ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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音階スケール

今日は、基礎練習の中でもロングトーンと同じぐらい大切な「音階スケール」の練習について書いてみたいと思います。

音大、音高を目指していらっしゃる方や、先生のレッスンに付いていらっしゃる方であれば、この音階スケールの練習をしていない人はまずいないと思います。

また、吹奏楽の強豪校で吹いている方も、この音階スケールの練習はまずやっていない人はいないと思います。

サックスだけに限りませんが、楽器の練習では必須の基礎練習と言われているのが、この音階スケールの練習になります。

一般的な音階スケールには、長調と呼ばれている長音階が13種類と、短調と呼ばれている短音階が13種類の合計26種類の音階があります。

みなさんが演奏される曲は、ほとんどの曲がこれらの26種類の音階スケールの調をベースにして書かれています。(中には現代曲とかで、調のないような曲もあります)

つまり、どんな曲でも、これらの音階スケールの組み合わせで書かれているという訳です。

ですので、この音階スケールの練習をするということは、いろんな曲を演奏するための基礎となる音階を練習するということですので、非常に重要な練習です。


以下に、26種類の音階をざっと書いてみたいと思います。

【長音階】
 ・ハ長調(C-dur):調号なし
 ・へ長調(F-dur):♭1個
 ・変ロ長調(B-dur):♭2個
 ・変ホ長調(Es-dur):♭3個
 ・変イ長調(As-dur):♭4個
 ・変ニ長調(Des-dur):♭5個
 ・変ト長調(Ges-dur):♭6個
 ・ト長調(G-dur):#1個
 ・ニ長調(D-dur):#2個
 ・イ長調(A-dur):#3個
 ・ホ長調(E-dur):#4個
 ・ロ長調(H-dur):#5個
 ・嬰ヘ長調(Fis-dur):#6個 (「えいへちょうちょう」と読みます)


【短音階】
 ・イ短調(a-moll):調号なしでソが#
 ・ニ短調(d-moll):♭1個でドが#
 ・ト短調(g-moll):♭2個でファが#
 ・ハ短調(c-moll):♭3個でシがナチュラル
 ・ヘ短調(f-moll):♭4個でミがナチュラル
 ・変ロ短調(b-moll):♭5個でラがナチュラル
 ・変ホ短調(es-moll):♭6個でレがナチュラル
 ・ホ短調(e-moll):#1個でレが#
 ・ロ短調(h-moll):#2個でラが#
 ・嬰ヘ短調(fis-moll):#3個でミが#
 ・嬰ハ短調(cis-moll):#4個でシが#
 ・嬰ト短調(gis-moll):#5個でファがダブル#
 ・嬰ニ短調(dis-moll):#6個でレがナチュラル

※ ♭系音階は、シ・ミ・ラ・レ・ソ・ドの順で♭が増えます。
※ #系音階は、ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミの順で#が増えます。


音楽の苦手な人は、いったいなんのこっちゃ???ですね(笑)


実際の音階スケールは、当ブログでも紹介している須川先生の「サクソフォーンのためのトレーニングブック」にも掲載されていますし、ほとんどの教則本でこれらの音階の練習が必ず出ているはずですので、具体的な音階についてはみなさんのお持ちの教則本を参照して下さい。


音階スケールの練習は、これらの26種類の音階スケールを吹く練習です。

サックスを始めたばかりの初心者の方や、基礎練習を始めたばかりの初級者の方が、これらの26種類の音階スケールを全て練習してマスターするというのはかなり大変だと思いますので、この26種類のうちのまずは簡単な音階から順にマスターしていくように練習するといいと思います。

具体的には、

【長音階】
 ・ハ長調(C-dur):調号なし
 ・へ長調(F-dur):♭1個
 ・変ロ長調(B-dur):♭2個
 ・変ホ長調(Es-dur):♭3個
 ・ト長調(G-dur):#1個
 ・ニ長調(D-dur):#2個
 ・イ長調(A-dur):#3個

【短音階】
 ・イ短調(a-moll):調号なしでソが#
 ・ニ短調(d-moll):♭1個でドが#
 ・ト短調(g-moll):♭2個でファが#
 ・ハ短調(c-moll):♭3個でシがナチュラル
 ・ホ短調(e-moll):#1個でレが#
 ・ロ短調(h-moll):#2個でラが#
 ・嬰ヘ短調(fis-moll):#3個でミが#

まずは、この14種類の音階スケールをしっかりマスターするようにすればOKです。

つまり、#系は#3個までの音階、♭系は♭3個までの音階ですね。

これは、吹奏楽の楽譜とかですと、ほとんどの曲が#と♭が3個までの調で書かれている曲がほとんどですので、吹奏楽部でサックスを吹いているという中高生のみなさんは、まずはこの14種類の音階スケールをマスターできるように練習していけばいいという訳です。

それ以外の調の音階については、#や♭が多い曲を演奏することになった時に、その曲の調号と同じ音階スケールを練習するようにして、音階スケールの種類を増やしていくようにすればいいと思います。

吹奏楽をメインでやっている人とかですと、「私は#系の楽譜の曲は好きなんだけど、♭系の楽譜の曲が苦手なんです・・・」という人が結構多いと思いますが、それは、吹奏楽のサックスの楽譜が、#系の楽譜で書かれている曲が多いからなんですよね(笑)

例えば、サックスとは違うフルートパートの人とかですと、逆に#系の楽譜が苦手で、♭系の楽譜の方が得意だという風に傾向が全く変わります。これは、吹奏楽のフルートの楽譜が、♭系の楽譜で書かれている曲が多いからという訳です。

同じ曲でも楽器によって書かれている調が違うのは、それぞれの楽器の調が異なっているからだというのはみなさんもよくご存知のことですね。

このように、吹奏楽でサックスを吹いている人は♭系の調が苦手だと思いますので、♭系の調の音階スケールもしっかりと練習することで、どんな調の曲でもバッチリ吹けるようになりましょう!


・・・と、少し話がそれてしまいましたが、これらの音階スケールの練習をしっかりとすることで、どんな調の曲を演奏する場合でも、運指が難しくて指がうまく動かないということもなくなりますし、音楽的な演奏ができるようになります。

また、楽譜を読むのが苦手で、特に楽譜の初見に弱いという人も、音階スケールの練習をしっかりとするようになると、楽譜をパッと読むことができるようになり、初見にも強くなります。


次に、具体的な音階スケール練習の方法について触れたいと思います。


まず最初に、音階スケール練習では、メトロノームの使用は必須ですので、メトロノームを用意して下さい。

メトロノームなしで音階スケールを練習しても全く無意味ですので、持っていないという人はメトロノームを購入しましょう。

メトロノームは、電子音のタイプよりも振り子式のタイプの方がテンポが取りやすいので、これからメトロノームを購入されるという方は、振り子式のメトロノームを購入されることをオススメします。



それでは、やってみましょう!

初心者の方だけに限りませんが、まずは調号もなにも付いていない、ハ長調(C-dur)の音階スケールからです。

メトロノームのテンポを、1拍を60~72ぐらいにセットして、吹いてみましょう。


「ドーレーミーファーソーラーシードーレーミーファーソーラーシードーレーミーファーミーレードーシーラーソーファーミーレードーシーラーソーファーミーレードーシードーーーー」


サックスの2オクターブ半の音域を使った最も基本的な音階スケールですね。

須川先生のトレーニングブックの一番最初に出ているC-Durのスケールですが、まずは1つの音を1拍で、メトロノームのテンポにきっちりと合わせて、アーティキュレーションは「全部スラー」で吹いてみて下さい。


どうですか?
みなさんは正確なテンポでうまく吹けましたか?

#も♭もないですし、一番簡単な運指の音階スケールですが、正確なテンポできっちり吹こうとすると結構難しいことに気付くと思います。

音階スケール練習を今までにしたことがないという人は、途中でテンポより遅くなったり、テンポより速くなったりしてしまうと思います。

よくある傾向としては、下から上の音にのぼっていくときはテンポどおりにきっちりと吹けても、上の音から下の音にさがっていくときはテンポよりも速くなってしまうという人が多いのではないでしょうか?

サックスの運指は、キーを開いていくよりもキーを押さえる方が速くできるので、上から下に音階がさがっていく方がキーが押さえやすくて、つい無意識に急いでしまってテンポが速くなってしまうという訳です。


このように、メトロノームを使って正確なテンポできっちりと吹こうとすると、これまで自己流で吹いてきたような人ですと、悪いクセが出てしまったりして、この一番易しい音階でも正確に吹くのに結構苦労すると思います。

基礎練習とは、まずはこういう一番易しい音階スケールをテンポどおりにきっちりと吹くところからスタートするのです。

ですので、まずはこの1拍で60~72のテンポで全部スラーで下から上までの音階スケールをきっちり吹けるように練習しましょう。




そして、1拍が60~72のテンポで正確に吹けるようになれば、同じ60~72のテンポで、今度は1拍に8分音符2つを入れて倍のテンポで吹きます。


「ドレミファソラシドレミファソラシドレミファミレドシラソファミレドシドーー」



須川先生のトレーニングブックの最初の音階スケールを楽譜通りに吹くとこうなります。


そして、このテンポでちゃんと正確に吹けるようになると、今度はアーティキュレーションを変えて、色んなパターンで吹けるようにします。

【アーティキュレーションのパターン】
 1. 「タタタタタタタタ…」(テヌート)← レガートタンギングで
 2. 「ターーーーーーー…」(スラー)
 3. 「タタタタタタタタ…」(スタッカート)
 4. 「タータタタータタ…」
 5. 「タタタータタター…」
 6. 「ターータターータ…」
 7. 「タターータターー…」
 8. 「タタータタタータ…」
 9. 「ターターターター…」
 10.「タターターターター…」


どうですか?たった1つの音階スケールでも、これだけのパターンのアーティキュレーションで練習できますので、かなり奥が深いですね。

ここまでできるようになった人は、今度は少しずつテンポを上げて練習していき、上級者ぐらいになると1拍のテンポが160~200ぐらいで練習します。

そして、このパターンの練習を他の調の音階スケールでもやっていくようにして、どの調でもスムーズに吹けるようにしていくのが音階スケールの練習という訳です。

音階スケール練習のポイントをまとめてみますと、以下のようになります。

【音階スケール練習のポイント】
 ・テンポどおりに正確に吹くこと
 ・正しいアーティキュレーションで吹くこと
 ・すべての音域を同じ音量で均一に吹くこと
 ・運指が転んで音階がびっこを引いたりしないこと
 ・運指とタンギングがズレないこと

だいたいこの5つのポイントに注意しながら音階スケールの練習をしていくといいかと思います。

1つ1つの音階スケールの練習はゆっくりのテンポからやっていけばそれほど難しい練習ではありませんが、色んなアーティキュレーションで、テンポを上げていくとうまくできなかったりしますので、そこをできるようになるまでしつこく練習していくことが音階スケール練習では大切です。

色んな調の音階スケールを色んなアーティキュレーションのパターンで、テンポを上げて正確に吹けるようになれば、サックスの実力は相当なものになってきますので、みなさんも音階スケール練習は面倒でもコツコツと頑張って練習するようにしましょう。

私もサックスを吹いて30年以上になりますが、この音階スケール練習は今でも基礎練習の中では欠かさず練習するようにしています。


さて、今回は基礎練習の中でも重要な「音階スケール」の練習について取り上げてみましたが、いかがだったでしょうか?

ロングトーン練習と合わせて、この音階スケールの練習も日々の基礎練習のメニューに入れておきましょう!

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テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

基礎練習 | コメント:1 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

とても参考になりました。
ありがとうございます。
2015-09-29 Tue 23:01 | URL | yassy588 #-[ 編集]

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