてしまったりして小さな音がちゃんと出ない人は、息の量を減らすと同時に、息の圧力も下げてしまう癖があるからです。

また、pp(ピアニシモ)で吹く時に、お腹でしっかりと圧力をかけると大きな音が出てしまう人は、息の量がまだまだ多いということですので、口の中を究極に狭くして、息にかける圧力はそのままで、息の量をかなり極端に減らしてみて下さい。
お腹で息に圧力をしっかりかけると、口の中が広がってしまいそうになりますので、そこは我慢我慢です。

そうすることで、本当によく響く小さな音が出るようになると思います。


これができるようになるには、毎回練習の時に意識して吹くようにしないと、習慣が付くまではなかなか難しいと思いますので、根気よく練習するようにしましょう。


ということで、今回は「息の圧力」について書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

「息の圧力」はサックスを吹く上で非常に大切な要素の1つですので、みなさんもぜひマスターして下さい。



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メトロノーム

「ミストなオススメ」シリーズということで、これから私の独断と偏見で、サックスに関わるオススメの品々を紹介していくことにしました。

サックスを教えたりしていると、「メトロノームはどんなものがいいですか?」、「チューナーはどんなものを買えばいいですか?」、「楽器ケースはどんなものがオススメですか?」などなど、サックスに関連する小物などを購入する時に色々と意見を求められることがありますので、自分のオススメってどんなものか整理してみると面白そうだな・・・と思いましたので、記事にしてみることにしました。

その第一回目ということで、サックスの練習では欠かせないメトロノームについてです。


みなさんは、練習の時にメトロノームは使われていますか?

「あ、私は使ってない・・・」という方は、練習の時には必ず使う習慣を付けましょう!

先生のレッスンに付いている方や、学校の指導者の先生がしっかりしているところなどは、メトロノームを使わずに練習していると叱られますよね?(笑)

メトロノームには、昔からあるネジを巻いて使う振り子式のものと、「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・」と電子音が鳴ってランプが点灯する電子式タイプのメトロノームの大きく2系統のメトロノームがあります。

私も昔から色々なメトロノームを使ったことがありますが、やはり何と言っても私は振り子式メトロノームが一番好きですし、みなさんにもオススメしたいです。

電子式のメトロノームの欠点は、楽器を吹きながらだと電子音が消えてしまって、テンポが分からなくなってしまうのと、ランプの点滅でテンポを取るのが結構難しいところです。

実際に使ってみるとよく分かるのですが、楽器を吹くと間違いなく電子音はほとんど聞き取れなくなりますので、ランプの点滅を見て合わせようとすると、これがまた合わせにくいです。

それに比べて、ネジを巻いて使う振り子式のメトロノームは、「カチカチカチ・・・」という振り子の音が大きい訳ではありませんが、自分の吹く楽器の音とは違った音質ですので、楽器を吹きながら聞くと音は聞こえにくくはなりますが、電子式メトロノームの電子音に比べると聞き取りやすいですね。

あとは、振り子が左右に振れる動きでテンポがつかみ易いというのが一番大きな利点だと思います。
この部分は、電子式メトロノームのランプの点滅に比べるとテンポのつかみ易さが全然違います。

また、ネジ巻き式の振り子タイプのメトロノームの欠点は、当たり前ですが、止まったらネジの巻き直しが必要なことと、故障すると「カッチ、カチ、カッチ、カチ・・・」とビッコをひいたようになってしまうことですね。

逆に電子式は、テンポが狂うことが絶対にないということと、電池が切れるまでずっと正確なテンポを刻み続けることができるのが大きな利点だと言えます。

このような違いがあるのですが、私は何と言っても振り子式をオススメします!

ということで、私のオススメのメトロノームを以下にご紹介します。


まずは、一番オーソドックスなヤマハの振り子式メトロノームです。

家や学校で練習される方は、持ち運びしないのであれば、これで十分だと思います。

    



次にご紹介するのは、持ち運びタイプで安価なメトロノームがいいという方にピッタリのNIKKOの小型振り子式メトロノームです。

実は、私もNIKKOのこのタイプの小型振り子式メトロノームが欲しいのですが、自分が練習する時は、練習スタジオにヤマハの上記の大きいメトロノームが常備されていますし、教える時は生徒さんが持っていますので、それを使用しますので、買う必要がないというのが現状です(笑)

                



最後に振り子式で私が最もオススメするメトロノームは、やはりウィットナーのメトロノームです!!!

このウィットナーのメトロノームを買うなら、やはり私は木製のが欲しいですね。

私がもし振り子式メトロノームを買うとすれば、やはり何と言っても、このウィットナーの木製の小型タイプのものを購入しますね。

ただ、ウィットナーのメトロノームはとにかく値段が高い!!!これが欠点です(笑)



            



こちらは、ウィットナーの大型メトロノームです。
さすがに高いですね~~~!!!(笑)

しかしながら、楽器と同じでやはりモノはいいですから、値段は少々張りますが、学生の皆さんであれば、お誕生日のお祝いに買ってもらってもいいですし、社会人の方であれば、ボーナスが出た時にでもちょっと張り込んでもいいですね(笑)


        



いかがでしょうか?
振り子式でも、安価なベーシックなものから、ウィットナーの木製メトロノームのように高級メトロノームまで様々なヴァリエーションがありますね。
いいモノを持てば、面白くない練習にも気合が入るのではないでしょうか?(笑)



さて、ここまでは私が振り子式メトロノームをオススメしているので、電子式メトロノームが登場していませんが、電子式のメトロノームでも、1つだけ私がオススメしているものがあります。

他の記事で紹介したと思いますが、メトロノームとチューナーが一体型になっているものです。

このメトロノームは、電子式なのですが、液晶画面に針が表示されて左右に動きますので、いわば振り子式と同じように、その針を見ることでテンポが取り易いという訳です。
また、メトロノームとチューナーが同時使用できるというのが画期的で、音程をチェックしながらメトロノームの役割も果たしてくれるというかなりの優れものです。

それと、コンパクトな持ち運びタイプでチューナーが一体型になっていますので、チューナーとメトロノームを別々に持ち運ぶ必要がないというのが大きな利点です。

みなさんも持っている方がたくさんいらっしゃると思いますが、中高生のみなさんの間では通称「メトチュー」とか言われているヤツです(笑)


    


これですと、値段も安価ですし、持ち運びも便利ですので、メトロノームが電子音でもいいという方であれば、お買い得だと思います。


【2013年2月追記~ここから~】

上記にご紹介している通称「メトチュー」ですが、新しいモデルが登場しました!

今までは、正しい音程の音をチューナーから出す時に手で操作しないといけないかったのですが、新しいモデルでは「サウンドバック機能」という新しい機能が搭載されて、自分が吹いた音をチューナーが感知して、吹いた音の正しい音程の音を自動的に出してくれるという画期的なことができるようになりました。

以下が新しいモデルになります。


【TM-50】
     


こちらは、便利なクリップマイク付きです。


     


また、新しいモデルのさらに上級モデルになると、ハンディーレコーダー機能も内蔵されているものも出ています。

このモデルならば、メトロノーム、チューナー、ハンディーレコーダーの1台3役をこなす非常に便利なアイテムですね!!!


【TMR-50】
     


こちらは、便利なクリップマイク付きです。


     


チューナーもメトロノームもまだ購入していないという方で、ハンディーレコーダーも購入する予定という方は、これ1台購入すれば事足りるという優れものですね。

価格も1万円しませんので、別々にメトロノーム、チューナー、ハンディーレコーダーを購入するよりもはるかに安く上がりますね(笑)


【2013年2月追記~ここまで~】



しかしながら、私が人にオススメしているのは、やはりチューナーとメトロノームは別々に持つということです。

私の教えている方は、たいていこの電子音の通称「メトチュー」が価格も安い上に、チューナーとメトロノームの両方の機能があるということで最初に購入されるのですが、練習で使っていると電子音が聴こえなくてテンポがうまく取れないということになってしまい、私が振り子式のメトロノームをオススメして、振り子式のメトロノームを後から購入していらっしゃいます。

私の教えているある方は、メトチューで音程を確認しながら、ウィットナーの木製の小型メトロノームで練習されていますが、最初は全然テンポが取れずに音階スケールをやってもテンポに全然ハマっていなかったのですが、最近になってかなりテンポ感もよくなり、ちゃんとテンポに合わせて音階スケールも吹けるようになってきました。

ウィットナーの木製メトロノームは、やはり音がいいですね。

カチカチカチと優しい音が出ますが、優しい音なのにしっかりと耳まで届きますので、振り子を目で見るのと耳に入ってくる優しい音でテンポがしっかりと取れますのでいいですね。



いかがだったでしょうか?


みなさんも、基礎練習に力を入れるためにも、自分のお気に入りのメトロノームを1台持たれてはいかがでしょうか。




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アンサンブルの選曲 (オリジナル編 その1)

夏の吹奏楽コンクールも終わり、季節は冬のアンサンブルコンテストの時期になってきましたね。

インターネットの検索キーワードにも、「アンサンブル」というキーワードで検索される方が増えてきました。

かなり前に、アンサンブルの選曲で、クラッシック編を書いたのですが、オリジナル編については今度記事にしますと書いておきながら、もうかなりの年月が経ってしまいましたので、今日は、アンサンブルの選曲(オリジナル編)について書きたいと思います。

最近では、昔と違ってサックスの四重奏曲でもオリジナルの曲がたくさん出てきています。

そこで、今回は私がこれまでに演奏してきたオリジナル曲も含めて、アンサンブルコンテストで演奏する候補となるような曲と選曲する際のポイントや基準などについてもコメントしたいと思います。


【2ATB編成】
・グリムの古城 (作曲:高橋宏) 難易度:4
・喜歌劇「メリー・ウィドウ」セレクション (作曲:レハール 編曲:鈴木英史) 難易度:4


【SATB編成】
・トルヴェールの惑星より「彗星」 (作曲:長生淳) 難易度:5
・ペンタグラム (作曲:坂井貴祐) 難易度:5
・ギリシャ組曲 (作曲:P.イトゥラルデ) 難易度:5
・アスキ・カタスキ・ハイクス・テトラクス・ダムナメウス・アイシオン (作曲:八木澤教司) 難易度:5 

・バラード・フォー・トルヴェール (作曲:横内章次) 難易度:4
・アリオンの琴歌 (作曲:八木澤教司) 難易度:4
・リベルタンゴ (作曲:ピアソラ 編曲:浅利真) 難易度:4 
・陽炎の舞踏 (作曲:八木澤教司) 難易度:4
・イマージュ~サクソフォーン四重奏のために 難易度:4
・SOON (作曲:清水大輔) 難易度:4

この他にもまだまだたくさんありますが、とりあえず以上の曲を候補としてご紹介します。

難易度はクラッシック編と同様に私の独断と偏見で判断した基準で、1(易しい)-2(やや易しい)-3(普通)-4(やや難曲)-5(難曲)の5段階で表しています。


以下、順番に一口コメントを書いていきたいと思います。

・グリムの古城 (作曲:高橋宏) 難易度:4



(一口コメント)
 2年前にうちのカルテットでも演奏してアンコンで金賞を頂いた曲です。AATBの編成では珍しい、アンサンブルコンテストでも、コンサートでもどちらでも使える曲ですね。曲はタイトルの通り、グリム童話に出てくるような物語の場面が移り変わっていくような構成になっていて、冒頭はアルト、テナー、バリトの静かな伴奏に、1stアルトの美しいメロディーで曲が始まります。そして、アルト2本のTuttiでメロディーが繰り返され、2ndアルトの美しいソロに受け継がれていきます。その後は、お城の舞踏会のような雰囲気に物語が展開していきます。後半は、くまんばちの飛行を彷彿させるような速いスケールの掛け合いで始まり、リズミカルで跳ねるようなメロディーで終曲までいきます。ソプラノを使わないアルト2本の四重奏では本当によくできた曲だと思います。音色に自信のあるアンサンブルにはオススメの曲だと思います。後半は各パートで半音階の速い指回しや、左手のクロスの速い運指が出てきますので、テクニックもかなり要求されますので、難易度は4としました。とにかく曲がよくできていますので、雰囲気もよくて演奏効果もかなり高い曲ですので、AATB編成で上を狙いたいグループなどにはオススメの曲だと思います。演奏のポイントは、曲の中の物語の移り変わりをしっかりと表現することだと思います。


・喜歌劇「メリー・ウィドウ」セレクション (作曲:レハール 編曲:鈴木英史) 難易度:4

(一口コメント)
 吹奏楽ではよく演奏されている、喜歌劇「メリー・ウィドウ」の中の曲をハイライトで集めた曲です。おそらく、曲を聴くと、一度は聞いたことのあるメロディーだなと感じる人も多いのではないでしょうか。この曲も、AATB編成の曲で、「グリムの古城」と同様に演奏効果の高い曲だと思います。この曲は、アンサンブルコンテストよりも、演奏会とかで演奏する方が向いている曲だと思いますが、結構速いパッセージが出てきたりもしますし、曲中で場面が移り変わっていきますので、難易度も結構難しくて、アンサンブルコンテストにも使える曲だと思います。この曲は、そのまま演奏すると5分では収まらないので、アンコンで使うのであれば、カットが必要です。楽譜は、#や♭も少なくて素直で吹きやすく書かれていますので、中高生の方々でもとっつきやすい曲だと思います。


・トルヴェールの惑星より「彗星」 (作曲:長生淳) 難易度:5



(一口コメント)
 皆さんもよくご存知のトルヴェールカルテットのために書かれた、ホルストの「惑星」をベースに作曲された曲ですね。この曲は、数年前からアンサンブルコンテスト全国大会の常連曲として、よく演奏されている曲です。私もこの曲をうちのカルテットで演奏したこともあるのですが、ソプラノはフラジオが出て来るのと、各パートの細かい動きを4人でしっかりと合わせないと、うまく曲として聴こえない難しい曲だと思います。テンポは全体的に速く、タンギングも速いタンギングが要求されますし、各パートの掛け合いをしっかりと組み立てた上で、曲の表現をしっかりと出していかないと、演奏するのが精一杯で、曲のいいところをうまく表現できずに終わってしまったりすると思います。作曲者の長生淳さんの曲は、他の曲もそうですが難しい曲が多いですね。この曲がしっかりと仕上げられるアンサンブルは、かなりレベルの高いメンバーが揃っていると思います。全国大会の常連曲となる理由がよく分かる曲ですね。クラッシックで言えば、曲の雰囲気や内容は違いますが、デザンクロの四重奏曲と同じぐらいの位置づけになる曲だと思います。この曲のポイントは、各パートの個人が細かい音符まできっちりと正しいアーティキュレーションで吹けるようになった上で、4人で合わした時に4つのパートがカチッと噛み合うこと(これがかなり難しい曲です)と、その上で曲の雰囲気をしっかりと出すことだと思います。



・ペンタグラム (作曲:坂井貴祐) 難易度:5



(一口コメント)
 この曲は、「ペンタグラム」という曲名にも由来しているように、5拍子の曲で、一言で言えばすごくカッコイイ曲ですね。冒頭は、ソプラノの美しくて長いソロで始まり、やがてアルトのソロで5拍子の速くてカッコイイメロディーで曲が流れていきます。曲を聴いた感じでは、吹きやすくてとっつきやすい曲なのかな?と思って実際に楽譜を見ると、かなり難しい曲だということを思い知らされる曲ですね。楽譜に書かれている運指も結構難しい運指で、その上に5拍子ですので、実際に吹いてみると、聴いた感じのイメージ通りにはすぐ吹けない曲だと思います。この曲は、非常にカッコイイ曲なのですが、運指が結構難しい上に5拍子なので、仕上げるまでに結構大変だと思います。また、最初のゆっくりしたソプラノのソロ部分と、後はテンポの速い5拍子のメロディーが曲の最後まで続く曲ですので、苦労して仕上げないといけない割には、その苦労が報われないような単純な曲の構成になってますので、アンサンブルコンテストの選曲には向かない曲だと思いますね。うちのカルテットでも、この「ペンタグラム」を候補曲にしようと思って、楽譜を入手して少し練習したのですが、確かにカッコイイ曲ではあるのですが、難しい割には演奏効果はそれほど上がらない曲だということで、ボツになった曲です。アマチュアのアンサンブルで、この曲がさらっと吹けてしまうような団体は少ないのではないでしょうか。ということで、曲の難易度は「5」だと思います。


・ギリシャ組曲 (作曲:P.イトゥラルデ) 難易度:5



(一口コメント)
 この曲は、2008年のアンサンブルコンテストの全国大会で、NTT西日本中国の演奏が話題となり、今やあちこちで流行してきている名曲ですね。曲は、クラッシックとジャズをミックスしたような、かっこよくてイカした曲ですね(笑)曲は、4つの楽章から成り、ギリシャ音階を使った非常にかっこよくて面白い曲です。1楽章は、聴いた感じではすぐに吹けそうな感じがすると思いますが、実際の楽譜は8分の7拍子で書かれており、実際に楽譜を見て吹いてみるとリズムがなかなか取れずに苦労する方も多いと思います。2楽章は、ソプラノのアドリブソロとバリトンの伴奏が難しく、ジャズの雰囲気を出すのがポイントになります。3楽章は高速ワルツで、リズムの取り方をどのように取るかで曲の雰囲気が全然変わってきます。4楽章は、ソプラノとアルトの高速16分音符の掛け合いがあり、テンポをどこまで上げられるかがポイントになると思います。このギリシャ組曲をアンコンに持ってくる場合は、5分間に収めるためのカットをどのようにするかで曲の雰囲気が全然違ってきますので、曲のカットもどのようにするかが非常に難しい曲だと思います。



・アスキ・カタスキ・ハイクス・テトラクス・ダムナメウス・アイシオン (作曲:八木澤教司) 難易度:5 

(一口コメント)
 曲名がこの上なく長い曲で、最近では人気の八木澤さんの作品です。この曲は、冒頭から現代曲風の曲で、メロディーも少し馴染みにくい感じですが、曲の雰囲気をうまく出すことができれば、かなり演奏効果の高い曲だと思います。冒頭から出てくるテンポの速い高い音と低い音の交互の16部音符のメロディーが結構難しいと思います。曲の中間部は神秘的で抒情的なメロディーが美しく、どれだけ美しい音色で歌えるかがポイントになると思います。後半は、前半に出てくるテンポの速いテーマが繰り返されます。この曲は、テンポの速い部分のテーマがきっちりと吹けないと、アンサンブルの粗さが目立ってしまいますので、高い演奏技術が要求される曲だと思います。うちのカルテットでも候補曲として少し練習しましたが、仕上げるのに結構時間がかかりそうでしたので、最終的にはアンコンの候補曲から外れました。アンサンブルコンテストで演奏されている団体は少ないですが、この曲をきっちりと仕上げることができれば、全国大会でも使える曲ではないでしょうか。ということで、難易度は「5」の曲だと思います。


・バラード・フォー・トルヴェール (作曲:横内章次) 難易度:4



(一口コメント)
 皆さんもよくご存知のトルヴェールカルテットのために書かれたバラード曲です。ゆっくりとした抒情的なメロディーから始まり、中間部はテナーから始まる高速ワルツで曲が進んでいき、後半はソプラノのソロのカデンツがあって、最後はまた冒頭の抒情的なメロディーに戻って、静かに終わります。秋の哀愁を感じさせるような、少し寂しくて暗いメロディーですが、すごく美しいメロディーと、中間部の高速ワルツはものすごくかっこいいですね!!!うちのカルテットが結成され、最初のアンコンで金賞デビューを飾った思い出の曲でもあります。楽譜を見た限りではそれほど難易度が高くはありませんが、表現力と音色の美しさが要求される曲です。この曲は、アンコンでも演奏されている団体が結構あり、この曲で地方大会や全国大会?まで出ている団体もあるようです。この曲のポイントは、テンポのゆっくりしたバラードの部分をどれだけ美しく抒情的に歌えるかと、中間部の高速ワルツの部分のジャジーなリズムをどれだけうまく聴かせられるかだと思います。この曲は、「緩⇒急⇒緩」の構成になっていますので、その場面の移り変わりをどれだけ効果的に聴かせられるかも大きなポイントになると思います。中級~上級のアンサンブルにはオススメの曲だと思います。


・アリオンの琴歌 (作曲:八木澤教司) 難易度:4



(一口コメント)
 アリオンサクソフォーンカルテットの委嘱により、八木澤さんの作曲した曲です。この曲は、「アスキ・カタスキ~」の冒頭部分のメロディーと何となく似ている出だしで曲が始まります。曲の構成は、「急⇒緩⇒急」の3部構成で、「急」の部分に当たる前半と後半はバロック調のメロディーが主題になります。曲の聴いたイメージは、とにかくカッコイイ!!!という感じですね。演奏時間も、5分以内に収まっていますし、聴くからにアンコンのために書かれたんじゃないか?と思わせるような曲ですね(笑)楽譜は「アスキ・カタスキ~」ほど難しくないですが、バロック調のテーマに出てくる細かい音符のアーティキュレーションとタンギングが大きなポイントになると思います。細かい音符のアーティキュレーションとタンギングを正確に吹くことはもちろん大切ですが、あまり意識しすぎると、アタックが強くなりすぎて、曲が重くなってしまいますので、「急」の部分は、どれだけ軽く正確に演奏できるかがポイントになると思います。あとは、全体的にffやfの部分が少なく、短いフレーズでの強弱の指示が細かくありますので、全体的に音量を控えめにして、強弱をうまくつけてやらないと、曲が単調になってしまい易い点も注意が必要です。馴染みやすいメロディーで、楽譜上はそれほど難解ではありませんが、アーティキュレーションとタンギングでやや高度なテクニックが要求されるのと、曲の表現もなかなか難しいと思いますので、難易度としては「4」ぐらいですね。


・リベルタンゴ (作曲:ピアソラ 編曲:浅利真) 難易度:4

 

(一口コメント)
ヴィーヴ・サクソフォーン・カルテットのバリトン奏者の浅利さんの編曲した名曲のリベルタンゴです。メロディーはみなさんもよくご存知だと思いますが、この楽譜の編曲は非常に面白くて、各楽器の活躍するフレーズが曲の中に交互に盛り込まれていて、速いテンポで演奏するとかなり演奏効果の高い編曲になっています。各パートの難しいフレーズの場所が決まっていますので、難しいフレーズを練習しやすいと思います。この曲は、アンコン用というよりは、演奏会のアンコールでパリッと吹くと、おぉーーーーー!!!っという感じの編曲だと思いますので、アンコンでも演奏会でも使える曲だと思います。この曲のポイントは、どれだけ速いテンポで細かい音符の動きをキッチリとなおかつサラっと吹いけるかだと思います。ゆっくりから練習していって、徐々にテンポを上げて練習するというオーソドックスな練習をコツコツしていけば仕上がると思いますので、中高生で指がよく回るというグループにはオススメですね。ゆっくりのテンポで吹けば、それほど難解な編曲ではありませんが、テンポを上げて速いテンポで吹くとなかなか難しい曲ですので、難易度としては「4」ぐらいだと思います。



・陽炎の舞踏 (作曲:八木澤教司) 難易度:4



(一口コメント)
 この曲も八木澤さんの作品のひとつで、中高生の方がアンコンでもよく演奏する曲です。曲は「緩⇒急⇒緩⇒急」の構成になっていて、冒頭の叙情的なメロディーから始まります。この曲ですが、うちのカルテットでも演奏したことがあるのですが、吹いてる分には演奏効果が高いような気がするのですが、実際に客観的に聴いてみると、吹いてる時に感じるほど演奏効果は高くなく、特に「緩」の部分は4人のサウンドがピッタリと合っていないと、かなり貧弱に聴こえてしまいます。「急」の部分は聴き栄えがしますが、「緩」の部分はうまく4人のサウンドを合わしていかないと、各奏者の音がむき出しになってしまいますので、注意が必要です。楽譜上はそれほど難しくないのですが、「緩」の部分をちゃんと聴かせるのが非常に難しい曲ですので、難易度は「4」だと思います。個人的には、「アリオンの琴歌」の方が聴き栄えがしますので、どちらかで悩むのであれば、「アリオンの琴歌」の方を私はオススメします。


・イマージュ~サクソフォーン四重奏のために 難易度:4



(一口コメント)
 5つの楽章から成る組曲で、内容もそれなりに充実した曲です。イマージュもうちのカルテットで演奏したことがありますが、この曲はCDの音源を聴いた感じではそれほど難しくは聴こえないのですが、実際に楽譜を見て吹いてみると、合わせるのが非常に難しい曲で、音源を聴いたように吹こうと思っても、なかなか思うように合わせられなくて苦労する曲だと思います。アンコンでは、5分以内に収める必要がありますので、カットが必要です。私ならば、1、2楽章全部と、最後の5楽章の最後の部分で4分30秒ぐらいのカットにすると思います。この曲も、4本のパート全てにそこそこのテクニックが求められるのと、やはり4人の演奏をきっちり合わせるのが結構難しい曲ですので、この曲も難易度は「4」だと思います。演奏のポイントは、1楽章、5楽章はどれだけ速いテンポで正確に軽く吹けるかと、2楽章を演奏するならば、アルトの旋律をどれだけ美しい音色で叙情的に吹けるかだと思います。


・SOON (作曲:清水大輔) 難易度:4



(一口コメント)
 この曲は、2001年、つまり今から約10年前に書かれた曲なのですが、私もつい最近まで知らなかった曲です。曲は3つの楽章から構成されていて、1楽章はちょっとテイストの変わった軽快なメロディーで始まり、ソプラノとアルトは1楽章の中でフラジオが出てきます。また、リズムも少し変わっていて、面白い曲だと思います。2楽章は、バリトンの刻みで始まり、2楽章前半はアルトとソプラノの16分音符が交互に出てきてメロディーになるという結構難しい部分が登場します。中盤から終わりにかけては、カッコイイ主旋律をソプラノとアルトがTuttiでハモり、後半は倍のテンポになって、最後は静かな和音で終わります。3楽章は、ゆっくりしたテンポで始まり、ソプラノとテナーがメロディーを交互に担当し、アルトとバリトンが加わってハーモニーを作ります。3楽章は、盛り上がって終わらないので、アンコンでこの曲を選曲するのであれば、3楽章の最後の終わり方がゆっくりのテンポで静かに終わるので、この曲の構成では少し寂しい感じがするかも知れません。この曲で一番難しいのは1楽章で、テンポはそれほど速い訳ではないのですが、指定テンポが上がると急に難しくなります。また、フラジオも出て来ますので、そこは外さないように演奏しなければ、逆に個人レベルの低さが露呈してしまう危険な曲でもあります。そういう意味から言えば、難易度は「4」だと思います。


以上、難易度:5~4のオリジナル曲について一口コメントを書いてみましたが、いかがでしたか?



なお、ここで紹介した曲の楽譜、音源は、以下で手に入ります。

<<楽譜>>

              


・SOON (作曲:清水大輔)





・アスキ・カタスキ・ハイクス・テトラクス・ダムナメウス・アイシオン (作曲:八木澤教司)





・バラード・フォー・トルヴェール (作曲:横内章次)
 ⇒ レンタル譜になりますので、須川展也ファンクラブ事務局へ申し込みになります。


 
・ギリシャ組曲 (作曲:P.イトゥラルデ)





<<音源CD>>

     



・バラード・フォー・トルヴェール (作曲:横内章次)





・ギリシャ組曲 (作曲:P.イトゥラルデ)





・SOON (作曲:清水大輔)

  


・トルヴェールの惑星より「彗星」 (作曲:長生淳)





アンサンブルコンテストに出場される皆さん、頑張って下さいね!





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バリトンサックスからのコンバート

今日は、バリトンサックスから、アルトサックス、ソプラノサックスへの楽器のコンバートについて書きたいと思います。

先日、ブログのコメントで、バリトンサックスからアルトやソプラノサックスへ楽器が変わる視点で記事を書いて下さいというご依頼がありましたので、それにお応えして記事にすることにしました。

中学生や高校生の吹奏楽部の方ですと、入部していきなりバリサクを吹くことになったという方も多いと思います。

普通は、サックスの基本はアルトサックスですので、まずはアルトサックスで基本をしっかりと身に付けた後に、テナーやバリトン、ソプラノへの楽器の持ち替えをしますので、その場合は他のサックスを吹くのもそれほど大変ではないのですが、特に初めてのサックスがバリトンで、その後に音域の高いアルトやソプラノにコンバートすることになったという人は、もともとアルトやソプラノを吹いている人と同じように吹くのに苦労すると思います。

では、なぜバリトンサックスからサックスを始めた人が、アルトやソプラノに楽器が変わるとなかなか上手く吹けずに苦労するのでしょうか?

今回の焦点はそこになります。

では、順番に書いてみたいと思います。

一番分かり易いところで行くと、まずは楽器の大きさが全然違いますよね?

あとは、マウスピースの大きさが小さくなること、リードの大きさも小さくなること、そして、吹いて出てくる音もバリトンに比べるとアルトやソプラノは高い音が出ますよね。

これらの違いが各楽器の奏法への違いとなって出てきます。

サックスは、吹奏楽で普通に使われている楽器は、音が低い順に並べるとバリトン、テナー、アルト、ソプラノの4種類です。

楽器の調は違っていても、この4種類のサックスの奏法や運指は、基本はどれも同じです。

ところが、基本は同じと言っても、大きく違うところは以下の点が違ってきます。

1.アンブシュアの締め具合
2.息のスピード
3.息の量

順番に説明していきましょう。

まずは、1.アンブシュアの締め具合です。

アンブシュアは、バリトンからテナー、アルト、ソプラノとなるにつれて、タイトなアンブシュアが必要になります。
このタイトなアンブシュアとは、「上下にマウスピースを強く噛む」ということではなく、「マウスピースを唇の周りから均等にギュッと締める」ことを指します。

つまり、バリトンが一番ゆるいアンブシュアになるのです。
これは、リードの大きさがバリトンが一番大きく、音も低い音を出すためにリードの振動幅もそれだけ大きくなるためです。

そのため、バリトンからアルトやソプラノに楽器が変わると、アンブシュアの締め具合はバリトンの時に比べるとギュッとタイトにしてやらないと、リードの振動幅が小さくならずに高い音を出すのがしんどくなると思います。

アルトを最初に身に付けておくと、タイトなアンブシュアも感覚として分かっているので、テナーやバリトンに変わる時は、アンブシュアをぐっと緩めてやればいいですし、ソプラノになると少しだけタイトにしてやるぐらいで対応できるのですが、初めてのサックスがバリトンから始めたという人であれば、ゆるいアンブシュアで慣れてしまっていますので、タイトなアンブシュアに変えるのはかなり大変になるという訳です。

ですので、バリトンから始めたという方は、アルトやソプラノに楽器をコンバートする際には、思ったよりもかなりアンブシュアはタイトにしてやらないといけないと思いますので、きんちゃく袋の口をギュッと締めてやるような感じでアンブシュアを絞ってみて下さい。


次に、2.息のスピードについてです。

恐らく、バリトンからアルトやソプラノに楽器が変わった時に、一番大きな壁となり、一番苦労するのは、この「息のスピード」が大きく変わるという点だと思います。

アルトサックスを吹く時に、低音域、中音域、高音域と吹く場合は、口の中の広さをだんだん狭くしていって、高い音になればなるほど息のスピードを速くしてやる必要があるということは、非常に大切なこととして何度も書いてきましたが、バリトンからアルト、ソプラノと楽器をまたがると、アルトの低い音から高い音までの息のスピードの違いよりもはるかに大きな息のスピード違いが出てくることになります。

バリトンでは、楽器が大きくてマウスピースやリードも大きいので、息の量はたくさん必要になりますが、息のスピードに関しては、アルトやソプラノに比べるとそれほど息のスピードがなくても、低音から高音まで楽に音が出てくれるので、息のスピードをそれほど意識しなくても、それなりに音が出てくれるんですよね。(本当は、アルトやソプラノと同じように、息のスピードもそれなりに意識して吹く必要があるのは言うまでもありませんが・・・)

このように、バリトンからサックスを始めた方は、息のスピードをそれほど必要とされませんので、アルトやソプラノのように息のスピードがかなり必要な楽器に変わった時に、必要となる息のスピードに全く対応できずに、特に高い音が全然出ないとか、高い音が裏返って低い音しか出ないということがよく起こるのです。

ですので、バリトンから始めて、アルトやソプラノに楽器をコンバートする方は、「息のスピード」の記事をしっかりと読んで、口の中の広さをコントロールしながら息のスピードを速くする練習を積む必要があります。

バリトンでは、低音域から中音域は、「オー」と発音した時の口の中で、高音域でも「ウー」ぐらいの発音の時の口の中の広さで十分に対応できますが、アルトやソプラノではそれよりもはるかにスピードの速い息が必要になりますので、「イー」や「キー」または「キュー」、最高音ぐらいでは「チー」または「シー」ぐらいの発音で、口の中をかなり狭くしてやって、スピードの速い息を楽器に吹き込むトレーニングをしっかりとして下さい。

これが、バリトンからサックスを始めて、アルトやソプラノに楽器が変わる時に一番大切なポイントになります。

ついついバリトンの時のように、口の中が広がってしまうと、息のスピードが足りなくなってしまって、特に高音域を吹く時にマウスピースを上下に強く噛む、いわゆる「噛み過ぎのアンブシュア」になってしまう可能性が非常に高くなってしまいます。


最後は、3.息の量についてです。

息の量については、上にも書きましたが、バリトンが一番たくさんの息が必要になりますので、アルトやソプラノに変わった場合は、必要となる息の量は減りますので、バリトンと同じような感じで吹くと、息が口元で余るぐらいに感じるかも知れませんね。

その分、口元から楽器に入っていく息のスピードを上げてやらないと口元で息が余って逆に苦しくなることもあると思います。

ですので、「2.息のスピード」さえうまくコントロールできれば、アルトやソプラノに変わった場合の「3.息の量」については、それほど注意すべき点はないと思います。

あえて「3.息の量」について注意すべき点を挙げるとすれば、バリトンからアルトやソプラノに変わった時に、バリトンと同じように息をたくさん入れようとすると、口の中が広がってしまいますので、アルトやソプラノを吹く時には、バリトンの時のように口の中が広がりすぎないように注意してやるぐらいでいいと思います。

バリトンからサックスを始めて、アルトやソプラノに楽器をコンバートすることになった方、いかがでしょうか?

吹奏楽の顧問の先生とかで、サックスのことにあまり詳しくない先生とかですと、サックスの初心者の方に最初にバリトンを吹かせたりすることも多いと思います。

しかしながら、バリトンサックスは、それほど息のスピードコントロールができなくてもそれなりに吹けてしまうところがあるので、いきなり初心者の子にバリトンから吹かせるということなんだと思いますが、バリトンからサックスを始めて、後でアルトやソプラノに楽器を変えさせる先生も、こういった部分をしっかりとアドバイスできないとダメだと思います。

私が吹奏楽部の顧問であれば、1年生の初心者にはまずアルトサックスをやらせて、ある程度経験を積んで基礎ができて来てから、テナーやバリトン、ソプラノに楽器をコンバートさせる方法を取ると思います。

その方が、アルトで基本をしっかりと身につけていますので、いざとなれば誰をどのパートにでも振り分けることができますからね。

まぁでも、それぞれの学校の吹奏楽部の事情で、部員が足りないために、仕方なく初心者の方にいきなりバリトンから始めてもらうしかないという学校も多いのだと思います。

そういう中高生の皆さん、バリトンからサックスを始めたという方は、ぜひこの記事を参考にして、アルトやソプラノへの楽器のコンバートを成功させて下さいね!!



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トルヴェールカルテット with 本田俊之

今日は、私のおすすめCDでも紹介している、トルヴェールカルテット with 本多俊之についてです。

紹介している「High Five」のアルバムより、私の大好きなチック・コリアの「Spain」のライブ映像がなんと、、YouTubeにアップされていましたので、紹介したいと思います。

この映像は、恐らく「High Five」のアルバムが出てから少し経ってからのライブ映像だと思いますので、もう10年ぐらい前でしょうかね。


実は、私も京都でこれと同じライブを生で聴いたんですよ。

私のブログの記事に、「2人のホンダさん」ということで書いていますが、その二人のうちの一人、本多俊之さんのトルヴェールとのコラボレーションです。




一番手前が本多さん、そして新井さん、田中さん、彦坂さん、須川さんと並んでいます。

いや~~~~CDでもそうですが、本多さんのアドリブソロはシビれますね!!!

私が生で聴いた時も、本多さんの熱いハートのこもった演奏に私は魅了されてしまい、それからは本多さんの大ファンですよ。

実は、この「Spain」は、私が前に結成していたサックスアンサンブルで練習していたのですが、曲が完成する前に実質、解散のようになってしまったので、いつかまたこの「Spain」をやりたいとずっと思い続けている曲です。

そして、「High Five」のアルバムの思い出の曲もアップされていましたよ!
「サクソフォーンパラダイスⅠ、Ⅱ、Ⅲ」です。



この演奏は、私のオススメCDでも紹介している、以下の「High Five」のライブ映像です。
このCDは、既に廃盤になっているCDですが、Amazonで手に入ります!

このアルバムは、私のお気に入りCDのベスト10に入る素晴らしいアルバムですので、この映像を見て感動した!という方はぜひ聴いてみて下さい。





この曲は、前に私が組んでいたサックスクインテットで、アンサンブルコンテストでも演奏しましたし、あとは地元の吹奏楽フェスティバルでゲストとして出演した時に演奏した思い出の曲でもあります。

この時に、一緒にサックスを吹いていた仲間たちと、いつかもう一度でいいからこれらの曲を一緒に演奏したい!!!と思っても、その夢が実現することはもう二度とありません・・・

このサクソフォーンパラダイスを聴いていると、楽しかったあの頃の思い出がよみがえってくると同時に、私のクインテットのかけがえのないメンバーだった、バリトンサックスのI君の悲しい旅立ちが頭から離れません。

あとの4人は、いつか一緒に演奏するために集まることはできても、I君だけはもう一緒に演奏することはできません・・・

当時、京都の楽団のエキストラとして依頼を受けて、その時のメンバーと組んだクインテット。

I君も最初は、「High Five」の曲の難しさに苦労しながらも、この曲のⅢ楽章の冒頭に出てくるバリトンのソロもバッチリこなせるまでに上達して、私もすごく嬉しかったのを昨日のことのように思い出します。


アンサンブルコンテスト、メンバーの結婚式の披露パーティーでの演奏、地元の吹奏楽フェスティバルでのゲスト出演・・・
前の私が組んでいたクインテットは、今私が組んでいるカルテットとはまた違ったテイストのアンサンブルで、今のカルテットとは違った楽しさがあり、充実していましたね。

残念ながら活動は途中で休止となってしまいましたが、またいつか同じメンバーで復活させたいとずっと思い続けています。

メンバーも今はバラバラとなってしまっていますが、いつか4人で集まって、I君の追悼コンサートができればいいなと思っています。

少し暗い話になってしまいましたが、私がサックスを始めてもう30年以上が過ぎましたが、本当に色んな人と出会い、色んな思い出が私の中に蓄積されて、その多くの経験が今の私の音楽活動を支えています。


このブログを読んで頂いている方には、中学生、高校生の方から、大学生、一般の社会人の方まで幅広い方々がいらっしゃると思います。

みなさんも、今の音楽活動の中で、色んな方々と出会い、色んないい思い出をたくさん作って下さい!




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