ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

Selmer Ciger Cutter (シガー・カッター)

今日は、アルトサックスの試奏レポートです。

1930年代に生産された、セルマーのヴィンテージアルトサックス、Selmer Ciger Cutter です。

Cigar Cutter (シガーカッター) は1930年頃から1933年頃までの4年間で6700本ほど生産され、セルマーの中でも Model 22 や Model 26 の次に開発されたサックスです。生産数も少ないため、なかなか市場には出ませんが、セルマーの歴史を語る上では外せない稀少なサックスです。

この、Cigar Cutter (シガーカッター) の名前の由来は、オクターブキーのメカニズム構造が紙巻タバコを切るシガーカッターに似ているのでその名前がつけられたそうです。

また、LowB♭とLow H の音孔が、通常のセルマーサックスとは異なり反対の位置についているのも特徴のひとつです。

シガーカッター1

Selmer Ciger Cutter
310,000円 (中古価格)


試奏楽器の提供は、いつもお世話になっている、JEUGIA 梅田ハービスENT 店さんです。


シガーカッター2


楽器: Selmer Ciger Cutter
マウスピース: Selmer S90 180
リード: Rico Grand Concert 3 1/2
リガチャー: BG Traditional 5 micron


以前、神戸の楽器店で、120万円もする程度のいい Selmer の名器、MarkⅥ を吹いたことがあるのですが、それ以来のヴィンテージサックスの試奏でした。

Ciger Cutter はずっと店頭ではチェックしていたのですが、どんな音がするのかずっと気になっていて、今回ちょうどいい機会でしたので、試奏させて頂きました。


【 ルックス 】
 メッキの剥げ具合もちょうどいい感じで、手に取ってみると、管体が何て細いんだろう…と思うぐらい普通のアルトよりもかなり細身のボディです。

また、サムレストの部分は、普通のキーのようなシェルのサムレストで、かなり小さいですね。
オクターブキーも、サムレストの上側に付いていて、かなりかわいらしい感じです。

シガーカッター3


ビックリしたのは、左手の小指で押さえるテーブルキーです。
見て下さい!!!この独特のテーブルキーを!!!

思いっきり外人仕様のこのテーブルキーは、はっきり言って小指を思いっきり開いても届かないぐらい遠いです(笑)

シガーカッター4


【 音色 】
 いや~~~コレですよ!コレ!!!
何とも言えない、本当に柔らかくて繊細で美しい音色…

セルマーに代表される、明るくて煌びやかで、パワフルなサウンドとは全然テイストの違った音色ですね。吹いてみて思ったのですが、私が昔吹いていた、クランポンの音色のような、ものすごく柔らかくて繊細な音色ですね。

クラッシック音楽には、まさにこの音色!と言うに相応しい音色です。
セルマーの楽器って、こんなに柔らかくていい音が出るんだ…とつくづく感心してしまいました。
音色の柔らかさは、まさに天下一品ですね。
感情込めて美しいフレーズを吹いてしまいたくなりました。

おそらくこの甘くて美しい音色は、やはり古きよき時代のヴィンテージサックスにしか出せないでしょうね…

心からそう感じました。ヴィンテージサックスを愛して止まない方が大勢いるのも、やはりこういう音色が出せるからなのでしょうね。現代のどんな優れたサックスにも出せない、本当にいい音色がしますね。


【 吹奏感 】
 息を入れてみると、音の頭から柔らかくていい音が楽に出せる感じで、強めに息を吹き込んでも、音の出だしの優しい感じは変わりませんね。音程も思ったより安定してますし、音揺れもしないですね。吹き心地の良さに、いつまでも楽器を吹いていたいような気分にさせられましたね。

さすがに、フラジオは出にくいですが、中音域から最低音にかけての音の出しやすさは、おそらく右に出る楽器はいないのではないでしょうか。普通なら、Low E♭より下の音は、アンブシュアや息の使い方に気をつけて吹かないと、音が裏返ったり、ちゃんと出なかったり、ビロビロいったりして出しにくいのですが、この楽器ですと普通にキーを押しただけで最低音までの音が、何の苦労もなく楽々とあっさり出てしまいます(笑)


【 キーアクション 】
 管体がかなり細身なので、持った感じも指が届き易い感があり、タッチもソフトでいい感じなのですが、さすがにテーブルキーはどうにかして欲しいですね(笑)
まぁ、生産された時代が時代ですので、仕方ないでしょうね。それに、この音色なのですから、キーアクションについては目をつぶれますね。普通のサックスで慣れた方ですと、このキー配列は押さえ難いこと極まりないと思います…(苦笑)

それと、G♯キーを押してもタンポがくっついて開かないのはいかがかと。
店員さんに、これはかなりマズいので直しておいた方がいいですよ…と言っておきました(笑)


【 所感 】
 いや~それにしても、こんな柔らかくて暖かい音色が出るサックスがまだこうして残っていて、市場に出ているのですね。この Ciger Cutter を吹いてみて、すごく嬉しくなりました。
これで、タンポのくっつきとかがなくて、楽器がちゃんと調整されていれば、31万の値段は決して高くはなく、お買い得のヴィンテージサックスだと思います。セルマーですと、MarkⅥ、最近では、MarkⅦなどもまた人気が出てきましたが、クラシカルサクソフォーンとしては、この 「Ciger Cutter」もかなり人気が出てもいい楽器だと個人的には思うのですが。


といった感じで、今回は、JEUGIA 梅田ハービスENT 店さん のご協力で、4本のサックスを試奏させて頂いたのですが、その中の1本の Selmer Ciger Cutter についての試奏レポートでした。

ヴィンテージサックスに興味を持たれている方で、クラシカルサクソフォーンの音色が好きな方は、ぜひとも一度、この Ciger Cutter を吹いてみてはいかがでしょうか。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

試奏レポート | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<アンサンブルコンテスト県大会 | HOME | Yanagisawa : 「サムの魔法使い」>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。