ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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Vandoren V12 (銀箱)

今日は、バンドレンのリードの中でも一番新しい、Vandoren V12 (通称:銀箱)について書いてみたいと思います。

最近、私のブログに来て頂いている方で、この「銀箱」についてのご質問が増えてきましたが、私自身、まだ銀箱を試していませんでしたので、今回、Vandoren V12 (銀箱)を試してみました。

このリードは、約3年前ぐらいに出たリードで、私もちょうどこの銀箱が出た時に、馴染みの楽器店で3半を1箱買ったのですが、なかなかアルトを吹く機会がありませんでしたので、ずっと封を切らずにいたリードです。

2012年が明けて、最初に個人練習をした時に、この銀箱をじっくりと試してみましたので、レポートしたいと思います。

この銀箱のリードは、クラリネットでは前からあるリードで、クラリネット奏者の方は気に入って使ってる方が結構いらっしゃると思います。

箱はこんな感じです。

V12-1


中身は、青箱と同じで、リード1枚1枚が板ガムのように包装されている、私にとっては非常にうっとおしい仕様ですね(笑)

DSC_0003.jpg


ということで、もう3年近くも寝かしていた銀箱の封を切り、2時間の練習で吹き倒しました。



少し前に、中学生の方からリードに関しての質問がありましたが、最近のバンドレンのリードは、1枚ずつ板ガムのように包装されてますので、購入後は全部のリードを開封して、全部のリードを吹き比べていいリードを選んで下さいとアドバイスしたのですが、その様子を写真にするとこんな感じですね。

V12-3

箱を開けたら、リードの包装をさっさと全部取って、10枚のリードを全部並べて、全部のリードを吹き比べていきます。

そして、いいリードにはシャーペンや細いサインペンなどで小さく印や番号を書いたりして分かるようにします。

あとは、選ばれたリードたちをリードケースの方に移して、ローテーションでまんべんなく使ってリードを育てていきます。

最初は吹きにくいリードでも、使っていくうちに馴染んできて、いい音が出るようになってきたりしますので、それを「リードを育てる」という言い方をしたりします。

・・・という具合に、リードを1箱買ったら、こんな感じでリード選びをしていきます。


おっと、「銀箱」の話題から少し外れてしまいましたね(笑)

それでは、話題を銀箱に戻して、以下、私が銀箱を試したインプレッションについて書きますね。


<ソプラノ>
    


<アルト>
    


<テナー>
    



【 試奏データ 】

楽器: Selmer SA-80 SERIE Ⅱ
マウスピース: Selmer S80 C☆、Selmer S90 180
リガチャー: BG Traditional GP、Ligaphone Orchestra GP
リード: Vandoren V12 3 1/2



【 品質 】

Vandoren から新しく出たリードということで、V16と同様に品質面に大きな期待を持っていたのですが、大きく期待を裏切られましたね。
写真のように10枚全部を開封して試しましたが、使えるリードはわずかに2枚しかありませんでした。

まぁ、このぐらいならマシかな?というリードを入れても3枚しか使えるリードがなく、これじゃ青箱と同じ、いや、青箱よりも値段が高いのにこの品質だと青箱以下かもしれないと思いました。

この銀箱は、まだこのリードが出たばかりの頃のものなので、出たばかりで品質が悪かったかも知れませんね。
私の知人が、最近この銀箱を使い始めたので、感想をちょっと聞いてみたのですが、10枚中の5~6枚がいいリードだったという風に言ってましたので、今買えば品質はかなり良くなってるかも知れませんね。



【 吹奏感 】

リードの先端が厚めにカットされているとのことでしたので、今回試す前の私の想像では、少々荒っぽく吹いてもリードの振動が安定して、高音域のキンキンした音が抑えられて、まろやかな音色になるのでは?と思っていたら、その点は私の予想通りでしたね。

しかしながら、リードの先端が厚めにカットされているということは、音のクリアさの点では先端の薄い青箱の方にやはり軍配が上がりますね。

フラジオを吹いてみましたが、どの音もちゃんと当たりますし、青箱よりもミストーンは出にくいので、この部分は合格!!!

あとは、吹いた時の抵抗が青箱よりもかなり強めですので、高音域を吹く時はそれなりに息の圧力とスピードがないとしっかりと音が鳴ってくれない感じですね。

その点でいけば、シングルカットのV16の方が楽に鳴る感じです。




中音域に関してはこの銀箱は、特に音が出し易くて太い音がしますので、痩せてしまいやすい中音域がよく響いてくれますのでいいですね。

低音域は、さすがにリードの先端が厚めにカットされていますので、お腹で息の支えをしっかりしないと、音の出だしがかすれてしまうという人もいるのではないでしょうか。

低音域は、少し乱暴に息を入れた方が「ブーーーン」とハッキリ鳴ってくれますが、ppで低音域を吹かないといけないという場合は、音の出だしをハッキリと吹くのがかなり難しくなるのではないでしょうか。




【銀箱のまとめ】

・少々乱暴に息を入れても、高音域のキンキンした音が抑えられ、音色がまろやかになる。

・全体的に息の抵抗が強い。

・フラジオは当てやすくて、出しやすい。

・高音域を吹く時は、青箱よりも息のスピードが必要。

・中音域は音が痩せにくく、太い音が出る。

・低音域は青箱よりも息の圧力が必要。

・音の繊細さ、クリアさは、青箱の方が優れている。

・品質がイマイチ。(今のは良くなっているみたいですが、私はまだ試していません)

・リードの先端が厚めにカットされているため、自分の今使っている硬さよりもワンランク下のものが良い。


ということで、2つのマウスピースと2つのリガチャーで交互に1時間ほど吹き倒しましたが、私の場合はやはり青箱の方が好きですね。

理由は、やはり銀箱は音のクリアさに欠けるという点で、繊細な表現や音色のコントロールがしにくくなるということですね。


しかしながら、音が汚くて悩んでいる中高生にとっては、キンキンした音が抑えられて、音色がまろやかになるということで、この銀箱が好きという人が多いのではないでしょうか。


また、銀箱を購入されるのであれば、今自分が青箱で使っている硬さよりもワンランク柔らかいものを購入されるといいと思います。


今回は、Vandoren V12 のリードについて書いてみましたが、いかがでしたか?

リード選びは、「自分が一番音の出しやすいものを選ぶ」というのが基本ですので、銀箱が一番いい音を出しやすいという人は銀箱を使用されるといいと思いますし、私の場合であれば青箱か V16 の方が相性がいいです。






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リード | コメント:4 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

>バウムクーヘンさん

こんばんは。管理人の Taka です。

コメントありがとうございます。

ご質問の内容は、銀箱についてではなかったのですね。

記事の話題に対するコメント以外のご質問等は、「交流のひろば」を作ってますので、そちらにコメント頂けると幸いです。

さて、今回のご質問ですが・・・

> 実は、サックスを吹いているとあごが痛くなるんですが…。
> それがふつうなんでしょうか。
> また、アンブシュアに関係したりしてくるのでしょうか。

アゴが痛くなってくるのは普通じゃないですよ。

噛み過ぎのアンブシュアになっていたり、マウスピースをくわえたときに変な噛み合わせになっていたりすると痛くなってきたりします。

アゴの痛みが続くようになると、顎関節症(がくかんせつしょう)といってアゴの関節が炎症を起こしてしまったりするので、楽器を吹くとすぐに痛むようであれば、早めに病院に行って診てもらうことをオススメします。

アゴは、歯科医院に行けば診てもらえます。

マウスピースをくわえる時に、アゴの変なところに力が入ったり、噛み合わせに無理が出たりすると痛くなってきますので、サックスを吹いているとアゴが痛くなってくる人は要注意です。
2012-03-02 Fri 00:35 | URL | Taka #-[ 編集]
こんばんわ。

またまた質問させていただきます。

実は、サックスを吹いているとあごが痛くなるんですが…。

それがふつうなんでしょうか。

また、アンブシュアに関係したりしてくるのでしょうか。

少し変な質問ですいません。

答えていただけたら嬉しいです。

よろしくお願いします。
2012-03-02 Fri 00:11 | URL | バウムクーヘン☆ #-[ 編集]
>結弦さん

こんばんは。コメント、ありがとうございます。管理人の Taka です。

銀箱は、リードの先端が厚めにカットされていますので、お書きになっているように、硬めのリードが吹きこなせるようになると、銀箱を吹いた時に青箱よりもリードの振動が安定すると思いますので、吹きやすくていいと感じる方が多いのではないでしょうか。

ただ、私が銀箱を使用してみての感想は、確かにリードの振動が安定するのと、粗い音がまろやかになりますが、音の繊細さ、クリアさという面では青箱の方が優れていると思いますので、その部分は個人の好みが分かれるところだと思います。

中高生の皆さんですと、おそらく銀箱の方がいいと感じる方が多いと思いますが、銀箱は値段が高くなりますので、学生の皆さんですとお小遣いでリードを買うとなると、大変になりますね
2012-02-05 Sun 22:11 | URL | Taka #pepA2lNQ[ 編集]
私も銀箱を試したことが1度だけあります。

最初は少し気になったので買っただけだったのですが、リードが青箱より厚めだったのでその時は私にはあまり合わないのかなぁ、と思いました。

ですが、
最近青箱でのリードの厚さを1ランク上になったので、もう一度銀箱で吹いたら音が安定して結構良かった印象があります。


私は中学生なので銀箱は少し高めで買うのは結構
大変なんですけどねw


あ、ちなみにテナーサックス吹いています^^
2012-02-05 Sun 21:11 | URL | 結弦 #-[ 編集]

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