ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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アンサンブルの選曲 (クラッシック編 その2)

今日は、アンサンブルの選曲(クラッシック)の続きを書きたいと思います。

今回は、難易度:4以下の曲について一口コメントをしていきたいと思います。


・グラズノフ作曲 「カンツォーナヴァリエ」 難易度:4

(一口コメント)
 サックスの曲では有名な作曲家のグラズノフの書いた四重奏曲です。この曲は、グラズノフのサクソフォーン四重奏曲の二番目の変奏曲の集まりで、アンダンテ(テーマ)、第1変奏、第2変奏、第3変奏(ショパン風に)、第4変奏(スケルツォ)の5曲から構成されています。最初のテーマはアンダンテのゆっくりしたテンポで、サックスの重厚な和音の優しいメロディーで始まり、第1変奏ではアルトがテーマを引っ張り、第2変奏ではバリトンが主題を担当して同じテーマを印象的に演奏します。第3変奏では、少し曲想が変わってフランスの香りのするまさにショパン風の主題に変わり、第4変奏のスケルツォではサクソフォーン特有の機動力を生かしたテンポ感のあるメロディーが印象的です。コンテストでは、アンダンテ(テーマ)、第1変奏、第2変奏から1ないし2曲と第4変奏の組み合わせか、第3変奏と第4変奏の組み合わせなどが考えられます。この曲は、楽譜上は全然難しくないように見えますが、4本のサックスの音色を揃えてハーモニーを完璧に仕上げることと、第4変奏のスケルツォのテンポをどれだけ上げられるかがポイントになると思います。この曲の楽譜を見て、「なーんだ簡単ジャン!」と思う人はこの曲で完成度の高い演奏するのは難しいと思います。



・ショルティーノ作曲 「異教徒の踊り」 難易度:4

(一口コメント)
 この曲も昔はコンテストでもよく演奏されていた名曲です。少し不気味なダンスという感じの曲で、サックスの面白い響きが楽しめる曲ですね。この曲の特色は、後半部分のテンポの速い部分でのソプラノサックスのダブルタンギング使った刻みのメロディーは、この曲を知る人なら誰もが分かる部分だと思います。曲の始まりは美しく、中間部分ではアルトの長いソロが出てきますので、アルトは美しい音色と高い表現力が求められる曲です。曲の後半は、各パートの掛け合いでダンスが始まり、不気味なメロディーでダンスが展開されます。この曲も楽譜上はそれほど難しくありませんが、曲の構成がよくできていますので、楽譜の内容の割には演奏効果の高い曲だと思います。この曲のポイントは、中間部分のアルトのソロ、後半のダンスの部分の各パートの掛け合いをしっかりと練習して、まるで1本のサックスで吹いているように曲がスムーズに流れるように演奏することが大切だと思います。また、後半部分のソプラノサックスでは速いテンポでのタンギングが必要になりますので、ソプラノはシングルタンギングないし、ダブルタンギングを使って速いテンポで細かい音符の刻みがきっちりできるように練習しましょう。曲の最後の伸ばしの部分は、ソプラノ奏者がフラジオを出せるのであれば、最後の音を1オクターブ上げてフラジオ音域で吹くと曲の終わりがより引き締まってかっこよくなると思います。



・デュボア作曲 「四重奏曲」 難易度:4

(一口コメント)
 デザンクロの四重奏、ボザのアンダンテとスケルツォの次ぐらいの難易度に位置づけられる、デュボアの名曲です。この曲も、演奏効果の高い曲で、昔はコンテストで非常によく演奏されていた曲なのですが、実は私も楽譜を見てみないとどんな曲だったのかが思い出せないぐらいの印象の薄い曲です(笑)曲のイメージとしてはちょっとノーテンキで変なメロディーの現代曲っぽい雰囲気の曲で、楽譜上もデザンクロの四重奏ほどは難しくなくて、その割には実際に吹いてみると聴き栄えのする演奏効果の高い曲だと思います。昔はアンサンブルでは非常にメジャーな曲だったのですが、クラッシックの選曲自体が減ってきている昨今では、アンコンでこのデュボアの四重奏曲を演奏する団体はほとんどないと思いますので、他の団体と曲がかぶらないようにクラッシック曲でそこそこの曲を探しているという団体にはオススメだと思います。



・ヴェロンヌ作曲 「アンダルシアの騎士」 難易度:4

(一口コメント)
 一言で言えば、非常にカッコイイ曲ですね。曲の構成は、シンプルな急緩急の3部構成になっていて、曲名にもあるように、「急」の部分は騎士が馬に乗って走っていく様子を彷彿させます。曲の始めの冒頭部分は、速い半音階スケールの受け渡しで各パートにメロディーが受け渡され、やがて「急」の部分の主題がソプラノによって展開されていきます。「急」の部分は、ソプラノが主旋律を演奏し、残りのパートが伴奏という形態で曲が流れ、伴奏パートは低い音域での半音階スケールが展開されますので、両手の小指が折れそうになるほど酷使しなければなりません(笑)中間部分の「緩」の部分は、サクソフォーンアンサンブルの非常に美しいハーモニーが展開され、騎士の休息、やすらぎを彷彿させるようなメロディーが流れ、やがてまた前半部分と同じ主題が戻ってきて「急」の部分が再度展開されます。この曲は、フルモーサクソフォーンカルテットのアルバムに音源が収録されていますが、音源がとにかく素晴らしいですね。楽譜上は、半音階のクロマチックスケールがしっかりと練習できていれば、それほど難しく感じることはないと思います。この曲は、コンテストではあまりお目にかからない曲ですが、曲が非常にカッコよくて、構成も単純明快、吹いてみると非常に聴き栄えのする曲ですので、そこそこ実力のある中級ぐらいの中高生のアンサンブルにはピッタリの曲で、聴いている人には結構大きなインパクトを与える曲だと思います。この曲のポイントは、「急」の部分をどれだけテンポを上げて演奏できるか、「急」から「緩」、「緩」から「急」への曲の場面の変わり目をはっきりと差をつけて演奏できるかが大きなポイントになってきます。細かい半音階のスケールの受け渡しは、音符をごまかさないようにきっちりと練習して吹くことと、中間部分の美しいサックスのハーモニー作りなども非常に大切だと思います。



・フランセ作曲 「小四重奏曲」 難易度:4

(一口コメント)
 このフランセの曲は、サックスらしいコミカルでかわいらしい感じの3つの楽章から成る曲です。アンコンでは、第1楽章と第3楽章を演奏して、ちょうど時間も4分ぐらいのアンコン向けの曲だと思います。そう言えば、私が高校3年生の部活を引退した後に後輩たちがこの曲でアンコンに出場して金賞を取ってましたね。難易度は4になっていますが、正確には3.5ぐらいの難易度だと思います。曲のポイントとしては、コミカルでかわいらしい曲ですので、その雰囲気がよく出るように細かい音符の掛け合いなどはきっちり吹くようにしてメリハリを効かせ、パリッとした感じで演奏するといいですね。また、ソプラノは高速トリルが出てきますので、速いトリルが自在に操れるようにトリルの練習をしっかりとしておきましょう。



・クレリス作曲 「序奏とスケルツォ」 難易度:3

(一口コメント)
 マイナーで大人っぽいメロディーのオシャレな曲です。難易度も3ですので、演奏技術がそれほど高くないメンバーばかりでアンサンブルをやることになった団体にはピッタリの曲だと思います。難易度は3ですが、4人できっちり練習して吹けば金賞の取りやすい、演奏効果の高い曲だと思います。これまで紹介してきた曲の中でもそれほど高い演奏技術を必要としませんので、初めてアンサンブルに挑戦するという中学生の4重奏などには非常にいい曲だと思います。この曲のポイントとしては、基本的なことですが、縦の線をきっちりと合わせ、レガートとスタッカートを効果的に使い分けて、音の強弱の差をハッキリとつけるようにしてメリハリのある演奏を心がけましょう。



・ランティエ作曲 「アンダンテとスケルツェット」 難易度:3

(一口コメント)
 作曲者を見ずに曲名だけで見ると、ボザの「アンダンテとスケルツォ」とよく間違えてしまう曲です(笑)ボザの曲は、技術的にもかなり難しいですが、このランティエの方はそんなに難しい曲ではありませんし、サクソフォーンアンサンブルを始めたばかりという団体にはオススメの曲です。曲としては、それほど高い技術も要求されない曲ですし、結構力を持ったメンバーばかりのアンサンブルですと少し物足りない感じがする曲かも知れませんが、変に難しい曲を選曲して消化不良を起こした演奏をするよりは、この曲をきっちり仕上げた方がコンテストではいい結果が出ると思います。



・サンジュレー作曲 「演奏会のアレグロ(Allegro De Concert)」 難易度:3

(一口コメント)
 サンジュレーの名曲ですね。単純明快でシンプルな曲で、メロディーがとても親しみやすいメロディーですので、とっつき易い曲だと思います。曲が割と単調な曲ですので、アンコンの5分の制限時間を考慮しながら最初のイントロ部分を少しでも入れてやるようにすれば、曲に変化ができると思います。楽譜上は決して難しい曲ではありませんので、中高生でサクソフォーンアンサンブルを始めたばかりという団体のデビュー曲などで使うといいかも知れませんね。この曲のポイントは、曲がさらっとスムーズに流れるように、旋律のソプラノはできるだけ曲のフレーズを長く取るように注意して、伴奏の刻みはテンポを決める大切なパートですので、速くなったり遅くなったりしないように八分音符を正確に刻んでテンポをキープするようにしましょう。また、曲が割と単調な曲ですので、強弱の差を極端に付けてやるとメリハリのあるいい演奏になると思います。



・アルベニス作曲 「セヴィラ」 難易度:3

(一口コメント)
 スペインの香りが漂ってくる非常に美しい曲です。曲の構成は、ソプラノが主に旋律、その他のパートが伴奏というシンプルな形態の曲です。中間部分では、ソプラノの美しいソロがありますので、ソプラノに上手な人がいるというアンサンブルにはオススメの曲です。この曲も楽譜上では難解な部分はあまりなく、素直に演奏できる曲だと思います。この曲のポイントは、やはり中間部分のソプラノのソロですね。ヴィブラートをかけて、表情豊かにしっかりと歌い上げましょう。また、ソプラノ以外のパートは主に伴奏を担当する訳ですが、面白くない!と思われる人もいるかも知れませんが、このアルベニスの曲はスペインの雰囲気を出して演奏することが非常に難しく、その雰囲気を出すためには伴奏がしっかりと演奏できないとソプラノがいくら上手でもこの曲は台無しになってしまいます。ソプラノはメロディーを表情豊かに歌うように吹いて、伴奏系はパート間の掛け合いをしっかり練習して、パリッとしたリズムで伴奏ができるように練習しましょう。



・アルベニス作曲 「カディス」 難易度:3

(一口コメント)
 この曲も、セヴィラと同じ作曲者のアルベニスの曲で、セヴィラのようにソプラノのソロはありませんが、セヴィラと同様にスペインの雰囲気漂う美しい曲です。メロディーが親しみやすいメロディーですので、演奏していて楽しい曲だと思います。この曲のポイントもソプラノのソロがないだけで、注意する点としてはセヴィラとほぼ同じで、伴奏系がしっかりとリズムを刻んで、パリッとした感じで演奏しましょう。この曲は、最初から最後まで曲想がそれほど変わりませんので、曲が単調になってしまわないように、曲のポイントポイントでの「 rit.」 と 「a tempo」 を効果的に生かして、曲の雰囲気を出してやるように演奏しましょう。


以上、サクソフォーンサンサンブルのクラッシック曲について書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

オリジナル曲がたくさん出ている今の時代では、これらの曲もアンサンブルコンテストであまり演奏されなくなってしまったのが少し寂しいですね。


今度は、オリジナル曲についていろいろと書いていきたいと思います。
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アンサンブル | コメント:6 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-08-01 Sat 19:37 | | #[ 編集]
> そら さん

こんにちは。Takaです。

金賞代表、おめでとうございます!

しっかりと結果を出すことができたようですね。

次のステージ、悔いのない演奏ができるように頑張って下さいね!
2013-12-25 Wed 09:21 | URL | Taka #-[ 編集]
先日はアドバイスを頂きありがとうございました。

その後、無事に校内予選を突破し、大会でも金賞を頂いて代表になることができました。

これからも頑張ります。
ありがとうございました!
2013-12-22 Sun 22:34 | URL | そら #Y/f04bqw[ 編集]
こんばんは。
お返事頂きありがとうございます!

パートリーダーとして練習を進める立場でもあるので、とても参考になりました。
サンジュレーに限らず、どの曲とも共通する部分があると思うので、普段から心がけていきたいと思います。

11月中旬にアンサンブルコンテストの校内予選があるので、良い報告ができるように頑張ります!
2013-10-18 Fri 22:25 | URL | そら #Y/f04bqw[ 編集]
> そら さん

こんにちは。Takaです。

サンジュレーと言えば、アンコンではもうおなじみの定番曲ですね。

実際にそらさんのアンサンブルの演奏を聞いてみないと的確なアドバイスはできないと思いますが、まずはメンバー4人が楽譜通りに吹けるように練習しましょう。

サンジュレーですと、曲の難易度的にはそれほど難しい曲ではありませんので、どれだけ曲想を効果的に付けられるかがポイントになってくると思います。

どの曲でもそうですが、曲の最初から終わりまで、どのパートが旋律を吹いているのか?どのパートが伴奏なのか?をメンバー1人1人がしっかりと意識して練習しましょう。

刻みの伴奏にソプラノのメロディーが乗っかる部分とかは結構単純に聞こえますが、伴奏がしっかりとリズムを刻まないと演奏に安定感がなくなってしまいますので要注意です。

ソプラノは音が高いので、アンサンブルではどうしてもソプラノの音が目立ちますので、全体のバランスが崩れないように、むしろテナー、バリトンの中低音パートがしっかりと鳴らして全体のバランスに注意しましょう。


あとは、テンポが変わるところや強弱を極端に付けるようにして、曲にインパクトを持たせるようにしないと、サンジュレーの四重奏は普通に吹くとさらっと聞こえてしまって、聞いている方はあまり面白くなくなってしまいますので、曲想の付け方は一工夫必要だと思います。


頑張って下さいね!
2013-10-17 Thu 09:57 | URL | Taka #-[ 編集]
初めまして。
吹奏楽部でテナーサックスを担当している高校2年生です。
かなり前の記事へのコメントで恐縮なのですが、今年のアンサンブルコンテストで、サンジュレー作曲の「サクソフォーン四重奏曲第1番」よりⅢ、Ⅳを演奏することになりました。
練習していくにあたってポイントなどありましたら教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
2013-10-06 Sun 16:38 | URL | そら #Y/f04bqw[ 編集]

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