ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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AIZEN Jazz Master 6、7 (アルト)

今日は久しぶりにマウスピースのレビューを書きたいと思います。

以前は、楽器やマウスピースを提供して頂ける楽器店がすぐ近くにあったので、楽器やマウスピースのレビューをよく書いていたのですが、その楽器店もなくなってからはそういう機会も減ってしまっていました。

しかしながらこの度、AIZEN(アイゼン)のマウスピースの製造販売元である株式会社プロジェクション様からお声をかけて頂き、AIZEN(アイゼン)のマウスピースを試奏することになりました。

AIZEN(アイゼン)と言えば、国産のハンドメイドのマウスピースでは今や有名なマウスピースで、私も何年か前に一度試奏したことがあったのですが、それ以降は試したことがありませんでしたので、大変興味があり、試奏させて頂く運びとなりました。

何年か前に私が試奏したときのAIZEN(アイゼン)のマウスピースですが、正直言っていい印象が全くなく、その時の印象では、息を吹き込んだ時の抵抗感が少なく、息の通りがよく、軽くてパリッとした吹奏感はいいのですが、もう少し音に深みやツヤがあればいいのにな・・・と感じた記憶があって、個人的には値段が高い割にはあまりいい印象を持てなかったのが正直なところなのですが、今や多くのプロやアマチュアプレーヤーがたくさん愛用しているとのことで、私が吹いた時のAIZEN(アイゼン)よりもどのぐらい進化しているのかが非常に楽しみでした。

今回、試奏させて頂いたのは、AIZEN(アイゼン)の人気モデルの AIZEN Jazz Master の6番と7番です。

製造販売元の株式会社プロジェクション様からは、製造されたばかりのできたてホヤホヤの AIZENのJazz Master(アルト)の6番と7番を送って頂きました。

まずは外観からです。

AIZEN1

高級感たっぷりの外箱ですね~~
上品で高級感あふれる外箱にマウスピースへの期待感が高まります。


いざふたを開けてみると、こんな感じです。

AIZEN2

薄手の和紙にくるまれていて、和の雰囲気を感じますね。
さすが日本のメーカーですね。
ハンドメイドのこだわりを感じさせます。

AIZEN3

箱の中のマウスピースは、和風の生地で作られた巾着袋に入れられていて、日本で作られたマウスピースの雰囲気が漂ってきて、ワクワクしますね。

セルマーのマウスピースとかですと、買った後は外箱はどうせ使わないだろうからこんなもんでいいでしょ?みたいな感じですよね(笑)

それに比べてMEYERの外箱になるともっとしっかりしてますが、AIZENの外箱はそれよりもさらに高級感があり、有名ブランドのルイヴィトンやエルメスなどの外箱のような感じがして、中のマウスピースの質の高さを外箱からアピールしているような感じで、ますます期待が膨らみました。

今回は、私の愛用しているお気に入りのマウスピースと一緒に、このAIZEN Jazz Master 6、7を吹き比べてみることにしました。

AIZEN8

写真の左から、Yanagisawa Metal #7、Claud Laikey 4*3、MEYER 5MM、AIZEN Jazz Master6、AIZEN Jazz Master7という感じで並べてみました。


AIZEN9

AIZEN Jazz Masterは、世界の数々のビンテージマウスピースの良さを研究して作られたということで、メイヤーブロスをベースに開発されたとのことで、私の愛用している藤陵さんの選定品のMEYER5MMとの違いを中心にじっくりと吹き比べてみることにしました。

まず、AIZEN Jazz Master を手にとってみると、普通のマウスピースと材質が違っているのか、マウスピースの表面の手触りがすごくサラサラで、表面にはハンドメイドらしいAIZENの彫刻が入っていますね。

AIZEN4

AIZEN5


リードの取りつけ面はこんな感じです。

AIZEN6

AIZEN7

写真では分からないと思いますが、ティップレール、サイドレール、テーブルも職人が丁寧に手作業で仕上げている感じで、マウスピースの良し悪しを決める大切な部分は特に精密に作られている感じですね。

箱からマウスピースを出して吹く前に、マウスピースの外観をじっくりと見てみましたが、外観も上品で美しくていいですね~~~

さてさて、いよいよ何年かぶりにAIZENのマウスピースを試してみます!

AIZEN11


【試奏データ】
楽器: Selmer SA-80 SERIEII
マウスピース: AIZEN Jazz Master 6、7
リガチャー: WoodStone コパー(メイヤー用)
リード: Vandoren Java 2 2/1


【 AIZEN Jazz Master 6 】

自分の愛用のマウスピースを一通り吹いてみてから、まずは6番から試してみたのですが、私の第一印象は、とにかくマウスピースのバランスのよさが何よりも素晴らしい!!!

まずは、下は最低音から、上はフラジオまでざっと吹いてみましたが、音域によってアンブシュアや息のコントロールを大きく変える必要もないですし、アンブシュアも自然な感じで楽にむらなくきれいに音が出ますし、とにかくマウスピースのバランスが最高にいいです。。。

まさに全音域にわたって隙のない、本当に完成度の高いマウスピースだと思います。

例えばメイヤーとかですと、中音から低音域にかけては音もよく鳴って吹きやすいのですが、個体の悪いものになると高音域からフラジオの音が出しにくい傾向にあったり、ハイバッフルのESMとかですと、高音域はギンギンに鳴るんだけど、低音域が音が痩せてしまって少し薄っぺらい音になったりするのですが、AIZENのマウスピースはそんなムラは一切なく、低音域から中音域、高音域からフラジオまで、どの音域を吹いてもムラなくきれいに音が出せますね。

HPのユーザレビューに「中音域と低音域」がよく鳴ると書いていた方がいらっしゃいましたが、高音域からフラジオまで本当によく鳴りますし、フラジオも一発でバシッと音が当たりますので、ものすごくバランスのいいマウスピースです。
それにしても、このような吹奏感は私も初めてで、本当に素晴らしいですね!!!

このマウスピースのバランスの良さは他のどのメーカーのマウスピースと比べてもピカイチだと思います。
こんなに品質の高いマウスピースを作っているメーカーは他にないのではないでしょうか。

ご存じない方も多いかと思いますが、マウスピースのリードをセットする部分のティップレール、サイドレール、テーブルの部分は、ほんの0.数ミリでも削った部分がよくないと、たちまちマウスピースが吹きにくくてバランスの悪いものになってしまいますし、そのぐらいデリケートな部分なんですよ。

私の知人で、マウスピースに詳しい人がいるのですが、その人がマウスピースをリフェイスしたり調整したりできる人で、以前に私の持っている吹きにくいマウスピースを調整してもらったことがあり、その時は私が吹きにくいマウスピースを実際に吹いてチェックしてみて、私が指摘した部分を知人がマウスピースを削って調整して、また私が吹いてチェックするという形でやったのですが、その時に知人がマウスピースを削る作業を見てて、ほんのわずか手作業でヤスリを入れただけなのに、吹きやすくなったり、吹きにくくなったりするのを目の当たりにして実感していますので、このAIZENのマウスピースの品質がどのぐらい高いものなのかがよく分かります。


< 吹奏感 >

息の抵抗感は、私が以前吹いたAIZENよりも少し強めのような気もしますが、おそらく6番でティップの開きが小さいからだと思います。

それでも基本は抵抗感は少なくて、息の通りがかなりいいですね。
それと、マウスピースの品質の高さを感じさせるのは、吹いたときに「マウスピースに入れた息がすべて音になる」ように感じるのは、マウスピースとリードの密閉感が高いからでしょうね。

分かりやすく言えば、吹きこんだ息が効率よく音になっている感じで、普通に適当に息を吹き込んでも勝手に息がまとまって入ってくれるような感じで、息を1点に集めるように意識しなくても綺麗に音が出てくれる感じです。

これは、おそらくマウスピースのテーブル、サイドレール、ティップレールが精密に削られているため、リードとマウスピースがぴったりとくっついた時に、息が隙間から漏れないようになるからではないでしょうかね。

テーブル、サイドレール、ティップレールがまっすぐに削られていなければ、リードとマウスピースがぴったりとくっついた時に隙間ができたりして、リードの振動が不安定になったりすると思いますからね。

他のマウスピースですと、リードをマウスピースに合わせたときに、リードの両端からマウスピースのサイドレールがはみ出て見えていたりしてマウスピースにリードが合っていないのが目でみても分かるものもあります。

次に息の入れ方を強くしてみましたが、開きの小さいマウスピースに特有の息が詰まるような感じはそれほどしませんし、口の中で余った息がもたついてるような感じがないのがすごくいいですね!


< 音のコントロール >

6番ということで、マウスピースのティップの開きが小さい分、音のコントロールはしやすく、ベンドアップとベンドダウンも楽々できますし、適当に息を入れて吹いても息が勝手にまとまってくれますので、音程も安定していて非常に音のコントロールがしやすいです。

また音の強弱については、pやppのような弱奏時でも、マウスピースの精度が高いので、少ない息でも音がかすれてしまうこともなく、しっかりとリードが振動してくれますので音もクリアできちんと出ますね。

そのせいかも知れませんが、アンブシュアも上の前歯をそれほどしっかりとマウスピースに当てずにルーズにマウスピースをくわえて吹いてもきれいに音が出てくれますので、アンブシュアも自然でリラックスしたアンブシュアが作りやすくなりますし、高音域の音も楽に出せますので噛みすぎのアンブシュアにもなりにくいと思いますので、アンブシュアで悩んでいる初心者の方にとってはすごくいいマウスピースだと思います。


< 音色 >

私が以前に吹いた時のAIZENのイメージとは全然違いますね!

以前のAIZENのマウスピースのイメージは、音が薄っぺらい感じがして、もう少し音色に深みが欲しいというイメージだったのですが、全然違っていました。

6番と7番を吹き比べましたが、6番の方は7番に比べると音色は艶やかな感じで、普通に吹くと音色はダークなのですが、息の量が多くて息圧が強めの私が吹いてやるとかなり音色が明るくなりますね。

私が以前、AIZENを試した時は、この音色の部分が少し薄っぺらい感じがあって、吹奏感は吹きやすくていいのに、音色がイマイチ軽すぎるイメージがあったのですが、さすがにこの数年で大きな変化を遂げたようで、吹きやすい吹奏感を保ったままで音色の方も以前とは全然違ってダークな中に音の響きと艶やかさが感じられ、倍音が乗った太い音が出ますので本当によく研究されていると感じました。

この音色が出せるのは、マウスピースの素材の違いなのでしょうかね?
見た目は普通のラバーのマウスピースとは少し違う感じで、表面は艶消しのような感じで、手触りもクラリネットの管体のような、「これって木製???」って思わせるような感じですし、普通のマウスピースとは材質が違っているように思いますので、この音色の秘密はそこにあるのかも知れませんね。

私の愛用している選定品のMEYER5MMと比べてみても、AIZENの方が倍音が乗ったよく響く音がしますし、太くて乾いた音色の中に艶やかさと音のキレを感じますね。


<音抜け>

開きの小さいマウスピースは割と音抜けが悪い傾向にあって、音がこもりがちになるのですが、この6番は開きが小さいですが音抜けは抜群によくて、開きが小さいのに息が詰まるストレスがなくて、少ない息でもしっかりと楽器が響いて、太い倍音の乗った音がしますので理想的ですね。

私が吹いてみると、こんな少ない息でこんなに楽々と高音から低音まで音が抜けるもんなんだぁ・・・って感じですね。
ただ、私の場合はしっかり息をたくさん入れてゴリゴリと吹くタイプなので、これだけ楽に吹けてしまうとちょっと物足りなさを感じてしまいますね(笑)


・・・という感じでベタ褒めの評価ですが、別に持ち上げている訳でもないですし、吹いてみて感じたことをそのまま書いています。

それにしても、AIZENのマウスピースがこんなに素晴らしいものになっているなんて本当に驚きましたね。
私がこれまでに吹いたジャズ用のマウスピースでは、おそらく右に出るものはないと思います。

これも、このマウスピース製造の品質の高さと、これまでの研究の成果が製品にしっかりと反映されている証拠だと思います。



【 AIZEN Jazz Master 7 】

お次は、6よりもティップの開きの大きい7の方です。

まず最初に一言・・・

いや~~~~~、コレですよコレ!!!(笑)
まさに私好みの吹き心地。。。

「私なら、この7番の方がいい!!!」です。。。(笑)

これは、開きの違いによる吹き手との相性だと思いますが、私の場合でしたら「7番がピッタリ!!!」という感じでした。
7番の方は6番に比べてティップの開きが大きい分、息もたくさん入りますので、当たり前のことですが息の量が多くて息圧の強い人には開きの大きい7番の方が向いているということです。


< 吹奏感 >

息の抵抗感は、開きが大きい分、6番よりも少なくて、息もたくさん入りますが、AIZENのマウスピース特有の「マウスピースに入れた息がすべて音になる」感覚は全く同じで、開きが大きいからと言っても、無駄に息をたくさん持っていかれることがありませんので、息をしっかり入れると大胆な表現も楽々とできてしまうので、本当に素晴らしいマウスピースですね!

女性のように息の量が少なくて弱い方とかですと6番の方がいいと思いますが、ダイナミックに吹きたいタイプの方でしたら7番の方がピッタリ合うと思います。


< 音のコントロール >

7番ということで、6番よりもマウスピースのティップの開きが大きくなりますので、普通でしたら開きが大きくなると表現の幅が広がる分、音程がふらつきやすくなって音のコントロールが難しくなるのですが、AIZENの7番は開きが大きくなっても音のコントロールのしやすさは6番と変わらないですし、音程も安定していますので、初心者の方とかでも吹いたときの吹奏感や音色の好みで選んだのでいいと思いますね。


< 音色 >

6番と7番を吹き比べると6番の方が若干音色が明るくて、7番の方がダークで乾いた音がするように感じましたね。
おそらく7番の方が開きが大きいので、私が普通に吹いたときにちょうどいい感じになるのでそう感じたのかも知れませんね。
6番の方も、私が少し息を抑えて吹いてみると、同じようにダークで乾いた音色になりますからね。

他の私の持っているマウスピースと比べてみると、MEYER5MMよりも音の輪郭はハッキリしていながらも、音のやわらかさがしっかりと保たれていて、倍音の乗った太い響きがしますので、私のMEYERは藤陵さんの選定品ですごく個体のいいマウスピースなのですが、乾いたダークな音色と音の響きの面では完全にAIZENに軍配が上がりますね。

今回は、WoodStoneのコパーのリガチャーで試しましたので、上記のような感じになりましたが、おそらくリガチャーを色々と変えてみると、もっといろんな音色のバリエーションができると思いますので、リガチャーを色々と変えて吹いてみるとまたAIZENの違った音色が楽しめると思います。


<音抜け>

開きの大きいマウスピースは、息がたくさん入りますのでそれなりに息をしっかりと入れてやれば音抜けがよくなるのですが、無駄な息をたくさん持っていかれる感じになってしまうことが多く、吹くのが苦しくてつい開きの小さいマウスピースの方を選んでしまったりするのですが、この7番のマウスピースは違いますね。

開きが小さくても大きくても、吹きこむ息がすべて音になってくれる感じですので、開きの大きな7番でも無駄な息を持っていかれる感じがありませんので、私のように息の量が多くて息圧の強い人にとってはストレスなく吹ける最高の感覚だと思います。


いやはや、さすがに数々のビンテージマウスピースを研究して開発されただけあって、その辺のジャズ向けの普通の定番マウスピースの個体のいいものであってもAIZENのマウスピースにはかないませんね。

気になるお値段の方は、販売価格:31,500円(税込) と、普通のマウスピースの倍以上しますが、このマウスピースのクオリティですと納得のお値段ですね。

私が以前に試した時のお値段とそれほど変わっていないように思いますが、その時に私が感じたマウスピースの完成度とは全然違いますので、これなら納得!!!という感じでしたね。

AIZEN Jazz Masterは、こちらからお求めになれます。

http://www.egakki.com/user_data/22103.php

Amazon.com では、Jazz Masterではないですが、NYモデルとSOモデルがありますね。

  



それにしてもAIZEN、本当に素晴らしいマウスピースを作っていますね!

ジャズ用のマウスピースで、私がこれまでに吹いたマウスピースの中ではおそらくAIZENの右に出るモデルはないと思います。

ハンドメイドでしかもこれだけ高い技術力で、品質の高いマウスピースが作れるのですから、ジャズ用のマウスピースだけでなく、ぜひぜひクラッシック用のマウスピースも開発して頂きたいですね!

セルマーの定番モデルをベースにして、AIZEN Classic Master みたいなモデルを開発してくれると嬉しいですね(笑)

これだけ高い技術力があるんですから、クラッシック用のマウスピースを開発しても、きっと素晴らしいマウスピースが生まれるように思います。


それにしても、近年の日本のサックス関連メーカーの進化は本当に目覚ましいですね。

私が中学時代に読んでいたバンドジャーナルに広告を出していた、プリマ・ヤナギサワも今や多数のプロの奏者が愛用するサックスでは超一流メーカーに成長しましたし、もともと日本の代表メーカーだったヤマハも、私がサックスを始めた頃の楽器は、セルマーに比べると普通のサックスというイメージでしたが、今や875EXシリーズのようにセルマーを凌ぐモデルを出していますし、時代は大きく変わりましたね。


・・・ということで、今回はかなり長い記事になってしまいましたが、AIZEN Jazz Master 6、7のレビュー、いかがだったでしょうか?

ジャズをされている方、これからジャズ用のマウスピースを買いたい!と思っていらっしゃる方は、少しお値段が張りますがこのAIZENの素晴らしいマウスピースを手にしてみてはいかがでしょうか?

マウスピース選びについては、プロの選定品や上級者に選定してもらったものを購入するのが基本ですが、このAIZENのマウスピースであれば、これだけ高い品質のマウスピースをハンドメイドで作っていますので、仮に試奏なしで購入してもハズレのマウスピースを手にすることはないと思います。


最後になりますが、この「ミストなサックス」に訪問して私にお声をかけて頂き、こんな素晴らしいマウスピースの試奏の機会を与えて頂いた、株式会社プロジェクションの武田様と、店長の久保田様に深く御礼申し上げます。

本当に有難うございました!!!

今後ともよろしくお願い致します。


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息継ぎ (ブレス)のコツ

今日は久しぶりに、記事を書いてみたいと思います。

仕事の方がバタバタしており、なかなかゆっくりと記事が書けず、いつも楽しみに来て頂いている方にはいつもがっかりさせてしまっており、大変申し訳ありません。

少し前に、よくメールでご質問を頂く方からブレスについてのご質問を頂いたのですが、私の方が忙しくて返信が遅くなってしまい、その方にご回答を返信したのですが、メールアドレスを変更されたのかメールが戻ってきてしまいました。

それもあり、今回は息継ぎ(ブレス)のコツについて書きたいと思います。

昔の息継ぎ(ブレス)の記事でも書きましたが、サックスだけでなく息を吹き込んで吹く管楽器はすべて息継ぎ(ブレス)が必要ですよね。

みなさんはこんな経験はありませんか?

ロングトーン練習や曲を吹いているときに、できるだけ音を長く吹こうとしたり、曲の構成上、どうしても息継ぎがしにくい長いフレーズなどを吹くときは、息が足りなくなって苦しくなって、あわてて息継ぎをしたせいで息継ぎの前の音が汚くなってしまったり、息継ぎの後の音がちゃんと出なかったり・・・

もともと吸える息が少ない女性の方や、体の小さい方など、あまり息をたくさん吸うことのできない方ですと、こういった息継ぎ(ブレス)の悩みは特に深刻な問題なのではないでしょうか?

また、そういう人ほど頑張ってギリギリまで息を持たせようと頑張ってしまうものです。

例えば、ロングトーン練習で音を長く伸ばす練習をしているときも、できるだけ長く音を伸ばすことを強く意識している人とかも、上記のような悩みを抱えていらっしゃる方が多いと思います。

というのも、ロングトーンや曲の中の長いフレーズで、できるだけ音を長く伸ばすことを意識しすぎると、息が苦しくなるまで頑張って吹いてしまうくせが付いてしまうからです。

ロングトーン練習や曲の中の長いフレーズを吹くときに、一息でちゃんと吹けるのであればそれに越したことはありませんが、息が苦しくなるギリギリまで頑張ることよりも、まだ息が残っているうちに余裕を持って息継ぎをして、息継ぎの前後の音の処理をキッチリとした方が絶対にいい演奏になります。

私がロングトーン練習の指導するときは、もちろん音を長く伸ばして吹いてもらうのですが、その人の息に余裕がある長さまで音を伸ばしてもらうようにして、そこで息継ぎ(ブレス)をしてもらっています。



そこで、今日の記事の「息継ぎ(ブレス)のコツ」なのですが・・・


簡単なことです。


「息の余裕のあるうちに息継ぎ(ブレス)をすること」です。



いい息継ぎ(ブレス)をするためには、息を吸うタイミングを少し早くして、苦しくなる前に余裕を持って息を吸うことが大切です。


しかしながら、息に余裕があるうちは息を吸おうと思っても、まだ息が残っていますので、自分で息を吸おうと思っても思うように息が吸えないと思います。



そこで、今日のポイントです。


まだ息が残っている状態で息継ぎをするときに、そのまま息を吸おうとするとほとんど息が吸えないと思いますので、その残っている息をまずは全部吐き出して下さい。

そして、残っている息をきれいに全部吐き出してから息をたっぷりと吸うのです。

これが、「息継ぎ(ブレス)のコツ」の一番大切なポイントです。



分かりにくいという方に、もう少しイメージしやすい表現で書いてみましょう。

この私が書いた、「息継ぎ(ブレス)のコツ」ですが、実はコツというほどのことでもないんですよね(笑)

ズバリ書いてしまうと、この「息継ぎ(ブレス)のコツ」は、水泳の息継ぎと同じ要領なんですよ。

水泳が苦手、水泳の息継ぎができないという人にはごめんなさいですが、普通に息継ぎをして泳げる人であれば、「水泳の息継ぎと同じ要領」と言えばすぐにイメージできると思います。

例えば、クロールでの息継ぎですと顔を横に向けて口を水面から出して、口や鼻に水が入らないようにまずは口の中の息を吐き出してから息を吸いませんか?

平泳ぎですと、顔を水面からガバっと出して、その場合でもまずは口の中の息を吐き出してから息を吸うと思います。

息を吸った後は、水中で鼻や口から息を出してからまた顔を水面から出して息を吸う場合もあると思いますが、息を吸うときは必ずと言っていいぐらい口の中に残っている息をいったん吐き出してから息を吸っていると思います。

水泳の場合ですと、息を全部水中で吐き出してしまって、苦しくなってから息継ぎをすると、鼻や口から水が入ってしまってえらいことになってしまいますよね?(笑)

ですので、サックスを吹くときも水泳と同じ要領で、いいブレスをするためには、息を吸うタイミングを少し早くして、余裕を持って息を吸うことが大切なのです。


次に練習方法についてです。

ロングトーンの練習の時に意識するといいと思いますが、例えばメトロノームでテンポ60でロングトーンの練習をするときに、自分がまだ息の余裕があるときにブレスしてみましょう。

みなさんは、テンポ60ぐらいだとどのぐらい息が持ちますか?

8拍ぐらいでまだ息の余裕があるのであれば、8拍伸ばしてブレスします。
8拍でも苦しいようであれば、4拍でブレスしてみましょう。

そして、息の余裕がある時のブレスは、まだ身体の中に息が残っていますので、ブレスをするときに残っている息を全部吐き出してから、また新たに息をたくさん吸います。

息の余裕のあるうちにブレスをするためには、身体の中に残っている息を全部吐き出さないと息がしっかりと吸えませんので、瞬間的に息を吐いてまた息を吸うのです。

息継ぎの瞬間に「プハッ、スッ」って感じですかね?(笑)

このような要領で、息の余裕のあるうちにブレスをすることで、ブレスの直前の音もブツッと切れずに残った息を使って音を十分に響かしておいてから息が吸えますので、ブレスの前後の音が汚くなったりしなくて済みますし、演奏にも余裕が出てきます。


さて、今日は「息継ぎ(ブレス)のコツ」について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

ちょっとしたことなのですが、これができるようになると格段に息継ぎが楽になり、演奏にもかなり余裕が出てきます。



テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

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