ミストなサックス

これまでのサックス人生を振り返りながら、サックスを吹くアマチュアプレーヤーの上達のヒントや情報交換の場になればと思い、当ブログを立ち上げました。

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息の入れ方

今日は、息の入れ方について書いてみたいと思います。

これまでの記事や、コメント頂いた方へのアドバイスなどでも書きましたが、サックスを吹く上で吹き込む息の入れ方はアンブシュアと同様に非常に重要になってきます。

息のスピード、息の量、息の圧力、息の向きに加えて、息の入れ方です。


息の入れ方についてですが、以前の腹式呼吸の記事でも触れましたが、サックスを吹く時は「息を1点に集中させて吹き込む」ことが非常に大切です。

正しいアンブシュアでマウスピースをくわえて、お腹からしっかりと息を吹き込んでやる訳なのですが、この時にマウスピースから吹き込む息が四方八方に広がってしまわないように、まるでストローに息を吹き込むように、息を1点に集中させて入れてやるようにします。

他の表現で言えば、口から吐き出す息が丸い円柱状の「息の柱」のようになる感じです。

そして、低音域では口の中の容積をしっかりと取ってやって、「ホォーーーーー」という感じで息を入れますので、この「息の柱」が「太い息の柱」になるイメージです。

また、高音域では、口の中の容積をぐっと減らしてやって息にスピードをつけてやりますので、この「息の柱」が「細くて硬い息の柱」になるイメージで息を吹き込んでやる訳です。


実は、この「息を1点に集中させて吹き込む」ことを意識して息を入れるだけでも、音色は全然変わってきますし、音も太くてしっかりとした音が出るようになってきます。

そして、この「息の柱」を息のスピードや量、圧力などを変えることによって、硬くしたり、柔らかくしたりすることでも音程や音色、音の響き方なども変わってきます。

この「息の柱」を意識して息を吹き込むようになると、アンブシュアも自然と口の周りからマウスピースを均等な力で包み込むような感じになりますし、高音域を吹く時には「細くて硬い息の柱」を作ろうとしますので、自然とアンブシュアもタイトなアンブシュアになってくると思います。


ここで言う 「息の柱」 とは、あくまでも「円柱状」の柱です。

人間の口は、もともと横型の口になっていますので、縦型の口を意識してアンブシュアを作ることで、その縦型の口から吐き出す息がちょうど円柱状になるという訳です。

横型の口のアンブシュアになったり、マウスピースを上下に強く噛んだアンブシュアになると、息の柱が円柱状ではなく、ペシャンとつぶれた楕円柱状?になってしまいます。



あと、私はよく「息をまっすぐ入れる」という表現を使うのですが、これも大切です。

息が1点にまとまってなかったり、息がスピード不足になったりすると、この「息の柱」がまっすぐな柱にならずに、グニャグニャと「曲がった柱」になってしまったりします。

「息の柱」がこの「曲がった柱」になってしまうと、音程も不安定になったりして、ロングトーンをしても音程が上下に揺れたりして、音がふらつくようになってしまいます。

ですので、私はサックスを初心者や中高生などに教える時は、「息はまっすぐに入れる」という表現をよく使うという訳です。


あと、某BBSに最近こんな質問がありました。

「ロングトーンをする時には綺麗な音が出るんですが、エチュードなどの曲を吹くと音がスカスカな音になって思うどおりの音が吹けません。これってなにが原因なんですか?教えてください。」

という質問です。

これも初心者の方や、中高生の方によくあることなのですが、ロングトーン(チューニングもそうですね)のように、音をまっすぐに伸ばしている時には、息をまっすぐ楽器に吹き込むことに集中できるので、音もいい音が出るのですが、曲なんかを練習していると、特に難しい運指の曲などを吹いたりすると、指使いに気を取られてしまって、肝心の息がしっかりと楽器に吹き込めなくなってしまいます。

そうなってくると、ロングトーンやチューニングではいい音が出ているのに、曲になると音質が急に悪くなってしまうということが起こります。


また、音階によっては自分の得意な音と、苦手な音があって、得意な音はしっかりと息が入って音もよく響いていい音が出るのに、苦手な音が出てくると急に音が悪くなったりと、音が変わるとそのたびに音色や音質などが変わってしまったりして、すごく聞き苦しい演奏になってしまったりします。

これは、音が変わると、無意識のうちに息の入れ方も変わってしまっているということなのです。

つまり、自分の得意な音の時はしっかりと息を入れて吹いているのに、苦手な音になると自信がなくて音を引いてしまったり、息のスピードや量が減ってしまったりするためにそうなってしまったりするのです。


意識してチェックしてみると分かると思いますが、この点は無意識にそうなってしまっていることが多いようです。

このようなことにならないようにするためには、曲などの練習の時には、ロングトーンと同じように息を一定にまっすぐ吹き込んでやることの方を強く意識して、まっすぐに息を吹き込んでいる状態で、指は音を変えるためだけに動かしてやるというイメージで練習するといいと思います。

音が変わったことによって息のスピードや強さが変化しないように、「息は常に一定にまっすぐ入れ続ける状態」で、「音を変えるのは指だけを動かす」という感じで練習してみて下さい。

つまり、ロングトーンをしている状態で、そのまま息の入れ方は変えずに、指だけを動かすようにするということです。

これが私の言う、「息をまっすぐ入れる」ということです。


難しい曲とかですと、運指も難しくなるでしょうし、テンポも速いということになると、指も回らなくなってしまって、どうしても運指に気を取られて、しっかりと息を入れることがおろそかになってしまうと思いますが、逆にしっかりと息を入れることの方を意識して吹いた方が、これまた不思議なことに、難しくて速いパッセージでも何故だか指がよく回ったりするんですよ。


例えば、曲を吹いていて、♯や♭を落としてしまったり、音を間違えてしまったりすることがよくあると思いますが、このような間違いを恐れて、楽器にしっかりと息が入れられなくなってしまうことの方がよっぽど聞き苦しくて恥ずかしい演奏になってしまいます。

練習も本番もそうですが、音を間違うのは別に恥ずかしがることではないと私は思っていますし、音を間違えてもいいからしっかりと息を入れて演奏した方が間違いなくいい演奏になります。


私も、音をよく間違えたり、♯や♭をよく落としてしまうことが多々あるのですが、私の場合はたとえ音をたくさん間違えてたとしても、その間違えた音で思いっきり大きな音で吹いてます(笑)



この他にも、個人練習の時にはいい音が出ているのに、チューニング、合奏練習など、他の人と合わせたりするといい音が出なくなったりするという人もいると思います。

この場合ですと、周りのみんなが自分の音を聴いているというプレッシャーや、綺麗な音を出さないといけないとか、上手く吹かないといけないという意識が過剰に働いて、身体の余分なところに力が入ったりしてアンブシュアが硬くなってしまったり、息をしっかりと吹き込めなくなってしまったりということになってしまいますので、チューニングや合奏練習の時の音が個人練習の時の音と違う音になってしまうということが起こりますので、チューニングや合奏練習の時でも、個人練習と同じように、心も身体も常にリラックスした状態で吹くように心掛けることが必要です。


このように、サックスではアンブシュアもすごく大切なのですが、それと同じぐらい、いやそれ以上かも知れませんが、心と身体をリラックスさせることと、たっぷりと息を吸って、息を吹き込む時は息を1点にまとめるようにしてしっかりと楽器に入れてやることを意識して練習することが大切です。



さて、みなさんの場合はいかがでしょうか?

おそらく、普段の練習などで曲を吹いている時などは音が変わった時に、息の入れ方までが無意識に変わってしまっているということに気付かないという方がほとんどだと思います。

また、その部分を意識して練習するようにしただけでも、音色や音程などが安定してくると思いますし、音の響きも全然変わってくると思います。

速いパッセージの指使いなどは、コツコツとゆっくりから練習して、だんだんテンポを速くして練習すれば吹けるようになりますが、息の入れ方は変なクセがついてしまったりするとなかなか治りませんし、音程や音色に大きく影響してくる部分ですので、普段から意識して練習することが大切だと思います。



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テーマ:吹奏楽 - ジャンル:音楽

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