ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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高音域は楽に出せる

今日は、「高音域は楽に出せる」というタイトルで記事を書きたいと思います。

初心者の方や中高生の方で、サックスを始めたばかりの人ですと、高音域の音がうまく出せないということで悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

高音域についてはこのブログでもいろんな記事で書いてきましたが、特にパームキーを使った上の「レ」の音から、さらにサイドキーをプラスした「ミ」の音、そして最高音の「ファ#」の音までの音域は、出すのに苦労しているという人がたくさんいると思います。

しかしながら、これらの高音域の音はコツさえつかめば本当に楽に出すことができます。


ということで、この記事では上の「レ」から最高音までの高音域が楽に出せるちょっとしたコツと練習方法について書いてみたいと思います。


まず最初ですが…

高音域が出せない、出しにくいという人は、この記事のタイトルのように「高音域は楽に出せる」というイメージを持ってください。

まずこれが最初のステップです(笑)

なーーんだ、イメージを持つことぐらいで本当に出やすくなるのかぁ~?って思う人もいらっしゃるかも知れませんが、他の記事でも書いているように、サックスを吹く上で「イメージを持つこと」は非常に大切です。

本当に不思議なのですが、このイメージを持って吹くのと吹かないのでは本当に大きな差が出てきます。

普通の人なら、サックスを吹くときに下の音から音階で高い音に上っていくと、上のラ~シ、ド、レ…と吹いていくと、ものすごく高い音を吹いているかのように感じてしまう人が多いのではないでしょうか?

これは、自分が「高音域は高くて出しにくい…」とか、「出せないのでものすごく高い音だ…」という勝手なイメージを持っているからです。

これでは出るものも出なくなってしまいますので、まずはそのイメージを変えましょう。


では次ですが、次はサックスで高い音域を吹くときに大切なことは何でしょうか?
私のブログによく来て頂いている方はすぐにピンと来ますよね(笑)

そうです、「息のスピードを速くすること」と、「息の量を減らすこと」です。


他の記事と繰り返しになりますが、サックスで高音域を吹くときには息のスピードが必要です。
特に、左手のパームキー、右手のサイドキーを使う高音域ではかなり速い息のスピードが必要になります。

そのためには、口の中をぐっと狭くしてやって、「イー」もしくは「ユー」、「キー」もしくは「キュー」と発音する時の狭い口の中の状態にしてやり、細くて速い息を入れてやることで高音域が出しやすくなります。


ここまではいいでしょうか?

次に、「息の量を減らすこと」について書きたいと思います。

口の中を狭くして息のスピードを速くすることはすぐに分かると思いますが、この「息の量を減らすこと」が実は上の「レ」の音よりも高い音を吹くときに大きく影響してきます。

上の「ド」と「レ」の音ぐらいまではちゃんと出るんだけど、右手のサイドキーをプラスした「ミ」の音になると音が裏返ったりして音が出ない…という人は、強く吹きすぎて吹き込む息の量が多すぎるという場合がほとんどです。

上の「ミ」の音ともなれば、かなり高い音になりますので、普通の人ならばかなり強く吹かないと音が出ない…っていう風に考えて、かなり強く息を入れようとする人が多いと思いますが、実はこれが高い音を出すのを邪魔している大きな原因です。

上の高い音域で、息を強く入れようとすると、口の中が広がって息の量も増えますので、高い音が出なくなってしまいます。

高い音域で強く息を入れようとしてしまうのは、「高い音は強く吹かないと出ない」というイメージを無意識のうちに頭に持っているからではないでしょうか?

しかし、実際に強く吹いても高い音域が出ないということは、「高い音は強く吹かないと出ない」というイメージは間違っているということになりますよね?(笑)


サックスで高い音域を吹くときは、「強く吹きすぎない」ことが大切です。

これは、「強く吹くと息のスピードが速くなる」と思い込んでいるから、高音域を吹くときに強く吹いてしまうのですが、実際に強く吹こうとすると口の中が広がって、息の量も増えますので、息のスピードも落ちてしまい、高い音が出ないということになってしまいます。

上の「ド」の音ぐらいまでは、少々強く吹いても音は出てくれますが、パームキーを使った上の「レ」の音よりも上の高い音域になると、息の量を減らしてやらないとちゃんと出てくれなくなります。


少し話が細かくなってきましたので、ここでポイントをおさらいしてみましょう。

<高音域>
・アンブシュア : タイト
・息のスピード : 速い
・息の量    : 少ない
・息の圧力   : しっかりかける
・口の中    : 狭くする


<低音域>
・アンブシュア : ルーズ(縦に緩める)
・息のスピード : 遅い
・息の量    : 多い
・息の圧力   : しっかりかける
・口の中    : 広くする


中音域ついては、高音域と低音域の中間ぐらいと考えて下さい。

この違いを見てみると、高音域では息の圧力は低音域と同じで、口の中を狭くして少なくて速い息を入れることが大切だということが分かります。

ということは、このポイントさえちゃんと守れば、「高音域は楽に出せる」ということなんです。


それでは、実際に練習してみましょう。


メトロノームでテンポを60~72ぐらいにセットして、上の「レ」、「ミ」、「ファ」の3つの音を使って吹いてみましょう。

「レ」と「ミ」は2拍ずつ伸ばして、最後の「ファ」の音をロングトーンしてみて下さい。

このときの大切な注意点ですが、、、


すべての音を、強弱記号で言うと、mp(やや弱く)もしくは、p(弱く)で吹いてみて下さい。

そうです、音量は小さめに吹くということです。


1、2、3、スッ、「レーー、ミーー、ファーーーーーーーー…」


みなさん、どうでしょうか?

音は小さめですよ!!!

ここで大きな音で吹いてしまったという人はやり直しです(笑)


さぁ、もう1回いきますよ~~~


1、2、3、スッ、「レーー、ミーー、ファーーーーーーーー…」


身体をリラックスさせて、楽に小さめの音で吹けましたか?


この練習で大切なことは、小さめの音で吹くことで息の量を減らしてやり、口の中を狭くすることでその少ない息のスピードを速くして、高音域を楽に出す練習です。


音量のコントロールは、息の量で調節しますので、息の量を減らして小さめの音で吹いて、口の中を狭くすることで息のスピードを速くしてやると高い音域が楽に出るという訳です。

今までこれらの高い音域を強く吹いて出していたという人は、この練習をすると楽に高い音域が出るということに気付くと思います。

これでも出ないという人は、息のスピードが足りないか、息の量が多すぎているか、タイトなアンブシュアができていない人だと思いますので、その辺をチェックしてみて下さい。


つまり、高音域がうまく出せないという人は、小さめの音でちゃんと音を出す練習をすることが大切だということです。

リラックスして小さめの音で高い音が出てくれると、「高音域は楽に出せる」ということがよく分かると思いますので、それを実感できた人はこれを機会に、今までのイメージをきれいサッパリと変えてしまいましょう!(笑)



さてさて、お次はこれらの高音域を大きな音で響かせる練習にいきたいと思います。

練習方法は、先ほどの「レーー、ミーー、ファーーーーーーーーーーー」の練習と同じ要領で、mpかpの小さめの音で吹いて、最後の「ファ」の音を途中でクレッシェンドしてみて下さい。

クレッシェンドは、だんだん大きくですので、小さめの音でファの音が出たら、そこからファの音をどんどん大きくしていってみて下さい。


どうですか?ファの音をだんだん大きくしていけましたか??

ファの音の出だしは、mpもしくはpですので、すぐに出ると思いますが、そこからファの音をクレッシェンドしていくには、口の中を広げずにお腹で吹き込む息を「グーーーーーーッ!!!」と強く押し出していくようにして音を大きくしていきます。

この時に、口の中が広がってしまうと音が裏返って出なくなってしまいますので、口の中が広がりそうになるのをぐっと我慢して、息をお腹の力でグイグイと押してやって音を大きくしていきます。

音量は、最終的に、ff(フォルティシモ)よりも大きなfff、ffff、fffffぐらいまでに持っていってみてください(笑)

さぁ、いかがでしょうか?

口の中を広げずに、お腹で息を強く押し出すことで音量を上げていくと同時に、喉を開いて喉からお腹にまで音が響くようにしてやれば、よく響く伸びやかな高音域になってくると思います。


実は、この練習は先日、私の指導している生徒さんにもやってもらったのですが、今まで喉に力が入りすぎて、腹式呼吸を使っても喉で息を止めてしまっていたのが、喉に力が入らなくなり、腹式呼吸で息をしっかりと押し出す力が口までダイレクトに伝わるようになって、伸びやかなよく響く高音が出るようになった練習法です。

文章で書いてますので、ちょっと分かりにくいかも知れませんが簡単な練習ですので、実際にやってみるとすぐに分かると思います。


今回は少し長くなってしまいましたが、「高音域は楽に出せる」の記事、いかがだったでしょうか?


サックスを吹いている人で、普段の練習でうまく高音域が出せずにマウスピースを強く嚙んで出そうとしていたり、強く吹いているのに出ないと悩んでいる人も多いと思いますが、実はサックスで高音域を出すのは息のスピードと量の関係をちゃんと理解していれば、あとはちょっとしたコツさえつかんでしまえば本当に楽に出せますので、悩んでいる人は頭の中を一度リセットして、まずはイメージから180度変えてみて下さい。


そうすれば、高音域の音をきれいによく響く音で吹けるようになるのも、それほど時間がかかることではないと思いますので、みなさんも頑張って練習しましょう!!





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タイトなアンブシュアと噛み過ぎのアンブシュアの違い

今日は、「タイトなアンブシュアと噛み過ぎのアンブシュアの違い」ということで、以前の記事に書いた2つのアンブシュアの違いについて書いてみたいと思います。

過去の記事でも、部分的にこの2つのアンブシュアの違いについて触れているところもあるのですが、実際にどこが違うのかというところを記事にしてまとめてみることにしました。

この「タイトな~」という表現と、「噛み過ぎの~」という表現は、この2つのアンブシュアが違っているということを表すために私が自分で作った表現なのですが、さすがに言葉だけではピンと来ないという人や、実際にタイトなアンブシュアにしたつもりが、マウスピースを上下に噛み過ぎたアンブシュアになってしまったという人も中にはいるのではないでしょうか。

ですので、ここではこの2つのアンブシュアの大きな違いについて説明することにします。


まず、「タイトなアンブシュア」についてですが、これは高音域を吹く時や、ソプラノサックスなどの高音域のパートを担当するサックスを吹く時に使われるアンブシュアを指していて、私のよく使う表現で言うと、「きんちゃく袋の口をギュッと締めたようなアンブシュア」のことです。

噛み過ぎのアンブシュアと違う点は、マウスピースを周りから均等な力で締め付けてやようにして、上下に強く噛んで下の歯の力で下唇をリードに押し付けるようにしない点です。

タイトなアンブシュアでは、口の両端をギュッと内側にすぼめると同時に、下唇を硬くしてやり、リードの振動幅が小さくなるようにしてやります。

つまり、タイトなアンブシュアでは、下の歯の力を使わずに下唇を硬くしてやることでリードの振動を小さくすることです。


ところが、噛み過ぎのアンブシュアになっている人は、下の歯で下唇の裏側をギューーーッと噛んで下唇をリードに強く押し付けるようにしていますので、確かにリードの振動は小さくなりますが、リードの真ん中から根元部分の振動を殺してしまっていますので、響きのない詰まったような音色になってしまうというわけです。


簡単に言えば、下の歯で下唇を強く噛んでいるかどうかということが「タイトなアンブシュア」と「噛み過ぎのアンブシュア」の大きな違いということです。

腹式呼吸が正しくできていて、息に圧力がしっかりかかっていて、スピードもしっかりとついていれば、下の歯で下唇を強く噛んでやらなくても、下唇を少し硬くしてやるだけでリードの振動幅はすぐに小さくなりますので、高い音も楽に出ますし、リード全体が振動するようになりますので音もよく響いてくれます。

さぁ、みなさんはいかがでしょうか?

あなたは高い音を吹くときは、「タイトなアンブシュア」になっていますか?それとも、「噛み過ぎのアンブシュア」になっていますか?

この違いは、長時間吹いた時の疲れ方にも出てきます。

噛み過ぎのアンブシュアになっているという人は、もうお分かりですよね?
長時間、いや長時間吹かなくても、吹いているとすぐに下唇の裏側が痛くなってきます。


それでは、タイトなアンブシュアがちゃんとできている人はどうでしょうか???
これは過去の記事でも何度か書いたことがありますが、頬の筋肉が疲れて、頬が痛くなってきます。

頬の筋肉が疲れるのは、アンブシュアをタイトにするときに口の両端を内側にギュッとすぼめますので、そのときに頬の筋肉をすごく使うからです。

アンブシュアの練習でボールペンをくわえるということを書いたと思いますが、ボールペンを噛まずに唇の力だけでボールペンが水平になるように保とうとすると、口の両端をギュッとすぼめないといけませんので、かなり頬の筋肉の力を使わないとボールペンが下に下がってきてしまいます。

このように、長時間吹いた時の口や頬の疲れ方でも正しいアンブシュアになっているかどうかが判断できます。


あと、アンブシュアはしっかり固定して動かないようにするのが基本だということも書いたと思いますが、「アンブシュアをギュッと締めてタイトにしたり、ぐっと緩めてルーズにしたりするということは、アンブシュアは動いているんじゃないですか?」という質問を受けたことがありますが、「アンブシュアをしっかり固定して動かないようにする」というのは、アンブシュアを作る時に上の歯2本をしっかりとマウスピースに当てて、マウスピースがブレないようにすることを指しています。

つまり、上の歯2本をマウスピースにしっかりと当てて、マウスピースが前後左右に動かないようにしっかりと固定した上で、唇を周りからギュッと締めてタイトにしたり、口をぐっと縦に緩めてルーズにしたりすることでリードの振動をコントロールするということです。

アンブシュアをタイトにしたときに上の歯が浮いてしまって、マウスピースが動いてしまうという人は、上の歯2本がしっかりとマウスピースに当たっていないということです。

ちゃんとタイトなアンブシュアができると、口を周りからギュッと絞ったときに、上の歯2本がマウスピースにめり込むぐらい強く当たっているように感じると思います(笑)

私が指導している生徒さんに、「上の歯がマウスピースにめり込むようになってしまってるんですが、いいんでしょうか?」という質問を受けたのですが、「そうです!そうじゃないといけないんですよ!」って答えましたからね(笑)

つまり、下の歯は強く噛んではいけないのですが、逆に上の歯はマウスピースにめり込むぐらい強く当たってないといけません。

ここがアンブシュアの大切なポイントですので、みなさんもチェックしてみましょう。


正しいアンブシュアの基本は、上の前歯2本がしっかりとマウスピースに当たっていることですので、マウスピースの歯の当たる部分にティースマークが付いて、その部分が削れてくるということは、上の前歯2本がしっかりとマウスピースに当たっている証拠ですので、すごくいいことなんですよね。

マウスピースパッチを貼っていらっしゃるという方も多いと思いますが、正しいアンブシュアがちゃんとできている人は、マウスピースパッチを貼っていてもすぐに破れてくると思いますし、なかなか破れてこないという人は、上の歯の支えが甘い人だと思います。

ちなみに、私は基本はマウスピースパッチを貼らない人なんですが、新しいマウスピースにはパッチを貼って吹いてますが、吹いているうちにすぐに破れてきますし、ティースマークが付かないように貼ったはずが、パッチの交換のときにはがしてみたらしっかりとティースマークが付いてしまってますので、結局はマウスピースパッチを貼る意味がないんですけどね(笑)

つまり、そのぐらい上の歯がしっかりとマウスピースに当たっているということです。

記事のタイトルと少し話が横道にそれてしまいましたが、上の前歯の支えは正しいアンブシュアを作るうえでは非常に大切ですので、みなさんも普段から意識してみて下さい。


さて、今日は「タイトなアンブシュア」と「噛み過ぎのアンブシュア」の違いについて書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

みなさんも、タイトなアンブシュアと噛み過ぎのアンブシュアの違いを正しく理解して、普段の練習でもしっかりと意識してみましょう。



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奏法の問題か?楽器の問題か?

今日は、「奏法の問題か?楽器の問題か?」というタイトルで記事を書いてみたいと思います。


いつも「ミストなサックス」へご訪問頂き、ありがとうございます。

よくみなさんからサックスについての質問メッセージを頂くのですが、「~の音がうまく出せないんですが、どうすればいいでしょうか?」、「低い音がすぐにひっくり返ってしまってしまうのですが、アンブシュアが悪いのでしょうか?」といったご質問がよくあります。

その時に、実際にその状況を私が自分の目で見て確認できれば、的確なアドバイスができるのですが、そうもいかないので、そんな時はメッセージを頂いた方に色んな質問をして、まずはそうなってしまっている原因が、「奏法の問題か?楽器の問題か?」を切り分けてもらうようにしています。

それは、「楽器の調整」の記事でも書いていますが、サックスという楽器は非常にデリケートな楽器で、普通に大切に扱っていても、ずっと吹いているうちに楽器のキーの調整が狂ってきたりして、タンポがちゃんと閉まらなくなってしまったり、キーのバネが弱ってきたり、コルクやフェルトが剥がれてしまったりと、いろんなことが起こります。

楽器の調整が狂って、このいろんなことが起こると、いくら正しい奏法で吹いたとしても、音がちゃんと出てくれなかったり、楽器が吹きにくくなってしまったりします。

そこで、サックスを始めたばかりの初心者の方や、中高生のみなさんの中には、正しい奏法で吹けているにも関わらず、楽器の調整が狂っていることで音がちゃんと出ないのが自分の奏法が悪いためだと勘違いしてしまい、アンブシュアをいろいろと変えたりしているうちに奏法までおかしくなってしまうということになってしまったりします。

それを避けるためにも、「あれ?音がいつものように出ないぞ?」という状況になったら、まずはその原因が「奏法の問題か?楽器の問題か?」をハッキリさせましょう。


原因の切り分け方はいたって簡単です。

1.まずは他の人(同じパートの先輩や後輩、先生など)が吹いても同じ症状が出るかどうかをチェックする。

2.楽器店のリペアマンに楽器をチェックしてもらい、調整が狂っていないかどうかを確認する。


この2点をチェックしてみて、どちらも問題がないようであれば、音がちゃんと出ないのは自分の奏法に問題があるということになります。

みなさんはいかがですか?

なーーーんだ、当たり前のことじゃん。。って思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、楽器の調整が狂ってくるとちゃんと音が出なくなってしまうということを知らない人は、これを機会に楽器をちゃんと定期的に調整に出すようにして、いつも楽器がベストの状態をキープできるようにしておきましょう。

楽器を調整に出す頻度ですが、以前の記事にも書いているようにサックスを吹く頻度にもよりますが、普通に1週間に1~2回程度使うぐらいですと、半年に1回ぐらいは調整に出した方がいいと思います。

ちなみにうちのアンサンブルのメンバーは、だいたい3ヶ月~半年に1回ぐらいの頻度で楽器を調整に出しています。

また、毎日何時間も練習する音大生などは、毎月楽器を調整に出しています。


こまめに楽器をリペアマンにみてもらうようにしておけば、楽器のコンディションが大きく崩れたりすることもありませんし、簡単なキー調整ぐらいなら無料で対応してくれたりしますので、コストもかかりませんし、いいことばかりです。

みなさんも、「あれ?楽器がいつものように鳴ってくれない・・・どうして???」って思ったら、上記の2点をチェックしてみて、その原因が「奏法の問題か?楽器の問題か?」をハッキリさせるようにしましょう。


今回は、ごくごく当たり前のことを書いてみましたが、この切り分け方を知らない方が結構たくさんいらっしゃるように思いますので、知らなかったという人はぜひこの機会に覚えておきましょう!


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楽器の調整 | コメント:0 | トラックバック:0 |

楽器の選定品

今日は、「楽器の選定品」ということで、通販で販売されているサックスの選定品をご紹介したいと思います。

以前に書いた記事で、楽器を選ぶ時は可能な限りプロや上級者に楽器を選定してもらうべきだということを書きましたが、地方にお住まいで周りに楽器の選定をしてくれるようなプロや上級者もいないし、近所の楽器店にもサックスの在庫があまり置いてなくて、購入したいんだけどいい楽器を手にできないという人が多いと思います。

そういう方は、近くの楽器店でとりあえずいろんな楽器を試奏して自分の購入したいメーカーやモデルを決めておいて、それと同じメーカーのモデルでプロの先生の選定品をネットの通販で購入すればいいということをお話しましたが、実際に通販で販売されているプロの先生の選定した楽器は結構出ていますね。

まずは、ソプラノサックスですが、クラッシックや吹奏楽ではベストセラーのモデルとも言える、ヤマハの「YSS-875EX」で、須川先生の選定品が出ていますね。


ヤマハ ソプラノサックスYSS-875EX 選定品

ヤマハ ソプラノサックスYSS-875EX 選定品
価格:390,000円(税込、送料込)





実は、私の今使っているソプラノも須川先生の選定品のソプラノなんですが、音程も抜群にいいですし、音色もすごく柔らかくて本当にいい楽器ですね。私のモデルはこの楽器と同じ875シリーズなのですが、「YSS-875EXHG」というフラジオのHigh Gキーが付いているモデルですが、それ以外はこのモデルと同じです。


選定品は、選んだ先生の好みで個性が違ってくるのですが、須川先生の選定品は私も何本か吹いたことがありますが、どの楽器も抵抗感が少なめで響きが柔らかい音のする個体ばかりですので、須川先生の音色が好きな人や抵抗感の少ない楽器が好みの人は須川先生の選定品がオススメですね。


続いてアルトですが、こちらもクラッシックや吹奏楽では人気モデルのヤマハ「YAS-875EX」ですが、こちらは田中靖人先生の選定品です。


ヤマハ アルトサックスYAS-875EX 選定品

ヤマハ アルトサックスYAS-875EX 選定品
価格:344,000円(税込、送料込)




そして、こちらが須川先生の選定品です。




吹いてみるとお分かりになると思いますが、田中先生と須川先生の選定品では、それぞれの先生の選定する楽器の吹奏感が違っています。

私が吹いてみた感じでは、田中先生の選定品は抵抗感が少し強めで、割と芯のあるしっかりした音が出るのが特徴で、須川先生の選定品の方は抵抗感は少なめで、柔らかくてソフトな音が出るように思います。


私のアルトは国立音大の先生に選んで頂いたセルマーのSERIEⅡの選定品を使っていますが、私が購入した時代にはこのモデルはまだなくて、須川先生や田中先生の選定品とかもない時代でしたので、今からアルトを購入するという人が羨ましくてしかたありません(笑)

選定品の楽器は、プロの先生が多くの在庫の中からしっかりと選定している楽器ですので、本数にも限りがあって、売り切れてしまうと次に選定して頂くまでなかなか入荷しませんので、まさに早い者勝ちというところがありますので、購入モデルがしっかりと決まっているという人は、見つけた時にすぐに購入しないとすぐに売り切れてしまいますね。

他にも同じモデルのアルトで、私も尊敬しているサックスの巨匠の1人、ジャン・イヴ・フルモー先生の選定品があったのですが、残念ながら売り切れてしまったようで、リンク切れになっていましたので削除しました。

フルモー先生と言えば、カルテットのCDを別の記事で紹介していますが、私が始めてフルモー先生の演奏を聴いたときにはものすごい衝撃を受けて、さすが世界にのトッププレーヤーは桁が違う・・・とダニエル・デファイエ以来の衝撃を受けた人です。


実は、フルモー先生と須川先生は、ヤマハのこの「YAS-875EX」の製品開発にも携わっていて、この両先生からの演奏のプロとしての非常に厳しい要求に、今や世界トップクラスの楽器製造技術を持つヤマハが応えていって完成されたのがヤマハの875シリーズなんですよね。

ですので、須川先生、フルモー先生の「YAS-875EX」の選定品ということは、まさにこのモデルの開発に関わったプロが選んだ個体ですので、それはもう間違いのない個体だということは言うまでもありませんね。

このヤマハの875シリーズは、後で紹介しますが同じヤマハのジャズ向けに作られた「YAS-82Z」とは吹いたときの音色や吹奏感、キータッチなども全然違いますし、パッと見た目はほとんど変わらないのに、全く性格の違う楽器に仕上がっているというのも奥が深いところですね。

そしてそして、お次はテナーに行きましょう。こちらも875シリーズのモデル「YTS-875EX」です。

テナーの方は、トルヴェールカルテットのバリトン奏者としても有名な田中靖人先生の選定品と須川先生の選定品と両方ありますね。

ヤマハ テナーサックス YTS-875EX 選定品

ヤマハ テナーサックス YTS-875EX 選定品
価格:403,000円(税込、送料込)



田中先生のテナーと言えば、私が別の記事で紹介している非常に美しい音色でサン・サーンスの「白鳥」を吹いている動画がありますよね。

このモデルのテナーで田中先生の選定品となれば、あの動画のテナーの音色が頭に浮かびますね。

田中先生の選定品も何本か試奏してみたことがありますが、須川先生の選定品よりも抵抗感が少し強めで芯のしっかりした音の出る個体が多いので、抵抗感が少し強めの楽器が好きだという人は田中先生の選定品の方がしっくり来ると思いますし、抵抗感が少ない方が好きだという人は須川先生の選定品がいいかも知れませんね。

こちらが、須川先生の選定品のテナーです。





ここまでは、ヤマハの楽器ばかりを紹介しましたね。
次は、同じ国産の楽器でヤナギサワの楽器を紹介したいと思います。

ヤナギサワと言えば、私が中高生だった時代は、プリマ・ヤナギサワというブランド名でサックスを出していましたが、バンドジャーナルの裏表紙の広告で見るぐらいで、実際にヤナギサワの楽器を吹いている人はほとんど見かけませんでしたが、今やヤマハと並ぶほどの一流ブランドになって、クラッシックや吹奏楽の世界でもよく使われるようになりましたし、ジャズやフュージョンでもかなり人気のあるブランドに成長しましたね。

ここでは、通販で購入できるプロの先生の選定品ということで探したら、本田さんと同じ元T-スクウェアのサックス奏者でも有名な宮崎隆睦先生の選定品がありますね。

ヤナギサワの中位モデルの「A-901Ⅱ」です。







ヤナギサワの最上位モデルには、「A-991」や「A-992」がありますが、少し予算が安めの上位モデルということで、「A-901」、「A-902」や、この「A-901Ⅱ」などがあります。

私の知人がソプラノが欲しいということで、私の行きつけの楽器店でソプラノの「S-901Ⅱ」を購入しましたが、そのアルト版のモデルです。

この「S-901Ⅱ」は最上位モデルではありませんが、クラッシックや吹奏楽で使うのには非常に適したモデルで、新品の楽器としてもお値段もお手頃な楽器ですので、中高生の皆さんも学校でこのモデルを使っているという方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

しかも、元T-スクウェアの宮崎隆睦先生の選定品ですので、「A-901Ⅱ」の中でも選りすぐられた楽器ですし、新品の楽器を20万ぐらいで探している方にはもってこいの楽器だと思います。

この楽器も早い者勝ちですね。

ヤナギサワの楽器の特徴は、楽器に最新技術の新しいメカニズムが組み込まれていますので、他の楽器とキーの機構が少し違っていたりして個性的ですね。吹いた感じは、他のメーカーの楽器よりも音の芯がしっかりしていて、張りのあるエッジの立った音がするのが特徴です。

また、A-992、A-902(Ⅱ)などのブロンズメッキのモデルを出しているのもヤナギサワのオリジナルですね。
ブロンズメッキの楽器は、ゴールドラッカーの楽器に比べると音色が非常に柔らかいので、クラッシックや吹奏楽では本当に力を発揮するモデルだと思います。

私のヤナギサワの楽器の印象は、楽器の性格や音の方向性からして、どちらかと言えば、ジャズやフュージョンで使用するのに適したメーカーという感じがしますね。

ですので、個人的にはジャズやフュージョンをされるという方にヤナギサワの楽器をオススメしたいですね。

こちらも宮崎先生の選定品のブロンズメッキのソプラノのS-902ですね。




アマゾンからも宮崎先生選定の同じモデルが出ていますね。




こちらは、同じく宮崎先生選定のブロンズメッキのアルトA-902です。







選定しているのが元T-スクウェアの宮崎さんですので、この選定品のモデルはジャズやフュージョンに適した個体が選ばれていると思いますので、クラッシックや吹奏楽で使いたいという人は、同じヤナギサワのモデルでも、クラシカルサクソフォーンの先生が選定した楽器を選ばれた方がいいかも知れませんね。

ということで、クラッシックや吹奏楽で使いたいという方は、同じヤナギサワのモデルでも東京佼成のサックス奏者でも有名な、栃尾克樹先生の選定品が出ていますので、こちらを選ばれるといいと思います。





お次は、セルマーに行きましょう。

これは、私が欲しい!!!!!(笑)

私が最も尊敬するフュージョンサックスプレーヤーの本田雅人さんの選定品のSERIEⅡ Jubileeです。
私もそうですが、本田さんのことをよくご存知の方は多分この選定品が欲しくなるのではないでしょうか?(笑)

<ソプラノSERIEⅡ>



<アルトSERIEⅡ>




そう言えば、先日大阪の心斎橋にある三木楽器に本田さんが楽器の公開レッスンと選定会に来られてましたね。

私もご本人に何度かお会いしてお話したことがありますが、ものすごくフランクな人ですね。

本田さんの使っている楽器がセルマーのMarkⅦということで、本田さんがセルマーユーザーですので、本田さんの選定品もセルマーが多いですね。

あと、本田さんはヤナギサワのマウスピースを愛用していらっしゃいますので、ヤナギサワの選定品もあるかも知れませんね。

セルマーのSERIEⅡは、SERIEⅢよりも深い音色で、どちらかと言えばクラッシックや吹奏楽でよく使われているモデルですが、本田さんの選定品ですので、ジャズやフュージョンでも使えるような抵抗感が少なめでよく鳴る個体ではないでしょうか。

そして、お次は雲井先生のカルテットのテナー奏者の林田先生の選定品のセルマーSERIEⅡジュビリーですね。




選定品は、同じメーカーの同じモデルの楽器でも、選定した先生の好みによって楽器の性格が違ってきますが、音程や楽器のバランス、息の入れやすさなど、楽器に共通する要素についてはちゃんとした個体を選んでいますので、自分の好きなプロの選定品にこだわらないのであれば、どの先生が選んだ選定品であっても、安心して使える楽器だと言えます。


こちらは、マウスピースの選定品では売り切れ続出のみなさんもよくご存知のトルヴェールカルテットの彦坂眞一郎先生の選定品です。


<彦坂先生選定品 SERIEⅢアルト>



そして、クローバーカルテットのテナー奏者でも有名な、貝沼拓実先生の選定品もありますね。

<貝沼先生選定品 SERIEⅢアルト>



クラッシックや吹奏楽で使うという方で、やっぱりメーカーはセルマーの楽器が欲しい!!!という方であれば、林田先生のSERIEⅡ、彦坂先生や貝沼先生のSERIEⅢの選定品のはまさにピッタリの楽器だと思いますね。

上のヤマハの選定品のところでも書きましたが、楽器の選定品もマウスピースの選定品と同様に、選定するプロの先生の好みや、その先生の選定基準によって選ぶ楽器の個性が違ってきますので、選定品を選ぶときは自分の使いたいジャンルのプロの先生が選定したモデルを選んだ方がベターだと思います。

もちろん、その楽器を選んだ先生が自分の使いたいジャンルのプロの奏者じゃなくても、自分が実際に試奏してみて、その楽器の響きや個体が気に入ったということであれば、ジャズで使う楽器にクラッシックの先生の選定品の楽器を購入しても全然問題ありません。

基本的にプロの先生が選定した楽器であれば、楽器の個体は音程のいいバランスの取れた個体を何本もの在庫楽器の中から選んでいますので、楽器としては間違いない個体ですので安心して使えます。

先日、私の教えている生徒さんが新しい楽器を購入したいということで、楽器の選定をするために一緒に楽器店に行きましたが、ヤマハ、カドソン、キャノンボール、セルマー、ヤナギサワと色んなメーカーのプロの選定品を出してもらって試奏しましたが、やはり同じメーカーの同じモデルでもプロの先生の選定品は全然違いますね。

音色や響きの良さはもちろんのこと、本当に音程も響きも素晴らしい個体ばかりですね。

その生徒さんはジャズをされている方ですが、最終的にはクラッシックの先生が選定したセルマーのジュビリーのSERIEⅡの音色が好きだということで、最後の最後でジュビリーのSERIEⅡの選定品を選んで購入されました。

そう言えば、今のセルマーの最新モデルは、SERIEⅡもSERIEⅢもジュビリーなんですよね。
私の使っているSERIEⅡは、もう20年以上前のモデルですので、同じSERIEⅡでも彫刻のデザインからして今のジュビリーとは全然違いますし、音色については傾向が似ているところは少しはありますが、基本的に音色も違ってるんですよね。

しかしながら、ジュビリーはセルマーの最新技術を結集した自信作のモデルということで、私も試奏しましたが楽器の完成度が非常に高くて、本当にいい楽器ですね。

個人的には、昔の彫刻の方が好きなんですが、そこは個人の好みですね(笑)


あとは、ジャズでセルマーの新品の楽器を探しているという人にオススメのセルマーのリファレンスの選定品もありますね。

なんと、セルマーリファレンスでも本田雅人さんの選定品が出ていますね!




セルマーのリファレンスと言えば、ジャズでは人気のオールドモデルのMarkⅥをベースに開発されたモデルですね。
値段が他のモデルよりも少し高いですが、その色といい、音色といい、まさにジャズを意識したモデルですね。
個人的には、セルマーリファレンスよりもキャノンボールのレディーゴディバが好きですが、このセルマーリファレンスも本当にいい楽器だと思います。

オールドのMarkⅥは、程度のいい楽器を探すのが大変ですし、いい個体が見つかったとしても値段が100万円以上したりする個体もあって、欲しくてもなかなか手が出ないという場合が多いですし、メンテナンスのお金が大変だったりしますので、初心者の方とかでジャズをされる方であれば、このリファレンスの選定品を購入した方がいいかも知れませんね。

そして、ジャズといえば、やはりこのモデルが今の一番人気なのではないでしょうか?

そうです、ヤマハの「YAS-82Z」です。

ジャズの巨匠のフィル・ウッズ氏が絶賛して、ご本人も愛用しているというこの「YAS-82Z」はジャズ向けのモデルとしてはまさに世界トップレベルのモデルだと思います。

「YAS-82Z」の選定品は、ジャズプレーヤーの宮本大路さんの選定品が出ていますね。




そしてそして、米米クラブのメンバーでも有名な、織田浩司さんの82Zの選定品もありますよ。

ヤマハ アルトサックス YAS-82Z 選定品

ヤマハ アルトサックス YAS-82Z 選定品
価格:294,000円(税込、送料込)




実はこの記事は、書いた当初から何度もリンクをチェックして貼り直しているのですが、このYAS-82Zの選定品はものすごい人気で、売り切れる度にリンクを貼り替えるのですが、またすぐに売り切れになってしまう超人気モデルなんですよね。

私もこの82Zシリーズは、これまでにいろんな楽器を試奏してきましたが、とにかく素晴らしい楽器ですね。

他の記事にも書いてますが、特にキーアクションの素晴らしさはピカイチですね。

あとは、息を入れるとすぐ音になるレスポンスの速さであったり、音程のコントロールのしやすさ、フラジオのパワフルサなどなど、ジャズに求められる演奏技術にすんなりと応えてくれる楽器のポテンシャルの高さはやはり素晴らしいですね。

先日、私の生徒さんの楽器選定でも、この「YAS-82Z」の選定品も候補として試奏しましたが、普通の「YAS-82Z」とは全然違ってて本当に素晴らしい個体でしたので、最後の最後まで候補の1本として残っていましたね。



そしてそして、ジャズをやっている方には人気モデルのキャノンボールの選定品もありますね!

ファンの方も多いですよね(笑)
皆さんよくご存知の矢野沙織さんの選定品です。



こちらは1点モノですので、まさに早いもの勝ちといったところですね。



そして、最後は・・・

バリサクの選定品です!

ソプラノ、アルト、テナーまでは楽器の選定品も割とたくさん出ているのですが、バリトンの選定品ともなれば、もともと製造される本数が少ない上に、どこの楽器店も選定するほどの在庫を持っている楽器店もなかなかありませんので、バリトンのマイ楽器を購入したい!という方には貴重ですね。

セルマーのバリサクの価格は100万円超えですので、中高生の皆さんはマイ楽器で購入するという方もほとんどいらっしゃらないかも知れませんね。

うちのカルテットのバリトン吹きもセルマーのSERIEⅡのマイ楽器を持っていますが、周りにセルマーのバリトンのマイ楽器を持っているという人は他にほとんどいませんし、演奏の方もかなりの腕前ですので、うちのカルテットでも貴重な存在ですね。


バリトンとなると元の価格がかなり高い楽器ですので、なかなか手が出ませんが、価格帯の低いバリトンでいい楽器がありますよ!

クラリネットでは超一流メーカーのビッフェ・クランポンのバリトンです。

こちらなら、セルマーの半額以下で選定品が手に入ります。

<元晴さん選定品>


クランポンの楽器と言えば、私が中学高校時代に愛用していたスーパーダイナクションというモデルや、私の大好きなクラシカルサクソフォーンの巨匠、ダニエル・デファイエ氏の選定したS-1や最上級モデルのプレステージというモデルが20~30年ほど前にたくさん市場に出ており、私もすごく大好きなメーカーだったのですが、クランポンがサックスの生産を中止してしまったという話を聞き、すごく残念に思っていたのですが、ここ最近にまた復活し、当時のS-1やプレステージのような上級モデルではなく、10万円台の廉価版モデルを中心に売り出しているのを見かけて、個人的にはすごく嬉しく思っています。

ということで、このバリトンもその廉価版のラインアップの1つですね。

私も、クランポンは廉価版になってからは吹いたことがありませんが、セルマーと同じくフランスのメーカーですし、クラリネットではシェアナンバーワンのメーカーですので、恐らく昔のあのクランポンの素晴らしい遺伝子を受け継いだ楽器なのでしょうね。

なかなか試奏する機会がありませんが、機会があれば今のクランポンの楽器の完成度や昔の遺伝子を受け継いでいるかなどをぜひぜひ確認してみたいと思います。


・・・という感じで、ここまででも記事がかなり長くなってしまいましたね(笑)

他にも私のオススメモデルや、選定品を上げていけばキリがありませんのでこのぐらいにしておきますが、皆さんも楽器を購入される時には、同じメーカーの同じモデルの楽器でも、プロや上級者の選定した楽器は全然違いますので、前の記事でも書いたように、楽器選びの一番のポイントは可能な限りプロや上級者の選定品を購入することです。

みなさんもこれから新しい楽器を購入されるという方は、ぜひともプロの先生の選定品を購入されることをオススメします。

これまでに、このブログからご連絡頂いた方の楽器購入のご相談にも乗らせて頂いていますが、新品の楽器を購入された方はみなさん選定品の楽器を購入されていて、その楽器の良さに非常に満足されている方ばかりです。

また中古品の楽器を購入された方も、関西地方にお住まいの方で、私が実際に楽器選定のお手伝いをさせて頂いたりして楽器を選んで購入されていますが、実際にご自分でも試奏された上で最後は自分の納得いく楽器を手にされています。

中古品の楽器の場合は、プロや上級者の人が楽器をちゃんとチェックして、楽器の品質や程度が本当に値段に見合った確かな楽器なのかどうかを実際にその楽器を見て確認する必要がありますが、新品の楽器であればプロの先生の選定品を購入すれば、ネットの通販で購入してもまず間違いないですし、新品の楽器であればメーカーの保証も付いていますので、購入した楽器に万が一のことがあっても安心です。

地方に住んでいたりして、近くに大きな楽器店がないという人は、自分の欲しいモデルを近くの楽器店でいろいろと吹いてみて決めておいて、その同じモデルの選定品をネットで購入するようにするといいと思います。

また、関西圏の方であれば、ご予定さえ合えば楽器購入のお手伝いもさせて頂きますので、お気軽にお声をかけて頂ければと思います。



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腹式呼吸の前提

今日は、サックスを吹く上でも最も大切な要素のひとつである腹式呼吸について、「腹式呼吸の前提」というタイトルで記事を書いてみたいと思います。

腹式呼吸についてもこれまでにいくつかの記事を書いてきましたが、腹式呼吸を身に付けていく上で前提となる大切なことについて今日は触れてみたいと思います。

腹式呼吸が大切だということは、みなさんもよくご存知の人ばかりですよね?

サックスの上達のために腹式呼吸の練習をしている人もたくさんいらっしゃると思いますが、腹式呼吸と言えばお腹から息にしっかりと圧力をかけて吐き出すということで、息を吐く方に焦点が当たると思いますが、その腹式呼吸を使って息を吐く前にその前提となる大切なことがあります。

みなさんはそれが何だと思いますか???




答えはいたって簡単なことです。

そうです、「息をしっかりと吸うこと」です。

なーーーーーんだ、当たり前のことじゃん・・・とがっかりした方もいらっしゃるかも知れませんが、実はこの「息をしっかりと吸う」という当たり前のことが案外できていない人が多いんですよね。

私がサックスを教えている生徒さんの中にも、最初はこの「息をしっかりと吸うこと」ができていない人が結構いました。

身体が小さい方や、女性の方とかは、身体の大きい人や男性の方よりも吸う息の量はどうしても少なくなってしまうのは仕方のないことですが、それでもその人が吸うことのできる息の量よりもはるかに少ない息しか吸えてないケースが多いですね。

息がしっかり吸えてない原因としては、だいたい以下のようなことがあげられます。

1.姿勢が悪い。

2.お腹でなく主に胸で息を吸っている。

3.緊張したりして身体に余分な力が入りすぎている。

4.息を吸うことよりも吐くことの方を意識しすぎている。

5.息を吸う要領がわからない。

だいたいはこんなところでしょうか。

これらの項目に当てはまる方は、だいたいが初心者の方や自己流でサックスを吹いてきた方が多いのではないでしょうか?

先生のレッスンに付いている方や、吹奏楽の強豪校で腹式呼吸の練習を学校でしっかりと指導されている方とかですと、この辺のことは当たり前のこととして一番最初に徹底的に指導されますのでよくお分かりだと思います。


ということで、この辺りのことがちゃんとできていない人のために1つずつ解説していきたいと思います。

1.姿勢が悪い。
⇒ まず、「姿勢が悪い」ということについてですが、もう自分で姿勢が悪いのはよく分かっているという人もいらっしゃるかも知れませんが、姿勢が悪いと音や奏法に大きな影響を与えますし、何よりも息がしっかりと吸えません。

例えば、姿勢が前かがみになっていたりすると、お腹に息が入りにくくなりますので、当然息をたくさん吸おうとしても息がたくさん吸えません。ですので、姿勢が悪いという人は背筋をまっすぐ伸ばして、お腹の部分がきゅうくつにならないようにして息がしっかりと吸えるようにしましょう。



2.お腹でなく主に胸で息を吸っている。
⇒ これは腹式呼吸ではなくて肺式呼吸で息を吸っている人ですね。胸で息を吸っている人は、息を吸ったときに肩が上がりますので、息を吸ったときに肩が上がっているという人は、まずは腹式呼吸の基礎となるお腹で息を吸う感覚を覚えて下さい。

腹式呼吸の練習方法については、私が過去の記事でいろいろと書いていますので、それをよく読んで、まずはお腹で息を吸う感覚をしっかり覚えましょう。



3.緊張したりして身体に余分な力が入りすぎている。
⇒ 身体に余分な力が入りすぎているという人は、主にサックスを始めたばかりでまだ楽器を持って間がないという人が多いと思います。楽器を持って間がないという人は、サックスを吹いているというよりは、サックスに吹かれているような感じの人が多いかも知れませんね(笑)

サックスはそれなりに重量もありますし、慣れるまでは首から吊り下げただけでも重いと感じる上に、何だか高価なものを手にしている感じがして緊張したり、ストラップで楽器をしっかりと吊り下げているんだけど楽器を誤って落としたりしないかとか余計な心配で緊張したりして、身体に余分な力が入ったりするパターンですね。

あとは、レッスンを受けたりする時に緊張したりして身体に力が入ってしまうという人もいらっしゃるかも知れませんね。
これも当たり前のことですが、身体に余分な力が入りすぎると、当然息もしっかりと吸えなくなりますので、焦らずに気持ちに余裕を持って身体をリラックスさせてやりましょう。



4.息を吸うことよりも吐くことの方を意識しすぎている。
⇒ これは息がしっかり吸えていない人のほとんどに言えることではないでしょうか。楽器を吹くのに「息を吸う」ということはごくごく当たり前のことですので、意識の中にはあまりなくて、息を入れて音を出す方の「息を吐くこと」の方に気を取られすぎているために、本来はもっと息をたくさん吸わないといけないのに、それほど息が吸えていないということになってしまっているパターンです。

これについては、今まではあまり意識していなかった「息をしっかりと吸う」ことを意識して、いい音でサックスを吹くにはまずは「息をしっかりと吸うこと」という風に頭にインプットしましょう。

息がたくさん吸えると、吐く息にも余裕が出てきますし、息のコントロールもかなり楽になりますし、いいことばかりです。

逆に息があまり吸えていないと、サックスを吹いていてもすぐに息が足りなくなってしまいますし、息がすぐに足りなくなると息のスピードも落ちますので、それをカバーしようとしてマウスピースを強く嚙んで吹くようになりますし、そうなると音が揺れて不安定になってきますし、どんどん悪循環に陥ってしまいます。

この悪循環を考えると、本当にごく当たり前の「息をしっかりと吸う」ことが非常に大切だということがお分かり頂けると思います。



5.息を吸う要領がわからない。
⇒ これは知らない人は覚えればいいだけですので、息を吸う要領が分からないと言う人はこの際に覚えてしまいましょう。

腹式呼吸の基本となるお腹で息を吸う感覚については、私の過去の記事をよく読んで参考にして頂ければいいと思いますが、息を吸うときの要領ですが、まず息をしっかりと吸う前に最初は身体の中に残っている息を全部吐き出して下さい。

これは、息を吸う前に身体の中に残っている息を全部吐き出してから息を吸った方がたくさん息が吸えるからです。このことを知らなかったと言う人は、今ここで覚えましょう!

それでは、ここで息をしっかりと吸う練習をしてみましょう。

メトロノームがすぐ手元にある人はメトロノームを使ってもいいですし、ない人は自分でゆっくりとしたテンポを感じながらやってみましょう。

速さは、だいたいメトロノームで言うと、60~72ぐらいのテンポでいいと思います。

メトロノームがない人は時計の秒針でテンポを取ってもいいですね。

そして、4拍子を数えると思って、1、2、3(吐く)、4(吸う)、フゥーーーーーー(吐く)という感じでやってみて下さい。

4拍子の最初の2拍でテンポを感じて、3拍目で身体の中の息を全部吐き出して、4拍目でしっかりと息を吸って、その次の拍でお腹からしっかりと息を吐き出す要領です。

テンポ60ですと、かなりゆっくりのテンポですので、息がたっぷりと吸えると思いますので、まずはこのテンポでたっぷり息を吸う練習をしましょう。

そして、息を吸うときは、肩を上げずにお腹の力を抜いて、吸う息がお腹だけでなく手の先から足の先、頭のてっぺんまでいきわたるようなイメージで、たーーーーーっぷりと息を吸いましょう。

イメージで言うと、「お腹で深呼吸をする」ような感じですかね(笑)

さぁ、みなさんもやってみて下さい。

1、2、3でしっかり吐いて~~、4でたーーーぷり吸って吸って吸って~~~~~、そしてお腹をへこまさないように音を立てながらしっかりと息を吐くーーーーー!!!


どうですか?みなさんはしっかりと息が吸えましたか???

息がしっかりと吸えるようになると、当然吐く息もコントロールしやすくなりますし、気持ちにもかなり余裕が出てきますので、それが音にも現れてくるようになりますので、いいことばかりです。

私も「息をたっぷり吸ってたっぷり吐く」ことについては、中学時代から楽器をやっていた父親からもよく言われていたことで、当時は反抗期だったこともあって話半分で聞き流していたところがありますが、高校時代に腹式呼吸をマスターして腹式呼吸の重要性が分かるようになってからは、この「息をたっぷり吸ってたっぷり吐く」ということを常に意識しながらサックスを吹いてきました。

腹式呼吸で、息にしっかりと圧力をかけて、息のスピードをコントロールしてサックスを吹くことは非常に大切なことですが、それ以前に腹式呼吸の前提条件として「息をしっかりと吸うこと」ができなければ、いい音につながっていかないということをみなさんもぜひ日々の練習の中で頭に入れておいて下さい。


さて、今日は腹式呼吸の前提ということで記事を書いてみましたが、いかがだったでしょうか?

この記事を書きながら思ったのですが、サックスを吹くには、ごくごく当たり前のことほど非常に大切なことが多いということをつくづく感じさせられましたね。

私もこれまで30年以上サックスを吹いてきましたが、サックスの指導をする度に、いつも自分の中ではごくごく当たり前のこととしてやってきたことがサックスを上達していく上では必ず押さえておかないといけない重要なポイントになっているということに気付かされますし、逆に私自身がすごく勉強になることが多いですね。



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グラズノフ 「サクソフォーン協奏曲」

今日は、クラシカルサクソフォーンのソロ曲では超有名な、グラズノフの「サクソフォーン協奏曲」について書きたいと思います。

この曲は、通称:グラズノフのコンチェルトと言われている曲で、以前に紹介したミヨーの「スカラムーシュ」と同じように、アルトサックスのソロ曲としては定番中の定番曲で、私の大好きな曲のひとつです。

私が中学時代に父親と同じ楽団でサックスを吹いていた人から当時はカセットテープにプロのサックス奏者の演奏を録音してもらって、その演奏を何度も聴いていましたが、その中にもこのグラズノフのコンチェルトが収録されていました。

そのカセットテープに収録されていたのは、サックスの元祖巨匠で、私の紹介している教則本の著者でもある、マルセル・ミュールの演奏です。



いやはや、めちゃくちゃ懐かしいですね~~~(笑)
録音も古いですし、時代を感じさせる音ですね。

今聴いても、やはりミュールの音、演奏技術はさすがにすごいですね!
私が中高校生の頃は、このマルセル・ミュールやダニエル・デファイエの演奏を聴いて、どうしたらこんな音が出せるんだろう…と思考錯誤しながら練習したものです。

マルセル・ミュールのCDは、今では廉価版として安い価格で手に入るので、LPレコードが主流だった私の中学高校時代に比べるとすごくいい世の中になりましたね。

しかもMP3ファイルですと、1曲100円単位で曲が買えたりしますので、時代も大きく変わりましたね(笑)


    


    


それにしても、ミュールのCDがこんな安値で簡単に手に入ってしまうんですから、思わず大人買いしたくなってしまいますね(笑)


今の時代は、須川先生をはじめ、日本の有名なプロ奏者の先生方もたくさんいますので、模範となる演奏もあちこちにたくさんありますし、昔に比べると音楽を学ぶにも本当に恵まれた環境になったと思います。



こちらは、同じグラズノフのコンチェルトの須川先生の演奏です。



演奏が最後途中で切れてしまってますが、ミュールとはまた少し違った音色ですね。
時代とともにクラシカルサクソフォーンの音色も洗練されてきていますね。

この2つの演奏は同じ曲ですが、それぞれ時代の違うプロの演奏を聴いていると、1つの曲が時代を超えて代々新しいプロの奏者に受け継がれていってるというのは本当に凄いことだと改めて実感します。

上の2つの演奏はピアノ伴奏になっていますが、グラズノフのコンチェルトはピアノ伴奏以外にもオーケストラ伴奏でもよく演奏されていて、オーケストラ伴奏の演奏の方はもっと曲の雰囲気が出ていて素晴らしいですね。

このグラズノフのコンチェルトは、音大のサックス科生の方なら必ず1度は演奏する曲だと思います。

私も若い頃に、このグラズノフのコンチェルトを必死こいて練習した記憶があります(笑)

プロの先生の演奏を聴いていると、つい昔のようにまたこの曲を練習して演奏したくなりますね。

グラズノフのコンチェルトは、吉松隆さんの「ファジーバードソナタ」のようにフラジオやスラップタンギング、ポルタメントなどの特殊奏法が使われていませんので、特殊奏法ができないという人でもゆっくりのテンポから練習していけば仕上がる曲だと思いますので、中高生のみなさんでも中級以上の方ならソロコンの曲としても使える曲だと思います。



こうして楽譜もAmazonでも手に入りますし、サックスの腕も中級になってきたので、そろそろ本格的なサックスのソロ曲に挑戦してみたいという人にはオススメの曲ですので、ちょっと骨のある難しい曲にチャレンジしてみたい!と思っている人は、このグラズノフのサクソフォーン協奏曲にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?



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音階スケール

今日は、基礎練習の中でもロングトーンと同じぐらい大切な「音階スケール」の練習について書いてみたいと思います。

音大、音高を目指していらっしゃる方や、先生のレッスンに付いていらっしゃる方であれば、この音階スケールの練習をしていない人はまずいないと思います。

また、吹奏楽の強豪校で吹いている方も、この音階スケールの練習はまずやっていない人はいないと思います。

サックスだけに限りませんが、楽器の練習では必須の基礎練習と言われているのが、この音階スケールの練習になります。

一般的な音階スケールには、長調と呼ばれている長音階が13種類と、短調と呼ばれている短音階が13種類の合計26種類の音階があります。

みなさんが演奏される曲は、ほとんどの曲がこれらの26種類の音階スケールの調をベースにして書かれています。(中には現代曲とかで、調のないような曲もあります)

つまり、どんな曲でも、これらの音階スケールの組み合わせで書かれているという訳です。

ですので、この音階スケールの練習をするということは、いろんな曲を演奏するための基礎となる音階を練習するということですので、非常に重要な練習です。


以下に、26種類の音階をざっと書いてみたいと思います。

【長音階】
 ・ハ長調(C-dur):調号なし
 ・へ長調(F-dur):♭1個
 ・変ロ長調(B-dur):♭2個
 ・変ホ長調(Es-dur):♭3個
 ・変イ長調(As-dur):♭4個
 ・変ニ長調(Des-dur):♭5個
 ・変ト長調(Ges-dur):♭6個
 ・ト長調(G-dur):#1個
 ・ニ長調(D-dur):#2個
 ・イ長調(A-dur):#3個
 ・ホ長調(E-dur):#4個
 ・ロ長調(H-dur):#5個
 ・嬰ヘ長調(Fis-dur):#6個 (「えいへちょうちょう」と読みます)


【短音階】
 ・イ短調(a-moll):調号なしでソが#
 ・ニ短調(d-moll):♭1個でドが#
 ・ト短調(g-moll):♭2個でファが#
 ・ハ短調(c-moll):♭3個でシがナチュラル
 ・ヘ短調(f-moll):♭4個でミがナチュラル
 ・変ロ短調(b-moll):♭5個でラがナチュラル
 ・変ホ短調(es-moll):♭6個でレがナチュラル
 ・ホ短調(e-moll):#1個でレが#
 ・ロ短調(h-moll):#2個でラが#
 ・嬰ヘ短調(fis-moll):#3個でミが#
 ・嬰ハ短調(cis-moll):#4個でシが#
 ・嬰ト短調(gis-moll):#5個でファがダブル#
 ・嬰ニ短調(dis-moll):#6個でレがナチュラル

※ ♭系音階は、シ・ミ・ラ・レ・ソ・ドの順で♭が増えます。
※ #系音階は、ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミの順で#が増えます。


音楽の苦手な人は、いったいなんのこっちゃ???ですね(笑)


実際の音階スケールは、当ブログでも紹介している須川先生の「サクソフォーンのためのトレーニングブック」にも掲載されていますし、ほとんどの教則本でこれらの音階の練習が必ず出ているはずですので、具体的な音階についてはみなさんのお持ちの教則本を参照して下さい。


音階スケールの練習は、これらの26種類の音階スケールを吹く練習です。

サックスを始めたばかりの初心者の方や、基礎練習を始めたばかりの初級者の方が、これらの26種類の音階スケールを全て練習してマスターするというのはかなり大変だと思いますので、この26種類のうちのまずは簡単な音階から順にマスターしていくように練習するといいと思います。

具体的には、

【長音階】
 ・ハ長調(C-dur):調号なし
 ・へ長調(F-dur):♭1個
 ・変ロ長調(B-dur):♭2個
 ・変ホ長調(Es-dur):♭3個
 ・ト長調(G-dur):#1個
 ・ニ長調(D-dur):#2個
 ・イ長調(A-dur):#3個

【短音階】
 ・イ短調(a-moll):調号なしでソが#
 ・ニ短調(d-moll):♭1個でドが#
 ・ト短調(g-moll):♭2個でファが#
 ・ハ短調(c-moll):♭3個でシがナチュラル
 ・ホ短調(e-moll):#1個でレが#
 ・ロ短調(h-moll):#2個でラが#
 ・嬰ヘ短調(fis-moll):#3個でミが#

まずは、この14種類の音階スケールをしっかりマスターするようにすればOKです。

つまり、#系は#3個までの音階、♭系は♭3個までの音階ですね。

これは、吹奏楽の楽譜とかですと、ほとんどの曲が#と♭が3個までの調で書かれている曲がほとんどですので、吹奏楽部でサックスを吹いているという中高生のみなさんは、まずはこの14種類の音階スケールをマスターできるように練習していけばいいという訳です。

それ以外の調の音階については、#や♭が多い曲を演奏することになった時に、その曲の調号と同じ音階スケールを練習するようにして、音階スケールの種類を増やしていくようにすればいいと思います。

吹奏楽をメインでやっている人とかですと、「私は#系の楽譜の曲は好きなんだけど、♭系の楽譜の曲が苦手なんです・・・」という人が結構多いと思いますが、それは、吹奏楽のサックスの楽譜が、#系の楽譜で書かれている曲が多いからなんですよね(笑)

例えば、サックスとは違うフルートパートの人とかですと、逆に#系の楽譜が苦手で、♭系の楽譜の方が得意だという風に傾向が全く変わります。これは、吹奏楽のフルートの楽譜が、♭系の楽譜で書かれている曲が多いからという訳です。

同じ曲でも楽器によって書かれている調が違うのは、それぞれの楽器の調が異なっているからだというのはみなさんもよくご存知のことですね。

このように、吹奏楽でサックスを吹いている人は♭系の調が苦手だと思いますので、♭系の調の音階スケールもしっかりと練習することで、どんな調の曲でもバッチリ吹けるようになりましょう!


・・・と、少し話がそれてしまいましたが、これらの音階スケールの練習をしっかりとすることで、どんな調の曲を演奏する場合でも、運指が難しくて指がうまく動かないということもなくなりますし、音楽的な演奏ができるようになります。

また、楽譜を読むのが苦手で、特に楽譜の初見に弱いという人も、音階スケールの練習をしっかりとするようになると、楽譜をパッと読むことができるようになり、初見にも強くなります。


次に、具体的な音階スケール練習の方法について触れたいと思います。


まず最初に、音階スケール練習では、メトロノームの使用は必須ですので、メトロノームを用意して下さい。

メトロノームなしで音階スケールを練習しても全く無意味ですので、持っていないという人はメトロノームを購入しましょう。

メトロノームは、電子音のタイプよりも振り子式のタイプの方がテンポが取りやすいので、これからメトロノームを購入されるという方は、振り子式のメトロノームを購入されることをオススメします。



それでは、やってみましょう!

初心者の方だけに限りませんが、まずは調号もなにも付いていない、ハ長調(C-dur)の音階スケールからです。

メトロノームのテンポを、1拍を60~72ぐらいにセットして、吹いてみましょう。


「ドーレーミーファーソーラーシードーレーミーファーソーラーシードーレーミーファーミーレードーシーラーソーファーミーレードーシーラーソーファーミーレードーシードーーーー」


サックスの2オクターブ半の音域を使った最も基本的な音階スケールですね。

須川先生のトレーニングブックの一番最初に出ているC-Durのスケールですが、まずは1つの音を1拍で、メトロノームのテンポにきっちりと合わせて、アーティキュレーションは「全部スラー」で吹いてみて下さい。


どうですか?
みなさんは正確なテンポでうまく吹けましたか?

#も♭もないですし、一番簡単な運指の音階スケールですが、正確なテンポできっちり吹こうとすると結構難しいことに気付くと思います。

音階スケール練習を今までにしたことがないという人は、途中でテンポより遅くなったり、テンポより速くなったりしてしまうと思います。

よくある傾向としては、下から上の音にのぼっていくときはテンポどおりにきっちりと吹けても、上の音から下の音にさがっていくときはテンポよりも速くなってしまうという人が多いのではないでしょうか?

サックスの運指は、キーを開いていくよりもキーを押さえる方が速くできるので、上から下に音階がさがっていく方がキーが押さえやすくて、つい無意識に急いでしまってテンポが速くなってしまうという訳です。


このように、メトロノームを使って正確なテンポできっちりと吹こうとすると、これまで自己流で吹いてきたような人ですと、悪いクセが出てしまったりして、この一番易しい音階でも正確に吹くのに結構苦労すると思います。

基礎練習とは、まずはこういう一番易しい音階スケールをテンポどおりにきっちりと吹くところからスタートするのです。

ですので、まずはこの1拍で60~72のテンポで全部スラーで下から上までの音階スケールをきっちり吹けるように練習しましょう。




そして、1拍が60~72のテンポで正確に吹けるようになれば、同じ60~72のテンポで、今度は1拍に8分音符2つを入れて倍のテンポで吹きます。


「ドレミファソラシドレミファソラシドレミファミレドシラソファミレドシドーー」



須川先生のトレーニングブックの最初の音階スケールを楽譜通りに吹くとこうなります。


そして、このテンポでちゃんと正確に吹けるようになると、今度はアーティキュレーションを変えて、色んなパターンで吹けるようにします。

【アーティキュレーションのパターン】
 1. 「タタタタタタタタ…」(テヌート)← レガートタンギングで
 2. 「ターーーーーーー…」(スラー)
 3. 「タタタタタタタタ…」(スタッカート)
 4. 「タータタタータタ…」
 5. 「タタタータタター…」
 6. 「ターータターータ…」
 7. 「タターータターー…」
 8. 「タタータタタータ…」
 9. 「ターターターター…」
 10.「タターターターター…」


どうですか?たった1つの音階スケールでも、これだけのパターンのアーティキュレーションで練習できますので、かなり奥が深いですね。

ここまでできるようになった人は、今度は少しずつテンポを上げて練習していき、上級者ぐらいになると1拍のテンポが160~200ぐらいで練習します。

そして、このパターンの練習を他の調の音階スケールでもやっていくようにして、どの調でもスムーズに吹けるようにしていくのが音階スケールの練習という訳です。

音階スケール練習のポイントをまとめてみますと、以下のようになります。

【音階スケール練習のポイント】
 ・テンポどおりに正確に吹くこと
 ・正しいアーティキュレーションで吹くこと
 ・すべての音域を同じ音量で均一に吹くこと
 ・運指が転んで音階がびっこを引いたりしないこと
 ・運指とタンギングがズレないこと

だいたいこの5つのポイントに注意しながら音階スケールの練習をしていくといいかと思います。

1つ1つの音階スケールの練習はゆっくりのテンポからやっていけばそれほど難しい練習ではありませんが、色んなアーティキュレーションで、テンポを上げていくとうまくできなかったりしますので、そこをできるようになるまでしつこく練習していくことが音階スケール練習では大切です。

色んな調の音階スケールを色んなアーティキュレーションのパターンで、テンポを上げて正確に吹けるようになれば、サックスの実力は相当なものになってきますので、みなさんも音階スケール練習は面倒でもコツコツと頑張って練習するようにしましょう。

私もサックスを吹いて30年以上になりますが、この音階スケール練習は今でも基礎練習の中では欠かさず練習するようにしています。


さて、今回は基礎練習の中でも重要な「音階スケール」の練習について取り上げてみましたが、いかがだったでしょうか?

ロングトーン練習と合わせて、この音階スケールの練習も日々の基礎練習のメニューに入れておきましょう!


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息の柱

今日は、「息の柱」ということで記事を書いてみたいと思います。

柱と言えば、みなさんはどんな柱をイメージされるでしょうか?

四角い柱、丸い柱、太い柱、細い柱などなど…

柱と言えば、たいてい家などの建物に使われている柱をみなさんはイメージされるのではないでしょうか?

ちなみに、私は柱と言えば、日本古来の神社やお寺などに使われている、太くて丸い柱をイメージします。
色は赤色の柱が頭に浮かびますね(笑)

柱は、家などの建物を支える大切な部分で、柱がしっかりしていると建物の強度が高くなり、地震などにも強くて建物が安定しますよね。


ちょっと話がそれてしまいましたが、今日話題に取り上げるのは、建物の柱ではなくて、「息の柱」についてです。

建物の柱ならば目に見えますが、「息の柱」と言えば、息で作る柱のことですので、目に見えませんね(笑)
それに、息の柱なんて実際に実在するものじゃないですよね(笑)

ですので、これからお話する「息の柱」は、あくまでもイメージとしてとらえていただければと思います。


私が過去の記事の中で、「息の柱」という言葉を使って説明している箇所がいくつかありますので、過去の記事を読んで覚えていらっしゃる方ならもうピンと来ていると思いますが、サックスを吹くときに口から吐き出す息で柱を作るようなイメージで息を吹き込むようにすれば、安定した太い音が出せるようになります。

では、口から息を吐き出すときには、どんな柱を作ってやればいいのでしょうか?


まず、息で作る柱の形状ですが、まんまるい円柱状の柱です。

これは、アンブシュアのポイントでもありますが、口から吐き出す息でまんまるい円柱状の柱を作ろうと思えば、口の両端をすぼめるようにしてやらないと、口から吐き出す息の柱がまんまるい円柱状になりません。

人間の口は横に長い形ですので、そのまま息を吐き出すようにすると、口から出る息の柱は、ぺしゃんと横につぶれた楕円形というか、極端な場合は薄い板のような形の柱になってしまいます。

ですので、サックスを吹くときは口の両端を内側にすぼめる感じにして、口から吐き出す息で作る柱が、まんまるい円柱状になるようにしてやらないと、出てくる音も薄っぺらい広がったような音になってしまいます。

次に、柱の太さですが、低音域の音を吹く時には「ホォーーーーー」と発音するような感じで、口の中を広くして「太い息の柱」を作るようなイメージにしてやり、高音域の音を吹く時には「フゥーーーーー」とか「キュゥーーーーー」と発音するような感じで、口の中を狭くして「細い息の柱」を作るようなイメージにします。

もちろん、息で作るにしても「柱」ですので、柱の太さは口からの距離が遠くなっても同じ太さになるようにしないといけません。

息が広がってしまうと、息の柱は口から遠くなればなるほど太くなってしまいますので、そうならないように同じ太さの長い柱にするために、腹式呼吸をしっかりと使って、同じ太さで長い円柱状の息の柱を作ってやるようにします。

みなさん、ここまではイメージできましたでしょうか?

お次は、柱の硬さです。柱の硬さは、息のスピードと考えてもらったらいいと思います。
つまり、速いスピードの息が要求される高音域では、硬い柱を作ってやるイメージにして、息のスピードがゆるやかな低音息では、柔らかい息の柱を作ってやるようなイメージで息を入れます。

低音域の息の柱は、「柔らかい柱」というよりは、「弾力のある柱」という風に考えた方がいいかも知れませんね。

まとめて書くと、高音域の音を吹くときには、「細くて硬い息の柱」を作ってやるイメージで、低音域の音を吹くときには「太くて弾力のある息の柱」を作ってやるイメージです。

高音域の音を吹くときには、「細くて硬い息の柱」ですが、腹式呼吸でしっかりと圧力をかけて、喉を開いてやることで、「細くて硬い息の柱」にほんの少しだけ弾力性を持たせるようにしてやると、よく響く高音域の音になると思います。

逆に低音域は、「太い息の柱」ですが、腹式呼吸を使ってお腹でしっかりと息を支えてやらないと、弾力性がない「太くて柔らかすぎる息の柱」になってしまいますので、そうなると口から吐き出す息が広がってしまって、「ボェ~~~~~」という感じの汚い音になってしまいます。

まとめると、


高音域: 「細くて硬い息の柱」を作るイメージ(喉を開いて、柱の硬さにほんの少し弾力性を持たせると響きがよくなる)

低音域: 「太くて弾力性のある息の柱」を作るイメージ(息をお腹で支えて、柱がや柔らかくなりすぎないようにする)


ということになります。

中音域については書いていませんが、低音域から高音域にいくにつれて息の柱がだんだん細くて硬い柱になっていくイメージですので、中音域は細くて硬い柱と太くて弾力性のある柱の中間ぐらいだと考えてもらえばいいと思います。

このように、サックスを吹くときは、口から吐き出す息でまんまるい柱を作ってやるイメージで息を入れるようにすると、息がまとまって入りますので、リードも効率よく振動してくれますし、音も太くてよく響く音になります。

もちろん、息の柱を作るときは腹式呼吸を使うのは必須ですよ。


さて、今回はいかがでしたでしょうか?

みなさんは、「息の柱」を作る感覚がつかめましたか?

サックスを吹くときに、息の柱を作るイメージを持って吹くようにすると、吹き込む息が広がらずに1点に集まるようになりますし、口の両端を内側にすぼめるようにするアンブシュアのポイントもきっちりとおさえられるようになりますので、みなさんもぜひ口から吐く息で「息の柱」を作るイメージで吹いてみて下さい。




テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

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