ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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ヴィブラート

今回はヴィブラートについて書きたいと思います。

サックスも中級レベル以上になってくると、ヴィブラートをかけて曲のフレーズを叙情的に吹くテクニックが要求されてくると思います。

中高生などで、吹奏楽部に入っていて曲の中でソロを吹いたりする時も、ヴィブラートをかけて吹くとかっこいいですよね。

ヴィブラートをかけることで、メロディーを吹く時に叙情的で味のある表現ができるようになります。


サックスのヴィブラートには「息でかけるヴィブラート」と、「アゴでかけるヴィブラート」があり、「アゴでかけるヴィブラート」がサックスでは一般的だとされています。


また、ヴィブラートは、「1拍に4つの波を入れる」のが最も理想的で美しいヴィブラートだと言われています。


この、アゴでかけるヴィブラートですが、「オウオウオウオウ…」と発音した時の口の感じで下アゴを上下させてヴィブラートをかけます。

「オウオウオウオウ…」と発音した時の下アゴの動きで、下唇を使ってリードを強く圧迫したり緩めたりしてやります。(この時、マウスピースを下の歯で上下に強く噛みすぎないように十分注意して下さい)

ヴィブラートは、「ヴィブラート」というその名の通り、このように音程を上げたり下げたりして音程を上下に揺らします。



練習方法としては、「オーーーウーーーオーーーウーーー…」と発音するような感じで、最初はゆっくりしたテンポで音程を上げたり下げたりする練習をします。

この「オーーー」の部分は、通常のアンブシュアから下唇をぐっと緩めて音程を下げます。(これをベンドダウンと言います。)また、「ウーーー」の部分は、通常のアンブシュアから下唇でリードをぐっと圧迫して音程を上げます。(これをベンドアップと言います。)

このように、最初はベンドダウンとベンドアップをゆっくり繰り返して、音程を上げたり下げたりする感覚を覚えます。そして、慣れてくるとゆっくりしたテンポで、1拍の中に波が4つ入るようにベンドダウンとベンドアップを連続して繰り返すことで音を揺らします。

「オウオウオウオウ、オウオウオウオウ、オウオウオウオウ、オウオウオウオウ…」という感じです。

そして、ゆっくりしたテンポで1拍に波を4つ入れて吹けるようになると徐々にテンポアップして、早いテンポでもちゃんと1拍に4つの波が入るように練習していきます。


慣れないうちは、ヴィブラートの練習の時にアンブシュアが崩れやすくなりますので、、上の前歯2本はしっかりとマウスピースに当ててアンブシュアがブレないようにして、「オウオウオウオウ…」という発音の時の下アゴの動きだけを使って下唇でリードを強く圧迫したり緩めたりして音の波を作って下さい。

また、ヴィブラートの練習も他の練習と同様に、必ずメトロノームを使って練習しましょう。

正しいテンポで、1拍に4つの波が均等に入るように練習して下さい。

慣れるまでには少し時間がかかると思いますが、ヴィブラートが使いこなせるようになると、サックスでの表現の幅がかなり広がりますので、慌てずにじっくりと地道に練習を重ねていきましょう。


次は、「息でかけるヴィブラート」です。

息でかけるヴィブラートは、フルートなどでよく使います。

息でかけるヴィブラートは、お腹で息の圧力をぐっと上げると音程が上がり、息の圧力を下げると音程が下がりますので、その原理を利用して息の圧力をコントロールして音程の上下の波を作ります。

このとき、口の中の状態を「オウオウオウ」と発音する口の中の状態にすることで、息のスピードが変化して、息の圧力も変化しやすくなりますので、口の中の状態も合わせて変化させるとより効果的です。

これは、息のスピードが「オ」の部分では遅くなって息の圧力が下がりやすくなり、「ウ」の部分ではまた息のスピードが速くなって息の圧力が上がりやすくなるという原理を利用します。


このように、息でヴィブラートをかける場合は、少し難しいと思いますので、息のスピードを速くしたり遅くしたりすることで息の圧力を変化させることを利用するとやりやすくなります。


どちらの方法がいいかについては、自分がやりやすい方を選択されるのがいいと思います。

私の場合は、アゴでかけるヴィブラートと息でかけるヴィブラートの両方を同時に併用しています。


最後に、ヴィブラートの練習などで注意することですが、ヴィブラートを意識しすぎて練習していると、そっちの方に気を取られすぎて、無意識に息のスピードが落ちてきたりしますので、ピッチが下がってきてしまったりします。

ヴィブラートは音程を上下させる波の幅が少々小さくてもいいので、もう少しアゴの力を抜いて、リラックスした状態で練習することが必要です。

ヴィブラートの波の上下幅が大きすぎると、「ド演歌調」になってしまったり、しつこくて音楽センスの全くないヴィブラートにもなってしまいます。


このように、いいヴィブラートと悪いヴィブラートは紙一重なのです。


ヴィブラートの練習では、ヴィブラートをかけることよりも、息のスピードを落とさないことの方を意識して、しっかりと息を吹き込んで音を響かせ、ヴィブラートはその補助程度に考えて練習した方がいいと思います。

ヴィブラートはタンギングと同じで、リラックスしたアゴの状態(タンギングの場合は舌)で、軽くでいいので自然にかけられるようなイメージで練習した方が自然でいいヴィブラートになります。


音楽の流れ上、どうしても大きな波が必要なところは、ヴィブラートをしっかりかけないといけないケースもあるのですが、それよりもヴィブラートをかけている時に、息のスピードが落ちないようにすることの方が大切ですので、そちらを意識して練習することが大切です。

息のスピードが落ちずに、しっかりと息を吹き込めていれば、ヴィブラートを少しかけただけでも、実際には想像以上に音が伸びて、ヴィブラートの波が生きてきます。

ですので、ヴィブラートはあくまでも「演奏上の補助的なもの」として考えた方がアゴにも力が入らずにリラックスして演奏できますし、ヴィブラートも自然でよいヴィブラートになると思います。

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テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

奏法 | コメント:7 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

> 密柑 さん

こんばんは。管理人の Taka です。

ヴィブラートの音程幅についてのご質問ですが、そもそもヴィブラートとは何のために使われるのでしょうか???

・・・と逆質問になってしまいましたね(笑)


ヴィブラートは、分かり易く言えば、曲を演奏する時に、音に表情を付けてメロディーに味を出すためによく使われます。

ヴィブラートは楽器だけではなく、歌を歌う時にもヴィブラートをかけて歌ったりしているのをよく耳にすると思います。

オペラ歌手なんかは代表的ですね。

それ以外にも、演歌やムード歌謡、ジャズやポップスなどでもヴィブラートを使います。

歌のヴィブラートを例に取って考えると分かりやすいと思いますが、ヴィブラートは音楽のジャンルや演奏したり歌ったりする曲によって音程を揺らす音程の幅や音の波の大きさなどが様々だと思います。

ですので、ご質問の答えとしては「どのくらいが良いか?」と言えば、「このぐらいがいいという決まった基準はない」というのが答えになります。


したがって、「どのぐらいの音程幅のヴィブラートがよいのか?」については、演奏する曲によっても違ってきますので、とりあえず曲に合わせて自分が一番その曲にピッタリだ!と思うようにヴィブラートをかけて、歌うように吹いてみましょう。

吹奏楽のソロなどでヴィブラートをかけて吹く場合でしたら、指揮者の先生が「もうちょっとヴィブラートを大きくかけてみて」とか、「音の伸ばしの部分に少しだけかけてみて」などと具体的な指示があると思いますので、「どのぐらいの音程幅がよいか?」という視点よりも、自分の音楽的な感覚で「このぐらいが一番綺麗なんじゃないかな?」って自分で思う程度でかけて吹いてみましょう。

記事にも書いていますが、ヴィブラートはあくまでも音楽を演奏する上での味付けをするちょっとしたスパイスのようなものですので、演奏する曲に合わせて音楽的に感覚的にかけてみるといいと思います。


しかしながら、ヴィブラート初心者の方であれば、少し大袈裟にヴィブラートをかけてやるぐらいのつもりの方がちょうどいいぐらいのヴィブラートになったりします。

というのも、歌のヴィブラートとは違って、サックスのヴィブラートの場合は、自分がしっかりとヴィブラートをかけているつもりでも、ヴィブラート初心者の方の場合は、実際に出てくる音にそれほどヴィブラートがかかっていないというケースが多いからです。

ですので、ヴィブラートの音程の幅を気にするよりも、演奏する曲のメロディーをしっかりとイメージしながら、「音楽的にどのぐらいのヴィブラートが一番合っているか?」の方を意識してみるといいと思います。


頑張って下さいね!
2013-06-11 Tue 20:58 | URL | Taka #-[ 編集]
中3です
ヴィブラートをかけた時の音程の幅はどのくらが良いのでしょうか?
ジャストの音程からどのくらい下げてどのくらいあげればいいのかわかりません><
2013-06-10 Mon 19:27 | URL | 蜜柑 #-[ 編集]
参考になりました。丁寧にありがとうございます。
挑戦してみます。
2012-10-10 Wed 11:27 | URL | sun #-[ 編集]

中3、吹奏楽部、saxパートです。
よくわかりました。
実践してみます!
2012-06-23 Sat 14:43 | URL | sax #-[ 編集]

丁寧にありがとうございます。

参考にさせていただきます。

これからもよろしくお願いします。
2012-05-30 Wed 19:07 | URL | ☆らむね☆ #-[ 編集]
> らむね さん

こんばんは。管理人の Taka です。
コメントありがとうございます。

サックスのヴィブラートは、記事にも書いていますがアゴでかけるのが一般的で、ヴィブラートで音を揺らす時は、ジャストの音程を基準にして、そこから上下均等に音の波を作ってやるのが基本です。

ヴィブラートはアゴの上下の動きで音程を揺らすのですが、ヴィブラートをかけた時の音程はアゴの動かし方によっては、音程が低めにぶら下がりやすくなりますので注意が必要です。

ヴィブラートの練習で、まず普通にジャストの音程でまっすぐ音を伸ばして、途中からアゴを上下に動かしてヴィブラートをかけてみて下さい。

その時に、アゴを下げると音程が下がり(オの発音)、次に音程を上げるときにアゴを上げます(ウの発音)が、この時にジャストの音程を吹く時のアゴの位置よりも少し上にアゴを上げて、下唇でリードをグッと圧迫して音程を上げてやるようにしないと、上下均等な音の波ができません。

つまり、アゴの動きが音程ジャストの位置とそれより下方向にしか動かないような感じになると、全体的な音程がぶら下がるようになってしまって、音程はヴィブラートで揺れていますが、全体的に音程が低くぶら下がって聞こえます。

アゴを下げて音程を下げるのは簡単ですのですぐにできますが、アゴを上げて音程を上げる時は、下唇でリードをグッと圧迫してやらないといけないので、硬めのリードを使っていたりすると、マウスピースを強く噛むようにしないと音程が上がりませんので、下方向へのアゴの動きが中心になってしまって、音程が低めにぶら下がってしまいやすくなります。

また、息のスピードが不足していても音程はぶら下がりやすくなりますので、アゴの動きを意識しすぎて息のスピードが落ちてしまわないように注意することも大切です。

ヴィブラートをかける時は、あくまでもジャストの音程を基準にして、そこから上下に均等な音の波を作ってやるのが基本です。

音程が低めにぶら下がらないようにするには、まずジャストの音程でまっすぐ音を伸ばして、途中でヴィブラートをかけ、そこからまた再びヴィブラートを止めてジャストの音程でまっすぐ音を伸ばして、その最後のまっすぐ伸ばす音の音程が狂わないように練習しましょう。

ヴィブラートをかけた音は、ジャストの音程より上方向への波ばかりですと音が高めに聞こえてしまいますし、下方向への波ばかりですと音が低めにぶら下がったように聞こえてしまいます。

この点を理解した上で、ヴィブラートの練習をする時には、ジャストの音程を基準に上下均等に音の波を作ることと、ヴィブラートをかける音の前後にノンヴィブラートの音を伸ばすようにして、ノンヴィブラートの時はジャストの音程を守ることを意識して練習しましょう。

頑張って下さいね!
2012-05-28 Mon 00:53 | URL | Taka #-[ 編集]
参考になりました。
ビブラートの時は、音程は、下がってもいいんですか?
音程悪いと言われないか不安です。
2012-05-27 Sun 19:55 | URL | ☆らむね☆ #-[ 編集]

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